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『約束のネバーランド』諸星すみれ×内田真礼×伊瀬茉莉也インタビュー|声優陣が語るアニメ『約ネバ』の魅力

約束のネバーランド

1月10日(木)よりフジテレビ「ノイタミナ」ほかにて放送開始となるTVアニメ『約束のネバーランド』。「週刊少年ジャンプ」にて連載中の本作は、外の世界から断絶されたグレイス=フィールドハウスで暮らすエマ、ノーマン、レイという少年少女3人を中心に描く脱獄ファンタジーです。

アニメイトタイムズでは『約束のネバーランド』の放送開始を記念し、エマ役の諸星すみれさん、ノーマン役の内田真礼さん、レイ役の伊瀬茉莉也さんへのインタビューを実施。3人が感じる作品の魅力や、各キャラクターを演じるにあたり心がけていることについてお伺いしました。

ジャンプの人気作が待望のアニメ化!

ーー初めて『約束のネバーランド』を読まれた際はどんな印象を持たれましたか?

諸星すみれ:『約ネバ』のことは電車の中で「このマンガがすごい!」の広告を見て初めて知ったのですが、実際に単行本を読んでみたら、一気読みしてしまうくらい続きが気になる作品で。

ジャンプらしい仲間と協力して敵に立ち向かう展開と、「ジャンプ作品なのに女の子が主人公なんだ!」というような、ジャンプらしくない異質な部分がうまく融合されていて新しいなという印象を受けました。

内田真礼:私も読み始めてみたら夢中になって朝を迎えていました(笑)。役が決まった際もジャンプ作品のメインキャラクターということもあり、喜びでいっぱいになりましたし、本当に面白いので、いちファンとしても役者としても推したい作品です。

伊瀬茉莉也:私もオーディションの前に電子書籍で1巻を買って読み始めたら、面白すぎて。ちゃんと単行本で読みたいと思い、翌日には本屋に駆け込んでいました。それくらい引き込む力がある作品ですね。

ファンタジーではあるんですけど、力技や魔法で敵を倒すのではなく、戦略・知略で戦い抜くというのが面白いなと。

エマ、ノーマン、レイは3人とも頭が良いんですけど、「心・技・体」のように三位一体で少しずつ秀でているものが違っていて。そのチーム感が読んでいて気持ちがよくて、応援したくなるポイントだなと思います。

ーー以前から原作ファンの間でも「アニメ化してほしい!」という声が多かった本作ですが、役が発表された際は周りの方からの反響も大きかったのでは?

諸星:エマ役を演じることが発表されてから、「頑張ってね!」という応援のメッセージを各方面から頂きました。これだけ人気のある作品に主人公として出演することに緊張を覚えながらも、頑張らなくては!と思いました。

伊瀬:私は事務所のマネージャー陣がすごく喜んでくれて(笑)。私自身もこの作品にはすごく携わりたいと思っていましたし、やはり「週刊少年ジャンプ」の作品というのは、子どもたちに夢や希望を与えられるような作品ばかりなので、その一員になれるというのは素直に嬉しかったです。

ーー中でも内田さんがノーマン役というのは意外でした。ノーマンのような男の子の役を演じられるのは珍しいですよね。

内田:TVアニメ化決定PVが公開されてからも、「ノーマンの声って誰だろうね?」と気づかれませんでした(笑)。ノーマンのようなタイプの役はこれまで演じたことがなかったのですが、「こんなに男らしい子だったんだ!」と。

完成した第1話を見るまでドキドキしていたんですけど、見てからは早く皆さんにも見て欲しいなという気持ちが強くなりました。

エマ、ノーマン、レイを演じて

ーー三者三様のフルスコア組ですが、それぞれ演技で心がけていることはありますか?

諸星:オーディションのときには、エマのプラス思考な面は子供ならではのものだと見ていたのですが、作品を読み進めていくうちに、“エマだからこそ”なのだと思うようになりました。

エマは“策士”というよりも、素直で何事にも全力なキャラクターなので、ブレない核となるものやプラスのオーラを大切にしながら、「素直に物事を受け止めて、素直に放出する」という自然体なお芝居を心がけています。

ーー諸星さんはエマを演じていて、ご自身と似ているなと思う部分はありますか?

諸星:似ている部分というよりも、尊敬できる部分が多いですね。エマは物事をすごく素直に捉えていて、変に考えすぎず、状況を見て直感的に閃いたことを口にしたり。純粋で無邪気なことが、自分に自信を持つことに繋がっているような気がして。

私自身は結構考えすぎてしまうタイプで、お芝居でも台本や映像をチェックして書き込みとかを入念にするんです。でも『約ネバ』では準備をしてきたことに加えて、現場の掛け合いや雰囲気を受けとめて、素直に表現することを大切にしています。

不思議な感覚なのですが、エマはすごく自然体で演じられているような気がしていて、お芝居をしていると気持ちが良くて楽しいんです。

ーー対してノーマンとレイは“策士”としての印象が強いですが、ノーマンの方は博識で優しいイメージですよね。

内田:ノーマンはずっと笑顔で落ち着いた雰囲気の男の子なので、物事を一度飲み込んでから言葉にするなど穏やかに話している姿が特徴的に映ればと考えつつ、その中にしっかりとした男らしさも見えたらいいなと思いながら演じています。

私もノーマンを見ているとどんどん愛おしくなってきて、一心同体になったような気持ちになって。3人でアフレコ中にマイク前に並んでいるときは、本当にノーマンの気持ちになれたような感じがするんです。そんな幸せな環境でお芝居をさせてもらえるのはありがたいことだなと思います。

ーー伊瀬さんは実際にレイを演じられてみていかがでしたか?

伊瀬:レイは見た目や言動からも、“すごく冷静沈着で頭の切れる男の子”というイメージがありますし、それに見合ったお芝居をしたいと思っているんですけど、なぜか演じていて不思議と、「感情にすごく素直だな」と思うことがあるんです。

エマやノーマンに感情をぶつけるシーンもあって、11歳らしい感情表現もしっかりとするんだなと。クールでカッコいいだけではない、荒々しさのような面もお芝居で表現できたらと思っています。

私も“役を演じる”というのは不思議なことだと思うんですけど、言うことで現実になるという“言霊”ってあるじゃないですか。それはセリフの場合も同じで、レイとして言葉を発すると、自分自身もそういう考えを元々持っていたのではないかという感覚になって、どんどん自分自身がレイに似ていくような気がして。

先日アフレコをして家に帰ってから、漠然とした不安が胸の内にあって。「この不安は何だろう…」とずっと思っていたんですけど、カバンから台本を取り出して見たときに、レイの沈んだ気持ちを家まで持って帰ってきてしまっていることに気づいて「これか!」と。

演じていると役にどんどん近づいていこうとするので、そのキャラクターの感情をダイレクトに受けてシンクロすることがあるんだなと思いました。

アニメで描かれる『約ネバ』の世界観

ーー作品の中で特に印象に残っているシーンを教えてください。

諸星:エマとしては、第1話後半のシーンが特に印象に残っています。

私自身もあのシーンを演じるときに「一度どん底まで落ちないと」と意識していました。その後の展開でエマがあそこまで絶望することって無いような気がしたので。

CM第1弾の最後にもあのシーンの悲鳴が使われていたのですが、それに対する皆さんの反響も大きくて。オーディションでも演じたシーンだったので、この作品に皆さんを引き込む大切な要素となっているなと思います。

伊瀬:レイはグレイス=フィールドハウスの秘密を誰よりも早く知ってしまうんですけど、第1話のなかでも所々気になる言葉を言っているんです。

例えば「エマはママのこと大好きだもんな」というセリフも、単純に「大好きだもんな」と言っているのではなく、「大好きだもんな……」と裏があるような言い方をしていて。

その後も幸せについてエマが語っているときに「幸せ、か……」と含みを持たせていたり。レイは一体何を知っているのか?というのは今後の重要なポイントでもあるので、ぜひ注目してほしいですね。

内田:私は鬼ごっこのシーンの印象が強いです。第1話ではいかに年長組が凄いのかというところも描かれているわけですが、その鬼ごっこが彼らの人生にどう関わってくるのかが、きっとアニメを最終話まで見終える頃には分かってくるのではないかなと思います。

ーーアニメーション制作はCloverWorksさんが担当されていますが、絵もすごく綺麗ですよね。

諸星:本当に綺麗ですよね、まるで劇場版のようなクオリティで。カメラの動き方もすごく斬新で、時計の振り子に合わせてカメラが動いたり、鬼ごっこをしている背景に時計が描かれていたり。

あとはカット割りも面白くて、台本を読んだときに「このシーンどうなるんだろう?」と思っていたものの仕上がりを見てみると、斬新でありながらも自然に表現されていて。

本当に見入ってしまうものになっているので、あっという間の時間に感じられて。今後の展開にもワクワクしてしまいます。

内田:本当に映像が美しくて、光やキャラクターの動きなど一つ一つが細かく描かれているので、原作を読んだときのワクワク感が表現されているなと思います。

あとは音楽によって、より世界の美しさと怖さが引き立っているので、これを深夜に見ると、皆さんゾッとして固まってしまうのではないかなと(笑)。ぜひリアルタイムで観て頂きたいですね。

伊瀬:私は特に1話でのエマとノーマンのシーンの描写が印象的です。

文字にすると「身の毛がよだつような…」という場面で、本当に恐怖で顔が小刻みに揺れていて、顔の産毛さえもバッと鳥肌が立ってしまうような緊迫した怖い映像に仕上がっていて、凄いなと思いました。

ーーアフレコ現場はどんな雰囲気ですか?

諸星:女性キャストばかりで、ショートボブの髪型の方が多くて。アフレコ姿を後ろから見ていても微笑ましい現場です(笑)。

子供たちが多いということもあり、ガヤもみんなすごく可愛くて。視聴者の方にはそこも注目して見て頂きたいなと思います。

内田:この作品に出てくるグレイス=フィールドハウスはすごく狭い世界なので、毎回同じ子供たちの声が聞こえてくるんですけど、みんなそれぞれが生きている感じがして。

その“ゾッとするような幸せな空間”は第1話から出来上がっていましたし、ベストキャストが集まっているなと思いました。

伊瀬:キャスト陣もこの作品が大好きな人たちばかりで、原作を読み込んだうえで役作りをしていて。ガヤのときもそのキャラクターの顔が浮かんでくるんです。それが本当にすごいなと。

みんなが良い作品にしようという意識が高くて、良い現場だなと思います。

ーー最後にアニメを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

諸星:原作の良さが忠実に再現されていて、さらにアニメならではの要素も加わっているので、原作ファンの方も初めて作品をご覧になる方も楽しめる仕上がりとなっています。

この先もずっと『約ネバ』の世界は広がっていきますし、どんどん魅力を増していくと思うので、ぜひ第1話の放送を楽しみに待っていてください!

内田:この作品に関わっている人たちみんなが愛を込めて作っています。この想いは第1話を見て頂くことで、きっとワクワク待ってくださっている視聴者の皆さんとも共有できると思っています。

「週刊少年ジャンプ」で描かれている作品の熱量を、アニメーションでも描けるよう日々アフレコに臨んでいますので、ぜひ第1話をご覧ください!

伊瀬:いよいよ放送ということで、原作が好きな制作陣・役者陣が気合いを入れて頑張っています。その熱量は映像に乗っていると思いますので、それを皆さんに受け取って頂ければと思います。

第1話を見ると続きが気になって止まらない作品になっていますので、ぜひアニメの方も応援してください!

ーー素敵なお話をありがとうございました!

インタビュー・文:吉野庫之介

TVアニメ『約束のネバーランド』

<あらすじ>
母と慕う彼女は親ではない。
共に暮らす彼らは兄弟ではない。
グレイス=フィールドハウスは、親の居ない子どもたちが住むところ。
血の繋がりはなくても、ママと38人の兄弟が幸せな毎日をすごす、かけがえのない家。
しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた……

<STAFF>
原作:白井カイウ・出水ぽすか(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:神戸 守
シリーズ構成/脚本:大野敏哉
キャラクターデザイン/総作画監督:嶋田和晃
プロップデザイン:板井寛樹
美術設定:池田繁美(アトリエ・ムサ)・大久保修一(アトリエ・ムサ)・友野加世子(アトリエ・ムサ)・乗末美穂(アトリエ・ムサ)
美術監督:池田繁美(アトリエ・ムサ)・丸山由紀子(アトリエ・ムサ)
色彩設計:中島和子
撮影監督:塩川智幸(T2studio)
CG監督:福田 陽
編集:松原理恵(瀬山編集室)
音楽:小畑貴裕
音響監督:清水勝則
アニメーション制作 :CloverWorks

主題歌
オープニングテーマ:UVERworld「Touch off」
エンディングテーマアーティスト:Cö shu Nie

<CAST>
エマ:諸星すみれ
ノーマン:内田真礼
レイ:伊瀬茉莉也
イザベラ:甲斐田裕子
クローネ:藤田奈央
ドン:植木慎英
ギルダ:Lynn
フィル:河野ひより
ナット:石上静香
アンナ:茅野愛衣
トーマ:日野まり
ラニオン:森優子
コニー:小澤亜李

公式LINE:@neverland_anime

TVアニメ『約束のネバーランド』公式サイト
TVアニメ『約束のネバーランド』公式ツイッター(@yakuneba_staff)
TVアニメ『約束のネバーランド』公式Instagram

(C)白井カイウ・出水ぽすか/集英社 (C)白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会
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