TVアニメ『ユーリ!!! on ICE』第5話振り返り：天真爛漫な南に宣戦布告され、勇利が鼻血!?

　2016年10月5日(水)からテレビ朝日ほかにて放送中のオリジナルアニメ『ユーリ!!! on ICE』。本作は、人気マンガ『モテキ』『アゲイン!!』を手掛ける久保ミツロウさんと、『ミチコとハッチン』『LUPIN the Third ‐峰不二子という女‐』の制作に携わった山本沙代監督がタッグを組んだ本格男子フィギュアスケートアニメとなっています。

　前大会でシード権を失ってしまった勝生勇利は、ヴィクトル・ニキフォロフの指導の元、予選大会からスタート！　しかし、大会には昨年の全日本選手権大会上位入賞者の南 健次郎（CV：村瀬 歩）も参戦しているので一筋縄にはいきません。勇利が少しお兄さんらしさを見せた第5話「顔まっ赤!!　初戦だヨ！　中四国九州選手権大会」を振り返っていきましょう。

　

登場から元気いっぱいの南健次郎
　まず滑走順を決めるため、くじを引きます。1番滑走を引くまいと願いますが、お約束通り1番を引いてしまう勇利。「またやっちゃった」と落ち込む勇利の横で「勇利くんが1番滑走引くとこまた生で見れた～。たまらんっ！」と顔を赤くして喜ぶ少年。この元気で可愛らしい少年が、将来を期待されているフィギュアスケーター・南 健次郎です。

　勇利は、メンタルの弱さが原因で負けてしまった前大会から競技試合に一切出ていないため、競技に対する不安が残っています。ヴィクトルはそんな気持ちを知ってか知らずか、いつも通り明るく勇利を応援します。ヴィクトルが持っている愛犬・マッカチン型のティッシュケースが可愛い！　男子フィギュアスケーターのこういう可愛さ、たまらんですね。そのうえ、“コーチお披露目試合”ということでビシッと正装して登場するところがとってもヴィクトルらしいです。

　
プレッシャーのなかでの演技
　「演技前のコーチの送り出しをどうしよう」とワクワクしているヴィクトルに構う余裕がない勇利は華麗にスルー。「緊張している場合じゃない」と自分に言い聞かせつつも緊張気味です。練習を終えてヴィクトルのもとに戻ると不機嫌な顔で出迎えられ、「なんでヴィクトルがピリピリしてるんだ」と戸惑う勇利。試合前なのに大丈夫なのかこの2人は、と観ていてハラハラしてしまいましたが、次の瞬間、勇利がヴィクトルに問答無用で後ろを向かされたかと思うと、まさかの後ろからハグ！　記者たちのシャッター音が止まりません。そんなことは気にせず「全力で俺を誘惑しろ」とアドバイス。勇利はビックリしながらも「はい」と聞き入れます。

　いよいよ勇利のショートプログラムが始まります。ユーリとの対決でみせた「愛について～Agape～」ですが、勇利はそのときに比べて「リアクション薄くない!?」と観客に対して不満を抱きます。そのうえ演技をしながらも頭の中ではジャンプの順を追うことに必死。「なんとか終わった」とヴィクトルのもとに戻ると、全てお見通しだったようで微妙な笑顔で迎えられ「ああいうの好きじゃないな」と早口で怒られてしまいます。

　しかし点数は94.36で、パーソナルベスト更新。世界歴代トップ10に入る高得点をたたき出しました。これには勇利もホッとしますが、ヴィクトルとしてはまだまだなようで「プレッシャーないなら100点代くらいいくかと思った」とチクリ。また、「明日のフリーなんだけど、ジャンプの難易度を下げて演技に集中すること」、「グランプリファイナルにピークを合わせて調整するのが第一だよ」、「コーチの言うこと、聞けないの？」と釘を刺されてしまいます。


南からの宣戦布告！
一方南は勇利の滑りを見て「たまらんかったー!!」と大興奮！　その勢いのまま演技に挑むも少し不満の残る滑りをしてしまったようでした。滑走後、勇利を発見し「おいのローエングリン（リヒャルト・ワグナーのオペラ）見てくれましたか!?」とキラキラした笑顔で勇利に話しかけましたが、「取材受けてて見てない」と言われ大ショック！　「衣装もリスペクトして真似しとったのに」と悲しそうに衣装を見せる南に対し、「僕の黒歴史衣装」と勇利。

　その一言が南に火をつけてしまいます。「勇利くんに黒歴史なんか一個も無かです！」、「明日のフリー、オイは全力で滑りきるけんっ！勇利君も全力で勝負してください！手を抜いたら承知せんぞ！」」と、まさかの宣戦布告！　ここでやっと「あ、自爆した僕より総合得点ずっと上回ってた南くんだ」と気付き「やばい」と感じ始める勇利。憧れの人に対してここまでストレートに感情表現できる南の魅力に、思わず応援したくなったという視聴者は多かったはず。前半だけでも彼の魅力がぎゅっと詰まっています。

天真爛漫な南の滑り
ここから後半へ突入。ショートプログラムの順位は勇利がぶっちぎりで1位、南は4位という状況です。フリーでは難易度を下げて4回転ジャンプは1本と決めましたが、南がほかの選手と4回転に挑戦すると話しているのを聞いて複雑な表情になる勇利。南のことが気になるものの、南と目が合うと無視してしまいます。それを見て凹む南…を見て勇利に釘を刺すヴィクトル。「他人のモチベーションを上げられない人間が自分のモチベーションを上げられるのかい？勇利にはがっかりしたよ」と言われ、勇利は「ヴィクトルが下げた僕のモチベーションはどうなっちゃうんだよ」と負の連鎖を起こしてしまいます。

　しかし南の出番になると、勇利はいままでの南の言葉を思い出し「南くんガンバー！」と大声で応援。それを聞いて大喜びした南は、俄然ヤル気を出して軽快な滑りをみせます。彼らしいアップテンポな曲「Minami’s Boogie」で、一気に会場を沸かせ、衣装も彼の髪色に合わせたカラーでとっても似合っています。

　トリプルアクセル、4回転トゥループを成功させるものの、ジャンプを失敗してしまいますが、勇利は「目が離せない」、「フィギュアスケートに必要な才能をもう持っている」と彼に注目します。途中で勇利は準備運動をするためにリンクを離れますが、会場の歓声を聞き、南が素晴らしい演技をしているのだと感じ取ります。エアギターや手拍子など彼の天真爛漫なキャラクターにピッタリな振付が可愛い！　そしてしっかりパーソナルベストを出すところはさすがです。

　いままでは勇利がヴィクトルに憧れを抱く姿が多く描かれていましたが、勇利に憧れる南がいて、勇利は南からいろいろ学んでお互い成長していくのでしょう。同じようにヴィクトルも勇利から学んでいるのかもしれません。


勇利のフリープログラム
準備を終えてリンクに戻ってきた勇利の表情は大人びた色気を身にまとっており、それを見た南は顔を真っ赤にしてしまいます。そしてなぜか南の背中をバンッと叩くと黙ってヴィクトルのもとへ。「唇荒れてるね」とヴィクトルが指で直接リップクリームを塗ってあげ、しっかりハグする2人。南だけでなく周囲の人たちも顔を真っ赤にさせて2人に注目しています。試合前の勇利はいつもカッコイイのですが、今回はいままでにないくらい色気たっぷりです。

勇利が滑り出すとヴィクトルが解説を始めます。このプログラムは、一人の頃の勇利から、ヴィクトルとの出会い、愛のようなものを知っていく過程を表現しています。まずコンビネーションジャンプからですが、なぜかここでジャンプの構成を変えてきた勇利。「ジャンプに気を取られるくらいならプログラムの完成度優先させろって言ったの覚えてる？」、「表情硬い。ここ俺がコーチとして現れた情景だよね」など勇利の滑りにヴィクトルは不満を漏らします。

　ですが、トリプルループ、アウトサイドイーグル、イナバウアー、トリプルアクセル、トリプルフリップとどんどん技が繰り広げられていくと「スケートが音楽に乗っている」、「おしい！」と評価しながらもしっかり見守るヴィクトル。「今日の勇利は焦り過ぎてる」といいつつも「だからこそ目が離せない」と勇利に魅了されていきます。

と、ここで勇利がジャンプに失敗して壁に顔面をぶつけてしまいます。「最後は3回転にして確実に点を取れって言ったのに」、「ここまでコーチの言うことを聞かないとはね。誰に似たんだか」、「あっ俺か」と、実は似た者同士な2人であることにヴィクトルが気づきます。鼻血を垂らしながらもなんとか最後まで滑り切った勇利は、ヴィクトルの顔色をうかがいます。すると両手を広げて待ってくれているヴィクトル。それを見た勇利は涙を流しながらかけよります。この表情は南に通じるものがありますね。しかし、それを「おっと、鼻血」の一言で避けてしまうところはさすが（？）ヴィクトルです。

　総合得点は259.5。鼻にティッシュを詰めて死んだ魚のような目をした勇利をしっかり抱きしめながら「もっと点取れるから落ち込んじゃダメだよ勇利」と幸せそうな表情のヴィクトル。本当に可愛いな、この2人は。そこへ南が来て「おいの完敗です」、「サインください」とこちらも安定の可愛さでした。勇利自身は今回の滑りを「最初負けたくないって気持ちで必死だった」、「途中から楽しくなってよく覚えてないんだ」、「今まで滑ってきたなかで一番楽しかった」と振り返ります。

　最後に勇利は、記者会見でグランプリシリーズでのテーマを聞かれ、「愛」と答えます。「初めて自分から繋ぎとめたいと思った人、それがヴィクトルです」、「その感情に名前はないけど、あえて愛と呼ぶことにしました」、「愛を知って強くなった僕を、グランプリファイナルの金メダルで証明します！」と力強く語ります。

　しかし、今度はデトロイト時代のリンクメイトであるピチット・チュラノンほか各国のライバル選手達が登場し、もっと大変な戦いになることが予想されます。今夜放送の「開幕グランプリシリーズ やっチャイナ!!　中国大会SP」をお楽しみに！

[文・つかさ]

作品情報

【放送情報】
テレビ朝日　　 毎週水曜深夜2時21分放送　※11/9（水）は深夜2時25分～（4分押し）
BS朝日　　 毎週日曜深夜1時00分放送　
サガテレビ　 　毎週金曜深夜1時55分放送　※11/11（金） は深夜2時25分～ （30分押し）
長崎文化放送 毎週火曜深夜1時51分放送
サンテレビ　 毎週土曜深夜2時00分放送（11月19日放送開始）

[配信情報]
テレ朝動画 10月6日（木） 毎週木曜 放送終了後～
　ほか各サイトにて配信!! 詳しくはコチラ

【スタッフ】
原案：久保ミツロウ ×山本沙代　
　
監督・シリーズ構成：山本沙代
ネーム(脚本原案)・キャラクター原案：久保ミツロウ
　
キャラクターデザイン：平松禎史
　
音楽：梅林太郎　松司馬拓
音楽プロデューサー：冨永恵介（PIANO）
フィギュアスケート振付：宮本賢二
アニメーション制作：MAPPA
オープニングテーマ：「History Maker」 歌：DEAN FUJIOKA
エンディングテーマ：「You Only Live Once」歌：YURI!!! on ICE feat. w.hatano

【キャスト】
勝生勇利：豊永利行
ヴィクトル・ニキフォロフ：諏訪部順一
ユーリ・プリセツキー：内山昂輝
イ・スンギル：野島健児
エミル・ネコラ：日野 聡
オタベック・アルティン：細谷佳正
ギオルギー・ポポーヴィッチ：羽多野 渉
クリストフ・ジャコメッティ：安元洋貴
ジ・グァンホン：本城雄太郎
ジャン・ジャック・ルロワ：宮野真守
ピチット・チュラノン：小野賢章
ミケーレ・クリスピーノ：前野智昭
南 健次郎：村瀬 歩
レオ・デ・ラ・イグレシア：土岐隼一
西郡 豪：福山 潤

【イントロダクション】
日本中の期待を背負って挑んだグランプリファイナルで惨敗…
故郷九州に帰ることになったフィギュアスケーター勝生勇利。
「現役続行と引退はハーフ ハーフ…」
そんな気持ちで実家に引きこもっていた勇利のところに
突然やってきたのは世界選手権5連覇の
ヴィクトル・ニキフォロフで…
日本の崖っぷちスケーター勝生勇利と、
ロシアの下克上スケーターユーリ・プリセツキー。
2人のユーリと、王者ヴィクトル・ニキフォロフで挑む前代未聞のグランプリシリーズが今、幕をあける！

イベント情報
■4月29日(土)スペシャルイベント開催決定!!!
　日程：2017年4月29日（土）※昼の部・夜の部　2回公演
　会場：舞浜アンフィシアター
　出演：豊永利行、諏訪部順一、内山昂輝、日野 聡、羽多野 渉、本城雄太郎、小野賢章、村瀬 歩、土岐隼一、福山 潤、久保ミツロウ　ほか
　※開催概要・出演者は予告なく変更となる可能性がございます。
　※Blu-ray&DVD第1巻、第2巻に優先販売申込券が封入されます（抽選での受付となります。第1巻に昼の部、第2巻に夜の部を封入。）

パッケージ情報
■豪華特典満載のBlu-ray&DVD発売決定！第1巻は12月30日(金)発売!!!
「久保ミツロウ描き下ろしオリジナルグッズ(第1巻～第5巻)」「オーディオコメンタリー(全巻)」「コレオグラファー・宮本賢二によるアニメ用フィギュアスケート振付映像(全巻)」など、ここだけの特典満載!!!

豪華キャスト大集結の4月29日(土)開催スペシャルイベント優先販売申込券も封入(第1巻：昼の部、第2巻：夜の部)。メーカー全巻購入特典にはなんと「久保ミツロウ描き下ろしマンガ」が！(メーカー全巻購入特典は、Blu-ray&DVD1巻～6巻を同店舗にてご購入下さい)

□商品ページ
□法人別購入特典情報

その他 情報
■「ユーリ!!! on ICE」の世界を彩るフィギュアスケートソングコレクションが発売決定！
タイトル　：Oh! スケトラ!!! ユーリ!!! on ICE／オリジナル・スケートソングCOLLECTION
発売日　 ：2016年12月21日(水）
価格 ：3,240円（税込）3,000円（税抜）
?商品ページ　http://yurionice.com/discography/detail.php?id=1014422

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