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三森すずこ4枚目のアルバム「tone.」インタビュー

いつも新鮮な三森すずこでありたいなって思います――三森すずこさん4枚目のアルバム「tone.」インタビュー

アーティストや舞台など様々な活動を展開する三森すずこさんの4thアルバム「tone.」が、2018年6月27日に発売決定! “tone=色合い”をテーマに、GLAYのHISASHIさんや志倉千代丸さん、みきとPさん、nano.RIPEさんなど、個性豊かな作家陣が参戦しています。

そんな豪華作家陣が手がける新規収録7曲に加えて、アルバム未収録の8曲を加えた全15曲で構成された、ポップで可愛い楽曲からROCKでカッコ良い楽曲まで、幅広く収録されたアルバムとなっています。

アルバムについて、三森すずこさんに楽曲の聴き所や、それぞれの曲に込めた思い、収録時のエピソードなどをインタビューしました。

▲三森すずこさん

▲三森すずこさん

新アルバムは、今までのコンセプトとは全く違う内容にしたかった

――まずは、4枚目のアルバム「tone.」が完成した感想をお聞かせください。

三森すずこ(以下、三森):歌手デビュー5年という節目の年を迎えられたことが、本当に嬉しいです。アルバムも4枚目となり、だんだん自分のカラーというのが出てくるようになりました。自分の中で、みんなが求めているみもりん(三森すずこさんの愛称)は何だろうと探っていくのが楽しくなってきましたね。

――ファンはどのような三森さんを求めていると感じたんでしょうか?

三森:以前のアルバムではファンタジー要素が強めの楽曲が多かったのですが、最近だと「Light for Knight」や「Xenotopia」など、カッコ良い曲が多くなってきました。1つのアルバムに、いろんなジャンルの楽曲が詰まっている方が、ファンのみんなは楽しいかなって思っています。


――そのように曲調が変わっていったのは、何か理由があるのでしょうか?

三森:『ラブライブ!』の海未ちゃん(園田海未)のキャラクターソングが、カッコ良い系の曲だったんですね。その時に可愛いみもりんもみたいけど、カッコ良いみもりんも見たいという、みんなの気持ちが伝わってきて。その声にぜひ答えたいと思いました。

――そういった曲調の変化について、ご自身はどう思われているのでしょうか?

三森:年々歌っている内に、低い音が出るようになってきたりとか、自分が歌える幅が広くなっていると感じていて。最近はカッコ良い曲を歌っている時に、すごく爽快さを感じるようになりましたね。

――今回のアルバムは“色合い”がテーマになっています。このテーマに決めた理由について教えて下さい。

三森:実は、このテーマに行きつくまでは色々な物語があったんです(笑)。最初はアルバムのテーマを“カメレオン姫”にしようと思っていたんですよ(笑)。

――カメレオン姫ですか?(笑)

三森:そう言うと、みんなキョトンとするんですけど(笑)。カメレオンって様々な色に変わるじゃないですか。自分は役者だから、いろいろなシーンでその色の自分になるみたいなところからカメレオンをイメージしていて。そこから“カメレオン姫のおとぎ話”みたいなお話を私が作って、それに基づいた楽曲を入れるのはどうかと思ったんです。

でも、爬虫類は苦手な人も多いから、ちょっと難しいという話になって(笑)。それからどんどん無駄なものを削ぎ落としていった結果、今回は色合いや音色を見せられるようなものはどうかということになったんです。

――なるほど、そのような経緯があったんですね。

三森:「tone」というタイトルは、カラーチャート(配色のサンプル)を見た時にひらめきました。カッコ良い曲も可愛らしい曲もどちらも入っていて、いろんな音色の三森すずこが楽しんでもらえたら良いなと思っています。

――今までのコンセプトとは、また違う内容になったということでしょうか?

三森:そうですね。2ndアルバム「Fantasic Funfair」のときは遊園地だったり、3rdアルバムの「Toyful Basket」の時はおもちゃ箱だったりと、しっかりとした物語を作っていました。それに向けてアルバムとライブとセットで、ストーリーや楽曲を決めていくという流れだったんです。

今回は抽象的で、形の無いテーマなので。デビュー5周年ということもあり、私の大好きなアーティストさんや、大好きな作曲家の方に私を塗り絵のように彩ってもらおうかなって思ったので挑戦しました。

――どのような楽曲にするか、アーティストさんにお任せするという形だったんですね。

三森:そうですね。例えばみきとPとnano.RIPEさんは2曲作ってくださって、そこから私が選んだり。あと、太田雅友さんと畑亜貴さんは私のデビュー曲の「会いたいよ...会いたいよ!」を作ってくれた方なので。5周年ということで、「会いたいよ...会いたいよ!」のアンサーソングのような形になれば良いなと思いました。

デビューの時の“今から何が始まるんだろう”という気持ちから、今の私の気持ちを畑さんが描いて、太田さんがそれに合わせてくれて。可愛らしさもあるけど、力強さもある曲ですね。

――楽曲を聴くことによって、そのアーティストさんが三森さんをどのように捉えているかというのが見えてしまいそうですね。

三森:そうですね。例えばHISASHIさんと千代丸さんは、ものすごく濃い世界観をお持ちの方なので。その方の世界観もありつつ、でも三森すずこっぽさもあるというか。三森すずこが歌うとどうなるかなというのを考えながら作っていただいているので、聴いていて面白いなって思いました。

新規楽曲が、自身の新たな可能性に気づかせてくれた

――提供された楽曲の中で、意外だった曲はありますか?

三森:驚きの連続でしたね。例えば、HISASHIさんの「比翼の鳥」という曲。これはHISASHIさんが函館にいた時代に、なかなか自分の思うようにいかないなっていう、ちょっと陰鬱とした気持ちを描かれたと仰っていて。

今までの私の曲ってハッピーな曲だったり切ない曲はあったんですけど、あんまりダークなものってなかったんです。でも、「比翼の鳥」は歌の中の自分がとても落ち込んでいるというか、上に行きたいのに行けないという葛藤がすごくある曲だったので、逆に新鮮さを感じました。

――HISASHIさんに楽曲をお願いするようになった経緯を教えてください。

三森:GLAYさんが同じレーベルメイト(ポニーキャニオン)の大先輩で、超大スターじゃないですか。きっと無理だろうなと思いつつ、ダメ元でHISASHIさんにお願いしたんです。そしたらHISASHIさんから快くOKいただいて。しかもディレクションも来てくださって、すごく感動しましたね。

――「比翼の鳥」を歌ってみて、いかがでしたでしょうか?。

三森:HISASHIさんカラーに私を塗り替えてもらったというか、自分が歌える範囲をもっと広げてくれたという感じです。あまり着たことのない服を「これではどう?」みたいに着せてもらった時の気持ちに近いかな。

あと、歌う時のデイレクションで、あえて地声で苦しそうに歌ってくださいというものがあって。「サビの音が高くてツラいです」と言ったら、そのツラい感じで歌って下さいと(笑)。初めての経験がありましたね。

――HISASHIさんの曲は、辛くて不安定な青春を駆け抜けていこうとしている感じがありますよね。

三森:自分がどうしたらいいのか分からなくて困っているというか、かなりふさぎ込んだ感じの曲なんです。でも、自分が上手くいかないなって時に聞いたら、すごく共感できる歌なんだろうなとも思いました。

今までの私の曲は、キラキラしていて可愛い世界を眺めているというのが多かったんですけど。こういう自分が持っている部分と共感できる曲っていうのも新しさを感じましたね。

――「比翼の鳥」というタイトルも良いですね。

三森:HISASHIさんとレコーディングの時にお会いした時はまだタイトルを悩んでらっしゃってたので、何故そのタイトルになったのかはまだ聞いてないんです。でも、素敵でありながらも怖いようなタイトルですよね。イントロから耳に残るメロディーがありました。

――ありがとうございます。畑さんと太田さんの「SAKURA dreamers」は爽やかな楽曲ですよね。

三森:以前作っていただいた「会いたいよ...会いたいよ!」には、“飛んでけちいさな夢”っていう歌詞があるんですけど。その小さな夢の飛んでいった先が「SAKURA dreamers」という曲に繋がっていて、これからも進んで行くんだよっていう、メッセージが込められているんです。

――三森さんが向かっている先に、希望があるような歌ですよね。

三森:歌詞の中の“私たち”というのは、私とファンの皆のことでもあって。そういった意味で、ライブで歌うのが楽しみな曲ですね。

――楽曲を聴いた時の印象はどうでしたか?

三森:サビの部分に、特に力強さを感じました。今までの太田さんの曲はファンタジックでキラキラした感じの内容だったんですけど。「SAKURA dreamers」はキラキラもありつつ、地に足がついているような印象がありました。

――それは三森さんのデビュー5年目ということが関係しているんですかね?

三森:ちゃんと踏みしめていかなきゃいけないという、太田さんからのメッセージなのかもしれないです(笑)。5年前の「会いたいよ...会いたいよ!」の制作の時のことをきっと思い出しながら、歌詞を書いて下さったんじゃないかと思っています。

――楽曲を歌われてみていかがでしたか?

三森:メッセージ性がすごく強い曲なので、歌詞を大切に歌いたいと思いました。サビはわりとカッコ良くなったら良いなと思っていて。成長した自分の姿を見てもらいたいなって思いました。

――みきとPさんの「アレコレ」について聞きたいのですが、まずはオファーをしたきっかけから教えてください。

三森:みきとPとは2年ぐらい前にキャラクターソングを歌う時にお会いしたことがあって。その時に、みきとPの楽曲集をいただいたんですよ。それを聞いて、すごくいろんな曲があるんだなと印象に残っていて。今回のアルバム制作の時にみきとPのこと思い出して、オファーしました。

――「アレコレ」を聴いてみて、いかがでしたか?

三森:“語り”は初めての挑戦だし、斬新だと思いました。みきとPから2曲いただいていて、もう一曲の方はいつもの可愛い感じの三森すずこが出せるかなという曲でもあったんですけど。あえてこっちを選択したのは、詩がとても可愛いのと、雰囲気が気に入ったからです。

いつもの状態の三森すずこを見ているみんなが、ふとオフの状態の三森すずこを見るような感じになるんじゃないかと思えるような曲で。色々考えてもしょうがないし、とりあえず今日は寝ましょうみたいなスタンスは、すごく私に通ずるものがありました。

――この曲には、一生懸命頑張って青春を楽しもうとしている女の子みたいな雰囲気がありますよね。

三森:そうですね。等身大の私みたいな感じがあって、この曲はすごく心に響くんですよね。歌詞の中にある「ありのままで生きるって難しいな」とか、「まだまだ先は長いしこの辺で……おやすみ」とか。すごく共感ができますし、とても心に響きましたね。

――楽曲の語りの部分はどうでしたか?

三森:初挑戦だったので、どんな風に語ればいいのかなって思ってたんですけど。だんだん自分の中で「こんな感じかな?」っていうのが出来上がってきて。そこからアレンジを加えていきました。どこにアクセントを持ってくるかなど自由だったので、セリフを読んでるみたいな感覚に近かったです。声優だからこその曲だなと思いました。

――歌っていて楽しかったということでしょうか?

三森:楽しかったです。ぜひこの曲は夜部屋を薄暗くして、寝る前に聞いて欲しいです。良い眠りにつくことができる、“有眠”ソングですよ(笑)。

ライブ中の三森さんの言葉が、楽曲の完成に繋がった

――やしきんさんの「Happy Lucky Life!!」ですが、まずはオファーをした経緯からお願いします。

三森:やしきんさん楽曲は、以前『てーきゅー』でキャラソンを歌わせていただいたことがあって。他にも『探偵オペラミルキィホームズ』で私が楽曲をお願いしたこともありました。

やしきんさんの曲には病みつきになるスルメ曲みたいな中毒性がすごくあって、ポップな曲の天才だなとずっと思っていて。「ぜひ楽曲が欲しいです!」とお願いしました。

――「Happy Lucky Life!!」はどのような楽曲なのでしょうか?

三森:歌詞の中に“大勝利の女神”っていう、気になるワードが入ってるんですけど……。これは私が去年のライブで最後のMCで、「私の人生大勝利だよ」って言ったことがきっかけで、やしきんさんが「みもりさんは大勝利の女神なのか!」と思ってくれたことからこの曲が生まれました(笑)。私らしくていいかなと。

「比翼の鳥」と同じ人が歌っているとは思えないくらい、かなり元気いっぱいの曲です(笑)。メロディもすごく面白くて、Bメロで急にワルツになったりとか。サビはどんどん登っていく感じがあったりして、面白いです。

――三森さんは、なぜ「私の人生大勝利」という風に叫んだのですか?

三森:何ででしょうね(笑)。人生大勝利って言ったのは、小っちゃいときから歌やダンスが大好きで、今は大きなステージで皆の前でやらせてもらえていて……。小さい時から積み上げてきたものが無駄じゃなく、皆に喜んでもらえる要素として今活きていて、だから「私は人生大勝利だ」って言ったのかもしれないです。

――なるほど、そうだったんですね(笑)。

三森:まだまだ、これから予測できない大・大・大勝利があるかもしれないですけど(笑)。基本的にはすごくポジティブな人間なので、今の自分はファンの皆がいてくれて、本当にハッピーで最高だなと思いますね。人生は限りがあるので暗いことを考えてても、もったいないと思いますし。

三森:けっこう自由にやらせていただいた記憶があります。この曲を楽曲の中で一番最初に録ったんですよ。だから、いよいよアルバムの制作が始まったなというワクワク感もありました。

――スタートダッシュにはちょうど良い感じの曲ですよね。こういう曲を歌ってる時って、やっぱり三森さん自身もノリノリになったりするんですか?

三森:この日は朝からノリノリでした。レコーディングは午前中からだったんですけど、早起きしてランニングしてから挑みました(笑)。ルンルンな気分で行こうと思って。

――次に、「海と空のヒミツ」についてお聞きします。まずは、nano.RIPEさんにオファーをした経緯について教えてください。

三森:元々nano.RIPEさんのことがすごく好きで。アニサマ(「Animelo Summer Live 」)などのイベントでお会いする機会はあったんですけど。本当に好きすぎて、ファンだということが言い出せない、中学生の男子みたいな日々を過ごしていたんです(笑)。

なので、実現できて本当に嬉しかったですね。作詞のきみコさんの仮歌で音源が来て、それをずっと家で聞いていました。nano.RIPEさんのメロディー運びの感じや歌詞の透明感など、本当に素敵だなと思っています。

――「海と空のヒミツ」はどのような楽曲なのでしょうか?

三森:憧れていたものは少し形を変えているけど、それに向かって頑張ろうと駆け出していく感じの曲ですね。リズムやサビ、メロディーにも力強さもあり、どんどん前に進んでいく感じがあって。すごく後押ししてもらえる曲だなと思いました。

――確かに、「海と空のヒミツ」を聴いていると、一生懸命夢を掴むんだけれども、それは自分が望んでいたこととは少しずつ違っていたりするような、切ない印象がありました。

三森:そうですね。この曲には大人になっていく過程みたいな、心の成長の過程みたいなのが描かれていて。でも、誰もが経験したことのある気持ちだなと思っているので、きっと聞いている人にも心に響くところがあるんじゃないかなと思います。

――歌ってみていかがでしたか?

三森:実は、インフルエンザから復活した日の一発目のレコーディングだったんです(笑)。声が若干ガラガラしてるとか、ちょっと鼻が詰まっている感じだったんですけど。でも、逆に必死に声を出している感じが、この曲の頑張っている感じと合っていたなと思います。

――この曲を聞く上でのポイントかもしれませんね。

三森:そうですね。CDにある音源は、あの日のあの時しか出せない声で歌っているので。ライブではまた違う音色の歌声になると思います。

――ありがとうございます。「革命のマスカレード」について、まずは志倉千代丸さんにオファーをした経緯について教えて下さい。

三森:千代丸さんの楽曲は以前から聞いていて、パワフルで好きだなぁと前々から思ってたんです。
千代丸さんとは毎年アニサマの打ち上げでお会いする機会があって。アルバムの話が来た時に、「これはもしかしてその時が来たのかもしれない!」と思ってお願いしました。

――「革命のマスカレード」はどのような楽曲なのでしょうか?

三森:まず、歌詞を見たときに「すごいな世界観!」と思って(笑)。千代丸さんワールドというか、迷宮に迷い込んでしまったような気持ちで挑みました。こんなに素敵な曲をいただいて。本当に感謝です。

千代丸さんからメッセージも届いていて、「この曲はジャンヌダルクをモチーフとした、フランス革命の物語で……」と、1人の貧しい少女が革命を起こすまでのストーリーまで書いてあったんですよ。

――やっぱりストーリーがあったんですね!この曲はそのままアニメにできそうだとも思ってしまいました。

三森:そうなんです。この曲にはアニメ化だったり、帝国劇場だったら3時間のミュージカルができるんじゃないかと思えるぐらいの、壮大なストーリーがありまして(笑)。ものすごい熱量で曲を作ってくださいました。

――今回のように、アーティストの方に自由に曲を作ってもらうという試みも面白いですね。

三森:そうですね。アルバムのリリース日の翌日が私の誕生日(6月28日)になるので、みんなからプレゼントをいただいたような、そんな気持ちになりました。

“10周年”に向けた、三森さんの今後の目標とは……?

――今回のアルバムの初回限定盤には「革命マスカレード」と「アレコレ」のミュージックビデオとメイキングが収録されています。改めて、どのような内容になっているのかお聞かせください。

三森:「革命マスカレード」はかなり荘厳な印象のある曲で。実際に仮面舞踏会のマスクをその日のために作っていただきました。あと、真っ赤なドレスや真っ青なドレスを着て踊ったり。このような濃い色一色のドレスを着たのは初めての経験で、新しい自分の一面を出してもらえたなって思います。

――「アレコレ」はいかがでしょう?

三森:「アレコレ」は、ずっと夜のシーンの撮影で。ベッドの上でだらだらシーツにくるまってゴロゴロしたり。とても本当に緩やかで、「革命マスカレード」と同じ人とは思えないようなMVになっています(笑)。ダンスの振り付けはないんですけど、私が自由に踊るっていうシーンがあったりとか。

――それはどういうダンスなのでしょうか?

三森:「家でみもりんはこんなふうにを踊ってんのかな?」ぐらいの、軽い感じのやつですね(笑)。

――そうなんですね(笑)。初回限定版にある、スペシャルフォトブックの内容について教えてください。

三森:カラフルな世界の中の私だったり、白黒の世界にいる私だったりとか。フワッとした世界観のある内容になっています。

――フォトブックの撮影時に、印象的だったことはありますか?

三森:カメラマンさんが女性の方だったんですけど、たまたま宝塚好きというか共通項があって(笑)。しかも色んなレビューがある中で、自分の一番好きなレビューがお互いに一緒だったという。楽しく和気あいあいとした雰囲気の中で撮影ができました。

――8月に開催される5周年記念ライブ「MIMORI SUZUKO 5thAnniversary LIVE」も楽しみです。三森さんはどのようなライブにしようと考えていますか?

三森:やっぱり、今までとは違うライブになるんじゃないかと思っていて。というのも、今までコンセプトがしっかりあるアルバムだったので、それに準じたライブだったんですけど、今回のアルバム自体はすごく抽象的なテーマなので、どういうライブを組み立てようか、すごく悩んでいます。

――これまでとは全く新しいライブになりそうですね。

三森:そうですね。でも5周年の記念ライブなので、何か集大成的な、お祭り騒ぎ的な感じにしたいとは思うんですけど……。本当に今悩んでいますね(笑)。

――5周年の次の10周年に向けて、目標は何かありますか?

三森:もっと自分の歌の幅を広げていきたいなと。技術力とかも上げていきたいなと思っています。歌というのは極めがいがあるというか。まだこんな自分があったんだって、すごく思いますし。だからこそ、まだまだ知らない自分の一面が歌を通して出せる可能性があるなって。

これからもどんどん新しい自分を発見したいですし。ファンの皆にも、ずっとずっと楽しんでもらえるような、いつも新鮮な三森すずこでありたいなって思います。

――じゃあ今回のアルバムをきっかけに、今後また違った三森さんが出てくるかもしれないですね。

三森:そうですね。色んな自分が広がって行ければ良いなって思うし。アルバムがリリースしたり、ライブを見に来てくれたみんなの意見とかもどんどん聞いていきたいと思っています。やっぱり、ファンの声は大切にしていきたいなと。

――ちょっと変わった質問になるのですが。もしアニメイトで企画ができるとしたら、どんな企画をやってみたいですか?

三森:そうですね……。フロアごとにいろんな三森すずこを展示するという、すずこミュージアムを開催してみたいです(笑)。1階は『探偵オペラミルキィホームズ』にデビューした頃とか、2階は『ラブライブ!』にデビューした頃とか、全フロアが年代ごとに分けられていて。3階でやっと三森すずこ歌手デビューかな(笑)。最後までたどり着いたら、三森すずこのライブが見れるっていう(笑)。

――すごく面白そうですね(笑)。最後に、今回のアルバムを楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。

三森:今回のアルバムは今まで知らなかった自分の一面というか、三森すずこが塗り絵のように、いろんな色に変わっていくアルバムです。

その時々の自分の心境だったり調子だったりで、聴きたい曲を自分でチョイスして聞いていただけたら、何かマッチする曲があるんじゃないかなと思います。ぜひその時々の自分を、この曲でまた色どってもらえたら嬉しいなって思います。

――ありがとうございました。

[文/島中一郎]

アルバム情報

三森すずこ4thアルバム「tone.」

<発売日>
2018年6月27日
【BD付 初回限定盤】(CD+BD+PHOTOBOOK)
PCCG.01697/4,500円+税
【DVD付 初回限定盤】(CD+DVD+PHOTOBOOK)
PCCG.01698/3,800円+税
【通常盤】(CD ONLY)
PCCG.01699/3,000円+税

【初回限定盤特典】
・三方背ケース
・スペシャルフォトブック
・フルカラーブックレット

【特典DISC収録内容】
「エガオノキミヘ」「サキワフハナ」「恋はイリュージョン」「Xenotopia」「Light for Knight」のMusic Videoに加え、
新曲「革命のマスカレード」「アレコレ」の2曲のMusic Video、Makingを収録

【共通封入特典】
・三森すずこ 5th Anniversary LIVEチケット優先販売申込券
【収録楽曲】
01.「恋はイリュージョン」
作詞:三森すずこ
作曲・編曲:矢野博康

02.「Happy Lucky Life!!」
作詞・作曲・編曲:やしきん

03.「Colorful Girl」
作詞・作曲・編曲:PandaBoY

04.「海と空のヒミツ」
作詞:きみコ
作曲:佐々木淳
編曲:nano.RIPE

05.「Light for Knight」
作詞:UINA☆BUNNY
作曲・編曲:浅田靖、小高光太郎

06.「革命のマスカレード」
作詞・作曲:志倉千代丸
編曲:Johnny.k

07.「Xenotopia」
作詞・作曲・編曲:おぐらあすか

08.「比翼の鳥」
作詞・作曲・編曲:HISASHI(GLAY)

09.「サキワフハナ」
作詞:中村彼方
作曲・編曲:岡部啓一

10.「エガオノキミヘ」
作詞:中村彼方
作曲:蔦谷好位置
編曲:野間康介

11.「夢飛行」
作詞:しほり
作曲:光増ハジメ
編曲:EFFY

12.「WONDER FLIGHT」
作詞:畑 亜貴
作曲・編曲:倉内達矢

13.「SAKURA dreamers」
作詞:畑 亜貴
作曲:太田雅友(SCREEN mode)
編曲:EFFY

14.「スマイリウム」
作詞:三好啓太、三森すずこ
作曲・編曲:三好啓太

15.「アレコレ」
作詞・作曲・編曲:みきとP

三森すずこオフィシャルサイト
三森すずこ公式Twitter(@mimori_suzuko)

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