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映画『スモールフット』宮野真守インタビュー【連載第4回】

映画『スモールフット』宮野真守さんインタビュー|本作は“イエティのモフモフに包まれる”ような優しい作品【連載第4回】

『ミニオンズ』『怪盗グルー』シリーズを手掛けた原作者と音楽スタッフが贈る映画『スモールフット』が全国公中です。

ミーゴ役を『ドラえもん』ジャイアン役でおなじみの木村昴さん、パーシー役を宮野真守さん、ヒロインのミーチー役を早見沙織さん、イエティたちの村の最長老・ストーンキーパー役を立木文彦さんが担当。

“モジャかわ”イエティたちの姿がコミカルに描かれ、思わず歌いたくなるような楽しげな音楽がいっぱい詰め込まれている本作。この度、アニメイトタイムズでは、ミーチー役の宮野真守さんにインタビューを実施しました!

本作の魅力や見どころはもちろん、劇中歌を担当した感想、パーシーの役どころについても語っていただきました。

▼これまでの連載はこちらから!
●映画『スモールフット』ミーゴ役・木村昴さんインタビュー【連載第1回】
●映画『スモールフット』ストーンキーパー役・立木文彦さんインタビュー【連載第2回】
●映画『スモールフット』ミーチー役・早見沙織さんインタビュー【連載第3回】

アニメイトタイムズからのおすすめ

『スモールフット』は“イエティのモフモフに包まれる”ような優しい作品

──本作のどのようなところに魅力を感じましたか?

宮野真守さん(以下、宮野):人間側ではなく、イエティ側からの視点で世界を描いているという設定がすごく斬新で面白いなと思いました。

人間が伝説の生き物とされている世界観、とてもコミカルで音楽に合わせて気分がウキウキになる、そういう物語の綴り方をしているんです。観ていて心が温まるというか、イエティのモフモフに包まれるような優しい映画だと思いました。

──そういえば、前回のインタビューで、木村昴さんと早見沙織さんが、宮野さんとパーシーの顔がそっくりだという話をしていたのですが……(笑)。

宮野:このキャラクターから自分の声が出ているのに何の違和感もないなと思って、絶対パーシーがやりたいと思っていたんですよ(笑)。

ここまでガッツリとミュージカル風に歌を紡いでいく作品で、ここまでガッツリ歌うのは、もしかしたら初めてかもしれなくて。ぜひともやりたいと思ったし、とにかく意気込みは十分でしたね。

──パーシーの役作りをする上で心掛けたところは?

宮野:パーシーはわんぱく小僧でありながら、きちんと経験を積んできた大人でもあるんです。売れない芸能人である現状に焦燥感がある男性なので、ただただ無邪気に演じるのではなく、「どうしてもここで起死回生を狙うんだ!」という野心や一生懸命さがあると思ったんですよ。

木村さんが演じられている天真爛漫なミーゴとの差別化もあるし、パーシーの人となりを考えた芝居を心掛けましたね。今や三流芸能人になり果てたパーシーが、過去の栄光を取り戻すべく誠実さを捨てガツガツいっちゃうみたいな(笑)。

でも、僕自身うまくいかない時期もたくさんあったので、そんなパーシーの気持ちも分かるんです。パーシーのひたむきさや手段を間違えそうになるという部分は、とても人間らしい心情だなと思うんですよね。

「自分と違うものと、いかに接するか」というテーマ性にも注目

──吹き替えならではの難しさや、やりがいを感じられた部分はありましたか?

宮野:元の役者さんの素晴らしい演技に寄り添っていくのが、すごく楽しかったです。自分でも頑張ったと思うシーンは、パーシーとミーゴが初めて出会うところ。イエティを見たパーシーがビックリしちゃって声が出なくなっちゃうシーンを観て、家で大爆笑していたんです(笑)。

その原音を聞きながら、「こんなお芝居できるんだ!」と思って家でめちゃめちゃ練習したんですよね。そしたら声が枯れちゃって(笑)。

──(笑)。

宮野:現場でそのシーンを披露したらスタッフの皆さんも喜んでくれたので、嬉しかったです。海外のアニメーション作品の収録は、お芝居を元に絵が付いてくプレスコなんです。なので、皆さん縦横無尽にお芝居されていて、それに合わせて絵もばっちり動くんですよ。

パーシーはマシンガントークだし、起伏の激しい中に日本語を合わせていかなくてはならないという、体力勝負でもあります。テンションの高さもしっかりと表現したかったので、その作業は大変でしたね。

──激しいアクションが続くシーンで、アドリブを加えた部分はありましたか?

宮野:アドリブは本来しないものなんです。なので、台本に書かれているものをどう表現するか、どう自分の言葉にするという方が大事で。もし僕のセリフがアドリブっぽく聞こえるとしたら、それだけ役とシンクロできたということなので嬉しいですね。

──ご自身が脚本を読んだとき、どのようなものを感じましたか?

宮野:物語を深く切り取ってしまうと、重い問題を内包しているのかなという風に思います。今回はイエティと人間という描き方によって未知の種族間で表現をしているので、コミカルさだったりあたたかさだったりが出て、すごく素晴らしいエンタメの構築の仕方をしているなと思います。

その中で、自分と違うものといかに接するかというメッセージ性も含まれていて。人間とイエティだけでなく、同じ人間同士であってもどう受け入れるかとか、どう相手を思うかというところだったり。

このハッピーな作品を元に、色んな人と対話をしてみようと思うのも素敵なのかなと思いました。

ミュージカルシーンの出演は、宮野さんにとっての憧れだった

──ミュージカルシーンを最初に観た時の感想を教えてください。

宮野:パーシーが歌うシーンで突然謎のダンサーが2人登場するなど、遊び心がすごく面白かったです(笑)。「この2人は誰なんだよ!?」と思いつつ、ダンスがすごく面白いから最後まで観ちゃう。音楽面でのエンタメ表現は、さすがだなと思いました。

──ミュージカル映画は元々お好きだったんでしょうか?

宮野:僕は子供の頃からミュージカル映画が大好きで、ずっと観ていたんです。強い憧れもありましたし、過去にはオーディションを受けたことにはあったんですけど、ご縁がなかったんです。なので、今回パーシーでミュージカルをやらせていただけて、すごく嬉しかったですね。

──歌唱パートで、どのようなところに気を付けましたか?

宮野:ロックのように歌うパートもあれば、歌いすぎず心情を吐露するパートもあり、パーシーは一曲の中でいろんな表情を見せてくれます。

ブレンダを説得するための口説きの台詞なんだけども、そこに彼女への思いや本心が垣間見える演出もあり、パーシーは本当はまっすぐな人間なんだという印象がありました。とにかく感情の流れを大事にしましたね。

──今回ストーンキーパー役の立木文彦さんがラップをされると聞いた時、どういう印象を持たれましたか?

宮野:「立木さんがラップだと!?」と思って(笑)。ストーンキーパーとして大事なシーンでもあり、貴重なものを聴いている感じがあって心震えましたね。

──宮野さんにとって、歌の力はどういう時に感じますか?

宮野:国境を越える時ですね。海外の方から「楽しみにしてます」と応援をいただいたときに、歌の無限の可能性を感じるんです。僕は音楽やアニメの仕事もやらせていただいてるので、もっと自分を磨きつつ、いろんな人に思いを伝えていきたいです。

オカルトは宮野さんとって最大の天敵!?

──イエティといったUMAの存在について、どう思いますか?

宮野:僕はオカルトだったりとかホラーだったりが子どもの頃から苦手で(笑)。

小学生の頃に怖い話で盛り上がるときがあるじゃないですか。電気を暗くして1人ずつ喋って行くんですけど、暗いのいいことにずっと耳を塞いでいたんですよ(笑)。「今の話どうだった?」と聞かれても、「(全く聞こえてないから)怖くねーし」と強がったりして(笑)。

水木しげる先生のお化け屋敷に行った時も、目をつぶったまま走ってゴールしましたね(笑)。

──本作のイエティは見た目が可愛いから大丈夫ですね(笑)。もしイエティと会えるとしたら、どんなことをしたいですか?

宮野:イエティは山をぴょんぴょん飛び越えるし、どんなに高いところから落ちても全然平気じゃないですか。「そんなに身体能力高いですか!?」というぐらい激しい動きをしていて(笑)。背中に乗せてもらえたら楽しいと思いますね。

──もしなれるとしたら、どんなイエティになりたいですか?

宮野:せっかく音楽の大好きなイエティ達じゃないですか。だから、ライブ活動しているイエティがいてもおかしくないと思うんです(笑)。モフモフがロックスターのように逆立っている、事あるごとにライブを開いちゃうような、ノリノリのイエティになりたいですね(笑)。

──パーシーは映画の中で様々なことに挑戦していましたが、宮野さんは今後挑戦していきたいことはありますか?

宮野:常に新しい環境を求めているというわけでなく、今ある環境の中でどういう作品と出会えるかが僕の中で非常に大事なんです。今回はミュージック作品ということで、歌を作中で披露しながら物語を進めていく経験がすごく楽しかったですね。これからも色んなキャラクターと出会っていきたいし、刺激を受けていきたいと思います。

その中で、声優のお仕事だけに限らず、舞台や映像にもチャレンジしていきたいとも思いますね。とにかく、いろんな役に出会いたいという気持ちがすごく強いです。

──最後に、本作を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

宮野:毎回いろんな役を担当させていただくときに、自分たちが吹き替えをしているということが最大の魅力になればいいなと思っています。元々が素晴らしい作品なので、自分がどれだけこの世界観の中で活躍できるか、リスペクトしながら演じています。僕らが吹き替えでのびのびとお芝居している姿を、ぜひ楽しんでもらえればと思います!

──公開を楽しみにしています。ありがとうございました!

[取材・文・写真/島中一郎]

▼これまでの連載はこちらから!
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公開情報

<STORY>
人気声優たちが圧巻の歌声を披露!『ミニオンズ』の原作者と音楽で贈る、クスッと笑えて心癒される、"モジャかわ"ミュージック・ファンタジー♪

人里離れた雪深い山頂に住む、おっちょこちょいだけど心優しきイエティのミーゴ。ある日、偶然にも伝説のスモールフット(人間)と出会うが、この話を誰も信じてくれない。しかし同じ村に住むミーチーの「雲の下には不思議な世界が広がっている」という言葉を信じ伝説のスモールフットを探す冒険の旅に出る。そして、出会った人間のパーシー。この出会いがイエティと人間を巻き込む大騒動を巻き起こす―!
 
◆タイトル:『スモールフット』
公開:10月12日(金) 新宿ピカデリー他 ロードショー! ※US公開9月28日(金)
監督:キャリー・カークパトリック、製作:ボニー・ラドフォード、グレン・フィカーラ、ジョン・レクア

製作総指揮:ニコラス・ストーラー、フィル・ロード、クリストファー・ミラー、ジャレッド・スターン、セルジオ・パブロス、キャリー・カークパトリック
キャスト:チャニング・テイタム、ジェームズ・コーデン、ゼンデイヤ、コモン、レブロン・ジェームズ ほか

吹き替えキャスト:木村昴(ミーゴ)、宮野真守(パーシー)、早見沙織(ミーチー)、立木文彦(ストーンキーパー) ほか
エンドソング:ナイル・ホーラン「Finally Free」

配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト

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