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浅川梨奈:映画『血まみれスケバンチェーンソーRED』インタビュー

映画『血まみれスケバンチェーンソーRED』浅川梨奈インタビュー|実写化では誰よりも作品に愛を持つことを大切に

三家本礼原作による実写映画『血まみれスケバンチェーンソーRED』が、2月22日(金)よりユナイテッドシネマ・アクアシティお台場ほかにて公開となります。

『血まみれスケバンチェーンソー』は、改造されゾンビとして操られるクラスメイトたちを相手に、解体屋の娘・鋸村ギーコがチェーンソーで戦うスプラッターアクション。

アニメイトタイムズでは本作の公開を記念し、主人公・鋸村ギーコ役を演じる浅川梨奈さんにインタビューを実施。撮影中のエピソードや、浅川さんが実写化作品のキャラクターを演じる際に大切にされていることをお伺いしました。

完全に自分を捨て、鋸村ギーコを演じる

ーー今作の主演に抜擢された際の心境を教えてください。

まず『血まみれスケバンチェーンソー』というタイトルを聞いて、「えっ?」となりました(笑)。

ーー言葉だけ聞くと仰々しいですからね(笑)。

それから原作を読んで「なんだこのブッ飛んだ漫画は!?」と(笑)。「この作品をどうやって実写化するんだろう?」と思っていたんですけど、内田理央さん主演で一度実写化されていることを伺って安心して。

それからは「楽しんでスケバンできそう!」というワクワク感がありました。

ーー原作やキャラクターの魅力をどんなところに感じましたか?

原作はアクションの描写やキャラクターたちがすごく面白くて。私が演じる鋸村ギーコというキャラクターは、セリフだけを追っていくと残虐な女の子のように感じてしまうんですけど、それにも全部理由があるんです。

仲間や何か大切なもの守るために行動していて、実は正義感が強くて真っ直ぐで。自分の中にしっかりとした芯を持っている子なんだなと。敵の倒し方はもう少し良い方法があるだろうと思いますが(笑)。

ーー(笑)。ギーコは普段の浅川さんのイメージと比較すると、だいぶギャップがあるように感じますが、演じる上で役に入るスイッチみたいなものは意識されていましたか?

監督からは撮影に入る前に「キャラクターに寄せてください」と言われていたんです。普通の作品であれば、できるだけリアリティや人間味を持たせる意味で自分との共通点や感情を探っていくんですけど、今回は「アニメのようなイメージで良い」と。

「完全に自分を捨てて、鋸村ギーコを演じます!」という気持ちで入ったので、撮影の前後1週間は電車やロケバスでも足を開いて座っていたり、声のトーンも低くなって態度も口も悪いギーコそのものになっていました。

一度役に入ってからはなかなかその状態が抜けなくて、家に居てもギーコだったので母親にも心配されて(笑)。だからスイッチのオン・オフという意識はなかったですね。

ーーまるで役に憑依されているかのような状態だったんですね。現場の雰囲気はいかがでしたか?

山口監督は結構自由にやらせてくれるタイプで、「それはダメ」と否定せず、何でも「いいね!」と言ってくれて役者のやりたいことを優先してくださる方なんです。

私が今回の台本を読んでギーコを演じていくなかで「突っ込んだりボケたりしてもいいんだ!」と思ったところから、ふざけたいスイッチが入ってしまって(笑)。

アドリブで台本にはないことを言ったりしていたんですけど、監督が楽しそうに「OK!」と言ってくれるので、それが嬉しくて。いかに監督を喜ばせられるかというのを自分の中で考えていました。

実はギーコの仲間の仙崎というキャラクターとの会話はほとんどアドリブで、普通の言い合いくらいのシーンだったんですけど、テンポが悪かったので、私たちの間でどうするかを相談して。そうしてやったものを監督が見て、笑っていたらOKかなと(笑)。

撮影はハードだったんですけど、すごく温かい雰囲気の現場で。私自身もずっと笑っていたなと思います。

実写化では誰よりも作品に愛を持つことを大切に

ーー撮影中特に大変だったシーンはありますか?

一番大変だったのはネロとの最後の決戦シーンですね。アクションシーンは全て大変だったんですけど、ネロ戦は普通撮影できないような嵐の中でやって。みんな「これは撮影しちゃダメだよ!」と言いながらも撮影して(笑)。

記憶を飛ばしたり、気を失ったり、自分が何をしているのかわからないという極限状態ってこういうことを言うんだなと思ったんですけど、私たちキャストよりもスタッフさんの方がずっと雨に打たれて、寒くて大変なのもわかって。

そういう姿を見ると頭が上がりませんし、頑張らないと!と思ってやっていたので、あのとき現場にいたスタッフさんとは謎の絆で繋がれていたなと思います(笑)。

アクションシーンは少しの角度でNGになってしまうので、本当に大変でした。

ーー浅川さんはこれまでも実写化作品のキャラクターを幅広く演じていらっしゃいますが、役作りの上で大切にされていることはありますか?

私自身、漫画やアニメなどの二次元がすごく好きなオタクなので、ファンのみなさんが実写化へ抱く抵抗感がすごくわかるんです。私も好きな作品が次々に実写化されていって、頭を抱えたこともあって。

キャストが悪いというわけではなく、「あの作品が…実写化…」みたいな。本当にずっと読んでいた作品が実写化される気持ちがそのときに初めてわかって。

とある実写化作品に出演したときに感じたビジュアルへの風当たりの強さと、それがいざ認められたときの嬉しさをずっと忘れないようにしようという気持ちがあるので、原作をひたすらに読み込んだり、アニメがあれば声を似せたりしながら、そのキャラクターにかけ離れたことをしないようにというのを何よりも気をつけて。

人の持つ熱量は伝わるものだと思うので、元々の作品ファンのみなさんの抵抗を少しでもなくせるように、誰よりも作品に愛を持つことを大切にしています。

ーー浅川さんの演じる実写化キャラクターがすごく自然体として見える理由がわかった気がします。最後に映画を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。

『血まみれスケバンチェーンソーRED』は前後編で公開されますが、まさかの4DX上映となっています(笑)。

4DX初体験の方にもアトラクション感覚で楽しんでいただけると思いますし、前作の2割増くらいコメディー要素が強化されていて、血が苦手という方にも観やすい作品になっておりますので、ぜひ劇場に足をお運びいただけたらと思います!

ーー素敵なお話をありがとうございました!

インタビュー・文・撮影:吉野庫之介

映画「血まみれスケバンチェーンソーRED」

2019年2月22日(金)ユナイテッドシネマ・アクアシティお台場にてロードショー

■ストーリー
自前のチェーンソーを持ち歩く鋸村ギーコ(浅川梨奈)はうぐいす学園に通う女学生。ある日同級生の碧井ネロ(あの)が創り出した改造死体たちに襲われ始める。

迫り来る改造死体たちを撃退して行きながら首謀者のネロのアジトに乗り込み直接対決を試みる。なぜ、ギーコを執拗に襲うのか!?それには衝撃の理由があった!ネロとの苦闘、そして鎧を纏った女子高生と死体学生がギーコ達の前に立ちはだかる。彼女はうぐいす学園新生徒会ガーディアンズの総長ネメシス(護あさな)!!

■スタッフ・キャスト
監督:山口ヒロキ
脚本:福原充則
配給:プレシディオ
出演:浅川梨奈、あの(ゆるめるモ!)、護あさな、日高七海、替地桃子、佐野いずみ、蒼波純

公式サイト
公式Twitter

(C)2019三家本礼・KADOKAWA刊/うぐいす学園3年A組

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