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声優登壇、映画『薄墨桜-GARO-』完成披露試写会レポート

『薄墨桜-GARO-』完成披露試写会に声優・中山麻聖、朴璐美、浪川大輔ら登壇!“和”と融合した『牙狼』の集大成が10月6日より公開

2018年9月27日(木)新宿バルト9にて、10月6日(土)より全国公開となる『薄墨桜-GARO-』の完成披露試写会が開催されました。

当日はキャスト&スタッフによるトークショーも実施され、中山麻聖さん(雷吼役)、朴璐美さん(星明役)、浪川大輔さん(藤原保輔役)、桂正和さん(メインキャラクターデザイン)、西村聡さん(監督)が登壇。本稿では、そんなトークショーの模様をお届けします。

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見どころは“桜”に込められた綺麗さと儚さと牙狼らしさ

『薄墨桜-GARO-』は、2015年に放送されたTVアニメ『牙狼 -紅蓮ノ月-』から続く劇場用作品。完成披露試写会とあわせて実施されたトークショーには、TV版から引き続き本作でも主演を務めた中山麻聖さん(雷吼役)、朴璐美さん(星明役)、浪川大輔さん(藤原保輔役)の3名に加え、メインキャラクターデザインを務めた桂正和さん、監督を務めた西村聡さんの計5名が登壇。

中山さんは劇場アニメ初主演ということもあって、映画館での舞台挨拶は新鮮だと胸の内を明かします。作中では相棒として活躍する星明役の朴さんに対しては、声優の大先輩として終始頭が上がらない様子。浪川さんと一緒になって、朴さんからのご指導を賜り、その歳の離れた姉弟のような様子に客席からは笑いが漏れます。

『薄墨桜-GARO-』公開前のイベントということもあり、トークはネタバレに配慮して内容には極力触れないように進行していきます。中山さんが語ったのは、収録時のエピソード。アニメのアフレコは本作のTVシリーズ『紅蓮の月』が初だったこともあり、苦戦が多かったのだと語ります。

アニメの収録では台詞の支持が独特でタイミングを図るのに大変だったと話す中山さん。自宅でかなり予習してからアフレコに挑んだのだとか。また、本作には多数のキャストが出演していますが、中山さんの収録は朴さんと2人と少数での収録で、それもまた以外だったと語ります。

▲中山麻聖(雷吼 役)

▲中山麻聖(雷吼 役)

そんな朴さんは先輩としての威厳をみせつつ、『紅蓮ノ月』以来の中山さんとの共演には、「麻聖の成長を感じられてよかった」とご満悦の様子。アフレコについては、作品がほとんど完成した状態での収録だったということもあり、珍しい、と語りつつ、思う存分雷吼を罵れるのが嬉しかったと、これまたいい笑顔で語りました。

▲朴璐美(星明 役)

▲朴璐美(星明 役)

浪川さん演じる保輔は、本作にてもうひとりの魔戒騎士・ザンガに変身します。浪川さんは自身の役どころについては、詳しくは教えられないとしつつも、「美味しいところで登場します」とのこと。その活躍に期待してほしいと話しました。

▲浪川大輔(藤原保輔 役)

▲浪川大輔(藤原保輔 役)

 

“和”ともっとも深い融合を果たした『紅蓮ノ月』のまさに集大成

会場のスクリーンに、雷吼、星明、保輔のデザイン画が映し出され、キャラクターデザインを担当した桂さんが、それぞれのこだわりポイントを解説していきます。

桂さん曰く、キャラクター全体を通して意識したのは、外国人にみえないようにする、ということ。

特に星明は、本来は男性だったキャラクターを女性として描くということもあって、かなり楽しんでデザインしたのだとか。また、雷吼の羽織る黄金騎士伝統の白コートも、京の時代から逸脱しないように調整に苦労した様子。

そんな苦労の末に完成した雷吼について、中山さんは初めて見たとき、「自分だけのキャラクターを貰えて嬉しかった」と語ります。

▲桂正和さん(メインキャラクターデザイン)

▲桂正和さん(メインキャラクターデザイン)

また、デザインに平安時代の衣装をかなり勉強したそうで、「勉強すればするほどスタッフは〇〇〇〇(自主規制)なのかなって思いましたね」と苦笑しながら漏らすほど、線の多い複雑なデザインになったと話します。

ちなみに、桂さんが本作の主要人物でもあるアキラのデザインした際、あまりの線の多さから気を使って髪飾りを始めとするアニメに不向きの情報量を削ぎ落としたそうなのですが、監督の西村さんがそれらを勝手に付け加えてしまったのだとか。

これについて西村さんは「一目でアキラだとわかるシルエットにしたかった」と作品への熱量を明かします。『薄墨桜-GARO-』が初めての『牙狼』だったこともあり、ファンに受け入れてもらえる作品になるよう全力を注いだのだと語りました。

▲西村聡監督

▲西村聡監督

作品の見どころについては、それぞれ、本作のタイトルにもなっている“桜”の魅力を力説。中山さん曰く、綺麗さと儚さが両立した牙狼らしさがあり、朴さんにいわせれば、牙狼らしいエロさがある、と西村さんの演出を絶賛。

また浪川さんはアクションシーンに言及。ラストバトルは、桜の描写と同じか熱量が込められており、見どころも満載だと語ります。なお、牙狼として雷吼と、ザンガとしての保輔の性格の異なる戦闘スタイルが表現されており、特に注目してほしいポイントとして上げていました。

最後は登壇者それぞれによる別れの挨拶で締めくくられ、トークショーは幕を下ろしました。長い歴史を持つ『牙狼』シリーズの中でも、“和”ともっとも深い融合を果たした『紅蓮ノ月』のまさに集大成といえる作品です。スタッフ&キャストの魂が籠もった本作を、ぜひ劇場の大スクリーンでお楽しみください!

[取材・文/原直輝]

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作品情報

 
劇場版『薄墨桜-GARO-』は2018年10月6日
新宿バルト9ほか全国ロードショー!

CAST

雷吼:中山麻聖
星明:朴璐美
金時:矢島晶子
明羅:田中敦子
時丸:東啓介
藤原道長:堀内賢雄
藤原保輔:浪川大輔
源 頼信:野村勝人
稲荷:鵜殿麻由
天狐:中田譲治
梟師(たける):関智一

STAFF

原作:雨宮慶太
監督:西村聡
脚本:小林靖子
メインキャラクターデザイン:桂正和
アニメーションキャラクターデザイン:横山愛・海老原雅夫
美術監督:橋本和幸
撮影監督:魚山真志
色彩設計:堀川佳典
CG監督:高橋将人
編集:神宮司由美
音楽:高田龍一・MONACA
音響監督:久保宗一郎

劇場版『薄墨桜-GARO-』公式サイト
http://garo-usuzumizakura.com/

(C) 2018「薄墨桜」雨宮慶太/東北新社

 

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