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秋アニメ『イングレス』中島ヨシキさんインタビュー

TVアニメ『イングレス』中島ヨシキさんインタビュー|原作のシステムを落とし込んだストーリーやクオリティの高い映像は、他の作品にはない魅力がある

2018年10月17日から放送開始となるTVアニメ『INGRESS THE ANIMATION』(『イングレス』)。スマートフォンなどの位置情報を利用したARゲームがまさかのアニメ化ということで話題となっている本作。

アニメでは、触れた物の記憶を読む特殊能力を持った主人公・翠川誠、記憶を失った女性・サラ、二人を追う謎の男・ジャック、3人の主要人物たちが『イングレス』を中心とした大きな事件に巻き込まれていくストーリーが描かれます。

アニメイトタイムズでは、主要人物のひとりである翠川誠を演じている中島ヨシキさんにインタビューを実施しました!

自身が演じるキャラクターの印象や、アフレコを終えた感想、本作の魅力について大いに語っていただきました。

原作となるゲームファンに向けて「(アニメは)十分に期待に応えてくれる作品になっている」とメッセージを送るなど、アニメファンに対する真摯な想いも伝わるインタビューとなりました。

主人公・誠の成長スピードは、中島さんも驚いてしまうほど

──本作について、どのようなところに魅力を感じましたか?

中島ヨシキさん(以下、中島):ゲームの陣取り合戦のシステムを落とし込んだストーリーや、一目で分かる圧倒的にクオリティの高い映像は、他の作品にはない魅力があると思います。

原作ゲームをどのようにアニメにしていくかというのはユーザーの皆さんが気になっている部分だと思うのですが、十分に期待に応えてくれる作品になっています。

──中島さんが演じる翠川誠というキャラクターについて、第一印象はいかがでしたか?

中島:髪はぼさぼさだし、スーツもくたびれていてパッとしないなあと(笑)。セリフも元気がなく、飲み会の誘いに乗らないといった、根暗で冴えない部分が多くありました。

そんな状態から、彼がどう成長していくんだろうと興味がわきましたね。

──実際に演じてみて、イメージは変わりましたか?

中島:劇的に変わりました(笑)。他の登場人物と比べても、誠は飛躍的に成長するキャラクターだったので、その速度に振り落とされないように気をつけたぐらいです。

──収録を終えた感想を教えてください。

中島:「1話の頃の彼は何だったんだろう……」というぐらい誠の成長が見られました(笑)。ストーリーに関しても、物語の結末を迎えられ、感慨深くはありましたね。

──本作について、注目すべき場面やポイントはどこでしょうか。

中島:誠と上田麗奈さん演じるサラとの関係が男女特有の感情なのか、もっと別の何かなのか、というのは注目して観ていただきたいです。また、中盤以降に喜山茂雄さん演じるジャックがどう関わっていくかも重要なポイントだと思います。

あとは、単純な掛け合いだと思っていた中にも伏線となるセリフが含まれていたりとか。その時と後になって聞くと台詞の意味が全然変わってくるというのもあるので、注意して聞いてもらえれば嬉しいです。

──収録中に印象深かったエピソードはありましたか?

中島:第1話の収録の時に、緒方恵美さん演じるADA(エイダ)が喋った時「おおっ!」てなりましたね(笑)。ゲームと同様、アニメでも緒方さんの声がナレーションから始まるので、スタッフさん達が色めき立っていたのが印象的でした(笑)。やっぱり原作愛に溢れた制作現場なんだなと実感できましたね。

拡張現実の魅力は、“非現実”を身近に感じさせてくれること

──AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、MR(複合現実)技術を含んだゲームをプレイされたことはありますか?

中島:印象に残ってるのは猫カフェに行った時に、「猫の視点VR」というゲームがあって(笑)。その名の通り猫の視点で部屋を駆け回ったり、猫を触っている人たちを下から見上げる視点になったりできるんです。VRってこういう使い方もあるんだと驚きました。

──それは面白そうです(笑)。ARの魅力はどんなところにあると思いますか?

中島:“非現実”を身近に感じさせてくれることですね。自分の目で非現実を味わえるというところが、ファンタジーの領域だなとも思いました。

──サイコメトリーやフラッシュフォワード(未来予知)など、さまざまな特殊能力が登場する本作ですが、中島さんが欲しい能力があれば教えてください。

中島:。フラッシュフォワードが使えたとしても、「数秒先が見えたところでなぁ……」という(笑)。角に小指をぶつけることぐらいは回避できるだろうけれども、自分で気をつければいいかなってなります。

作中で彼らは能力があることによって苦しんでいたりするので、あまり人と違う能力がありすぎるのも考えものなのかなと。作品を演じた身からすると、特殊な能力がない子供時代で良かったと思いましたね。

──『イングレス』には暗号解読などの謎解き要素があるとのことですが、中島さんは脱出ゲームを経験されたことはありますか?

中島:ちょっとだけ苦手意識があるかも(笑)。この前初めて友達と脱出ゲームに参加したんですけど、問題が解けずに悔しい思いをしてしまって(笑)。みんなで協力し、技術を磨いていくといった場面にはロールプレイング的な面白さを感じました。

非現実の世界に連れて行ってもらえるものとして、脱出ゲームはとても流行っているものだと思うんですけど……。僕はわざわざ問題にせず、最初から答えを出して欲しいと思っちゃいます(笑)。

──最後に、本作の放送を楽しみにしてるファンの皆さんにメッセージをお願いします。

中島:『イングレス』はひとつの時代とひとつの技術を作り出したゲームで、それこそ日本にとどまらず世界中にファンがいる作品です。そんな作品がアニメ化したということで、期待と同じくらい不安も多いと思うのですが、それは杞憂に終わると僕は思っています。

ゲームユーザーの方にはアニメ化を楽しみにしていただきつつ、今回テレビアニメになるということで本作を初めて知った方には、ゲームと連動する企画がたくさんあるので、合わせて楽しんでいただけると嬉しいです。

──ありがとうございました。

[インタビュー・文/島中一郎]

TVアニメ『INGRESS THE ANIMATION』作品情報

2018年10月より、フジテレビ「+Ultra」にて放送開始!

ストーリー

翠川誠は幼い頃から、触れた物の記憶を読む、奇妙な力を持っていた。制御できないその力を隠しながら警察の特殊捜査官として働く彼は、未知の物質「XM」の研究所爆発事故現場で不可解な記憶を見る。事故の唯一の生存者、サラの指環に残されていた記憶。それは人が赤い光に飲み込まれ、消失する光景だった。巨大な陰謀に巻き込まれていく誠。人間の精神に影響する物質「XM」を巡る戦いが、始まる――。

放送情報

2018年10月17日よりフジテレビ「+Ultra」にて毎週水曜日24:55から放送
NETFLIXにて全世界配信

ほか各局にて放送関西テレビ/東海テレビ/テレビ西日本/北海道文化放送/BSフジ

スタッフ

原作:Niantic, Inc.
監督:櫻木優平
脚本:月島総記/月島トラ/赤坂創
音楽:カワイヒデヒロ
キャラクター原案:本田雄
副監督:入川慶也
CGディレクター:古川厚
美術監督:加藤浩(ととにゃん)/坂上裕文
美術監督補佐:新井帆海
コンセプトアーティスト:幸田和磨
モデリングディレクター:宮岡将志
アニメーションディレクター:小林丸
撮影監督:野村達哉
アニメーション制作:クラフター

キャスト

翠川誠:中島ヨシキ
サラ・コッポラ:上田麗奈
ジャック・ノーマン:喜山茂雄
クリストファー・ブラント:新垣樽助
劉天華:鳥海浩輔
国木田慈恩:利根健太朗
ハンク・ジョンソン:佐々木啓夫
ADA:緒方恵美

TVアニメ『イングレス』公式サイト
TVアニメ『イングレス 』公式ツイッター(@IngressAnime)

(C)『イングレス』製作委員会
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