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『ダリフラ』TVアニメ第19話 PlayBack

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』TVアニメ第19話 Play Back:フランクス博士の過去、明らかになる世界の秘密

2018年1月より放送中のTRIGGER×A-1 Pictures 共同制作によるオリジナル TV アニメーション『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。本稿では、フランクス博士ことヴェルナー・フランクの過去を通して作品世界の秘密が紐解かれた第19話「人ならざるモノたち」本編の内容を筆者が感じた印象と共に振り返っていきます。

 
世界を知ることになる19話
APE中央本部会議(ラマルク・クラブ)での決定により、フランクス博士によってある意味守られてきた13部隊に大きな介入がなされた。ミツルとココロの記憶操作は、13部隊のパパたちへの服従の精神をなくさせるのには十分すぎるトリガーだったように思う。

ただ、集められた全パラサイトにはいらない記憶の書き換えをしているっぽいのに、13部隊には2人以外手を出してない。それだけ博士は強大な権力を持っていると言えるだろう。で、それが何でなのかというのが描かれたのが19話だった。世界観の説明という説得力が必要となる大事な回。そこに脚本・大塚雅彦さん、絵コンテ・神戸守さんという超強力布陣を用意しているところが、この作品のすごいところだ。

19話はフランクス博士(=ヴェルナー・フランク)の過去の話。ここにきて、この世界の秘密を視聴者は知ることになる。7話でなぜあそこに比較的現代風の廃墟があったのか……。しかも考えてみればあそこでココロがあの本を拾わなければ、こんなことにはならなかったわけで、水着回だったのに、実はかなり重要な回だったんじゃないかと今にしてみると思う。

クローン実験などを繰り返していたヴェルナーが、科学者集団APEに引き抜かれるところから物語は始まる。APEは地球深部よりマグマ燃料を掘り出し、万能かつ低コストの新エネルギーの生成に成功。エネルギー革命を起こし地球を牛耳っていった。

そこで再生医療で知られるカリナ・ミルザに出会ったヴェルナー。APEという組織の中で、カリナらとともに不老不死の研究をし、2030年に実験は成功する。ただ、人は不老不死を手に入れる代わりに生殖能力を失うことも判明した。

だが多くの人々は不老不死の施術を希望し、一方でマグマ燃料によって人類は物質文明を極めていく。そして徐々に人類は「繁殖」を放棄していった。


コドモたちの反抗、そして……。
マグマ燃料の影響かは定かではないが、砂漠化が進行していった地球。APEは移動都市であるプランテーション計画を提案し、実質的な世界のリーダーとなる。

そして2037年に人類は叫竜と遭遇。

ヴェルナーはアラスカで原形を留めた叫竜の死骸が確保されたということで叫竜の研究に没頭することになる。その研究が認められ、対叫竜兵器の開発主任になったヴェルナー。結婚を約束していたはずのカリナは、それを黙って見守るのみだった。

叫竜の研究をすることで生み出した対叫竜兵器=フランクスを動かすには、生殖能力が残っていることが重要な要素だった。子供を産むことを望み不老不死施述を受けてなかったカリナは自らパイロットとして実験に参加したが、フランクスは暴走し還らぬ人となる。

そのような多くの犠牲もあって、フランクスは、現在の生殖能力のある男女一組で動かすことになっていく。叫竜と戦うために、人類が捨てたはずの生殖能力が再び必要になるとは……それは皮肉以外の何物でもないだろう。

そんなこともあって、博士の興味は人類の行く末からは離れ、より完全なる生命を求めるようになっていく。そしてどこからか、叫竜の姫の情報が舞い込んでくる。博士はすぐに会いたいと叫竜の巣へ向かうが、そこには太古の文明が広がっていた。

だが姫によって、博士の護衛部隊はあっさり全滅。生かされた博士は、叫竜の姫に遭遇する。そして博士は「見てきたものの中で一番綺麗なものだった」と姫に魅せられ、自分の片腕を食いちぎれながらも、その髪の毛を持ち帰るのだった。――なかなかのマッドサイエンティスト……。

そしてシーンは現在に戻りコドモたちの反抗へ。前話で、オトナたちの支配に対し我慢の限界に達したヒロたち。ただ、コドモたちがAPEに対して何か物理的な打撃を与えるようなことはできない。それほどコドモたちが何もできない存在であるというのは、実際の社会でも言えることなのかもしれない。ただ、ここでヒロがコドモ達の意思を示したというのは大きかった。

ヒロ、ゴロー、フトシは賢人たちを睨みつけることができていて、フトシなんかはぶちぎれるところまでいっていた。完全に自我が芽生えているし、本当にフラれたあとのフトシはカッコ良すぎる(笑)。そしてここで、ずっとオトナに憧れを抱いていたゾロメが、自分の中にあったけど認めたくなかった事実を認めることになる。オトナにはなれない、パラサイトは戦って死ぬだけの存在かもしれないという事実に。

そこから「俺たちはあなたたちをパパなんて思うことができない。この戦いが終わったら俺たちを自由にしてください」とヒロが啖呵を切るのだが、先程も書いた通り、これしかできないというところがコドモたちの無力さなのかもしれない。

ただ「お前たちが本当の人間となれるかどうか」と博士はヒロに言う。姫に魅せられ対峙したとき、もはや自分は人間ではなくなったと感じていた博士。もしかしたら博士にとって13部隊は希望なのかもしれないなと思うラストだった。

次回はプレイバック特番IIの放送。19話の終わりであった、「自由にしてくれ」と言ったヒロに「役割を果たせばとそれでいい」と主席が言ったことから、また大規模な戦いが待ち構えていそうなので翌々週の20話も楽しみだ。

[文/塚越淳一]

(C)ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
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