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『FEZ』上原あかりインタビュー

スクウェア・エニックス発の13年目突入の人気オンラインRPG『ファンタジーアース ゼロ』! 2月配信の追加ボイスを担当した上原あかりさんインタビュー!! 

最大50人対50人の壮大なバトルや10万通り以上のキャラクターメイクなどで、累計登録人数150万人以上を誇る大人気の多人数同時参加型のオンラインRPGゲーム『ファンタジーアース ゼロ』は今年13年目に突入! ゲームのキャラボイスを100人近くの声優が演じるボイスから選べるのがポイントですが、今回新たに上原あかりさんの追加ボイスが実装されました。

自身でゲームプレイ配信をするほどのゲームフリークの上原さんに本作の魅力を語っていただきつつ、今回演じた「元気な少年っぽい少女」、「東洋の少女」、「不思議系少女」についてもご紹介いただきました。

『FEZ』を知ったのは自身のゲームプレイ配信がきっかけ!?

──まず『ファンタジーアース ゼロ』(以下、『FEZ』)の印象をお聞かせください。

上原あかりさん(以下、上原):このゲームについて初めて知った時、まず50対50のバトルというのが想像つかなくて。総勢100人で戦うゲームをやったことがなかったので驚きました。

そして実際にプレイして、最初のキャラメイクで髪型や色、体型などこだわって作れるようになっていたので、いろいろ試しながらやっていたら、髪や目の色の組み合わせで迷って……色素が薄い子が好きなので。結局、キャラメイクだけで45分くらい経ってました(笑)。

──『FEZ』を知ったのは今回のお仕事がきっかけだったんですか?

上原:このお仕事をいただくちょっと前です。私、YouTubeにゲーム配信チャンネルを開設していて、毎週ゲームプレイの配信をしているんですけど、リスナーさんにPCゲームで何をやったらいいか、聞いてみたら『FEZ』の名前が挙がって。50対50のバトルがあると教えてもらって、「おもしろそうだな。じゃあ、やってみよう!」と思ったのがきっかけでした。あと基本的に1人でゲームしているので、たまには他の人とも一緒にやったほうがいいかなと思ったのもあります(笑)。

上原あかりさんのYoutubeチャンネル

『FEZ』のお仕事が決まったのが先だったと思われるかもしれないので、そこは否定させていただきます(笑)。またパソコンも性能が低いものからゲーミングパソコンに買い替えた頃だったので、ちょうどよかったです(笑)。12年も続いてきたということはそれだけ長く愛されているということだと思うので、安心して入れました。

──50対50のバトルや多様なキャラメイクの他に気になった要素は?

上原:召喚システムですね。まだナイトとジャイアントしか召喚してないんですけど。皆さんが真剣に戦っているので、邪魔しちゃいけないと思って、基本的にはクリスタルを掘って、人に渡しての繰り返しで。それだけでも役に立っている実感があって、初心者にもちゃんと役割を与えられているというのがうれしかったです。
配信でも皆さんに教えていただいて、例えば「今ならジャイアントになってもいいと思う」とかアドバイスをいただいて、「じゃあ、やってみる!」と楽しく会話しながらプレイさせていただいています。

──12年も続いているゲームというと一見、初心者にはハードルが高そうなイメージもありますが、入りやすくて、それぞれのレベルで楽しめるのはいいですね。

上原:一番よかったと思ったのは、公式サイトにゲームのやり方が詳しく解説されていて。しかもマンガだったので、読みやすく、わかりやすくて、助かりました。初心者的には最初に全体的な流れをわかっていたほうがやりやすいので。

リアルタイムで同じ空間にたくさんの人がいると実感できる楽しさ

──ゲームの中でハマった要素は?

上原:個性的な装備がたくさんあるのがおもしろいです。顔が骸骨の人や猫のお化けっぽい人とか。私はまだ初期の服ですけど……そう言えば、初心者のキャラには初心者マークが付いていて、それでみんな集まってくれて。何を話すでもなく、ただみんなで周りをグルグル回るだけだったり(笑)。リアルに人がいると、同じ時間にいろいろな人がプレイしているんだなと実感できて、それだけで楽しかったです。街にいるだけで、いろいろな人がいて、スクリーンショットとか撮ったりして。

しかも大きなスクリーンで見ているのでグラフィックのきれいさも体感できるし、声もいろいろな選択肢の中から選べるし。

──やり始めて今、どのくらいになるんですか?

上原:12周年のちょっと前、2カ月くらいですね。まだクリスタルを掘って、様子を見てます(笑)。前線に行きたいけど、まだ早いなと思って、流れを見て、もうちょっと状況を理解してからのほうがいいかなと。ゲーム内でお友達ができればやりやすくなるのかもしれないけど、なかなか話しかけられないんですよね。用語も多いので、検索して理解しつつ、知識を貯めているところで、もうちょっと成長できたら戦いに挑戦してみようかなと思っています。

「元気な少年っぽい少女」は今まで演じたことがないキャラ。バランスも意識

──今回、「元気な少年っぽい少女」、「東洋の少女」、「不思議系少女」の3キャラのボイスを収録しましたが、どれもちょっと変わったタイプのキャラかなと。

上原:そうですね。「元気な少年っぽい少女」が一番普通で、「東洋の少女」は全部のセリフの語尾が「アル」で。この「アル」が全部同じだとおもしろくないなと思って、それぞれニュアンスを変えてみたり、工夫してみました。

──「元気な少年っぽい少女」は、アニメなど絵があればイメージしやすいと思いますが、音声だけだと難しそうですね。

上原:私自身も男の子っぽい女の子を演じる機会がこれまでなかったので、自分の中で、「肌の色は褐色系で、短髪で、夏っぽい短パンみたいな服装」をイメージして、元気に演じてみました。

──戦闘中は楽しそうだけど、照れているところはかわいいしと二面性が見えてるキャラですね。

上原:そのバランスは気を付けました。ただ謝るボイスがあって、最初は男の子みたいな感じで「ごめん」とやったら、「そこはちゃんと謝ってください」と言われましたが(笑)。

「東洋の少女」は語尾に「アル」が付く特徴的なキャラ

──「東洋の少女」のセリフで語尾に「アル」が付くのは昭和のマンガによくあった、デフォルメキャラみたいですね。

上原:今のマンガやアニメではほとんどないと思うけど、だからおもしろいし、特徴的なキャラだと思います。

──ただセリフの後、普通に「アル」を付けるのか、アクセント的な使い方をするのか、いろいろな考え方ができそうですね。

上原:どうしようかなと思いました。この子は元々、「アル」と言っている子なのか、それこそ不思議系な子でキャラ付けのために付けているのか悩んで。私はあざとくやっている方向でやってみたら、そっちじゃなくて、元々そういうしゃべり方をする子という気持ちで演じました。その中で、それぞれの「アル」にちょっとずつ違いが出るように意識して。

──「不思議系少女」は「あわわ」や「おひゃー」などのセリフや、怒った時に「爆発してやる」などまったくつかみどころがないような、文字どおり不思議な子でした。

上原:私は思ったことをあまり考えず、ストレートに言っちゃう子なのかなって。私もあまり考えずに、ふわっとした気持ちで、半分目を閉じながら演じてました。

──3キャラ共、各国へ進軍するセリフはシリアスでカッコよくなっていて、そこも1つの聴きどころやポイントになるかなと。

上原:「元気な少年っぽい少女」は思い切り、「行くぞ!」という感じでやったけど、「不思議系少女」はセリフを言った時にはみんな、遥か向こうに進んでいるような(笑)。「東洋の少女」は台本では「アル」が入っていなかったけど、現場で付けさせてもらいました。この子は我が道を進む感じで、みんなに言うというより自分に言い聞かせるように。

──収録の時に心がけたことは?

上原:私がこうしたいなと思っていたイメージと、ディレクターさんの求めているものがハマっていたようで、あまり細かいディレクションはなかったんですけど、戦闘中のボイスが多いので、戦っている時の勢いに意識して、力強く演じさせていただきました。でも「不思議系少女」については、ふわ~っとしている女の子だったので、戦闘中の必殺技のボイスも「これ、戦ってる?」みたいな、不思議な感じを強めに出して収録しました。

あとセリフではなく、「ふう」や「はぁあああ」という息を吐いて気合を貯める感じはアドリブでやらせていただいたんですけど、こういう攻撃時のセリフをしたことがないのと、長めにということだったので、どうしようかなと。「不思議系少女」の時はイメージ的には魔法少女系で、「元気な少年っぽい少女」は『ドラゴ●ボ●ル』みたいな感じかなとか、自分なりに想像しながらやりました。

──収録したセリフの中で印象に残っているものを挙げるとすれば?

上原:「不思議系少女」のセリフは全部、印象的ですね。結構まじめに戦っているんだなと。特に奇襲に気付くところは、ふわふわして周りを見ないで、自分本位で戦っているのかなと思っていたら、「みんな奇襲に気を付けて」とセリフはしっかりしていて。不思議系のふわふわした感じなのか、ここはしっかりしているのか、悩んで、結局、その中間で演じました。

上原さんはゲームプレイ配信に大会参加もするガチプレイヤー!?

──ゲームのプレイ配信をされているということはゲーム好きなんですね。

上原:はい。ほぼ毎日、時間を見つけてやってます。私の1日はお仕事、ゲーム、睡眠あと食事しかないくらい(笑)。ハードもSwitchもPS4もゲーミングPCもあるし、アプリでもプレイしてますが、今一番やっているのはアプリゲームが多いですね。外出中や移動中でもできるので。

──あとゲームの大会にも参加されているとか。お仕事ですか?

上原:完全に趣味です。一応、事務所には応募しますと伝えたんですけど、主催先から事務所に「御社の上原さんから応募があったんですけど大丈夫でしょうか?」と問い合わせがあったそうです(笑)。いざ大会が始まったら仕事より緊張しちゃって。モバイルゲームでオンライン上での参加なのに手が震えちゃって、全然ダメダメでした。その後も配信で決勝まで見て。楽しかったです。

──上原さんのファンの方から反響はあったんですか?

上原:ありました。大会の配信を見ていた人が「あれ!? いる!」みたいになって。大会の実況でも「実は声優さんも参加されているんです」とちょっとふれてもらったりして。

──(プロデューサーへ)今回、上原さんをキャスティングされた理由やポイントを教えてください。

プロデューサー:これから『FEZ』をガチでプレイしてもらえそうな人を、と思って(笑)。上原さんは声優としての魅力ももちろんありますが、ご自身でゲームをプレイして配信されているし、好きでゲームをやっているのが伝わって好感が持てたし、しっかりプレイしてもらえそうだなと。

上原:ありがとうございます! 魅力もしっかり発信していきたいと思います。

──上原さんは、これまでプレイしていたゲームに自分が出演したり、ボイス収録したことはあったんですか?

上原:あります。『魔法使いと黒猫のウィズ』は初期からプレイしていてレベル300くらいまでなっていて。出たいなと思って、その後に声優になったら1年後にイベント復刻で私がすごくプレイしていた頃のキャラを演じることになってすごくうれしかったです。その頃、『黒ウィズ』用のTwitterを作っていたので知り合いが多くて、出演が決まったことを報告したら、みんな喜んでくれました。

『FEZ』もちょっとプレイしていたし、配信を見てくれる皆さんも報告したらきっと喜んでくれると思います。特に『FEZ』を教えてくれた人は。配信中にすごく長文で熱心に教えてくれたり、配信後の動画コメントにもアドバイスをしてくれたので。

──『FEZ』をプレイされているとのことですが、実際に選んだ国とクラスを教えてください。

上原:国はゲブランド帝国です。私、紫色が好きなので、ゲブランドのイメージカラーが紫色だったからという単純な理由で(笑)。俺様キャラも好きで、ゲブランドの王様が偉そうに足を組んで座っているイラストが強そうで気に入りました。

あと王道を選びたくないタイプで、クラスもフェンサーにしたんですけど、初心者でフェンサーはやめたほうがいいと言われて。昨年末の12周年の時にクラスを変えられるイベントがあったので、前線に行けるキャラということでウォリアーに変えました。と言っても相変わらずクリスタル掘りしかしていないので、あまり関係ないかもしれないけど、慣れたら戦いたいです。

──ひょっとしてRPGでも最初にこつこつレベルを上げてからじゃないと冒険に出ないタイプですか?

上原:そうです! 例えばスクエニさんだったら『ドラゴンクエスト』シリーズでも攻撃したら一撃でモンスターを倒せるレベルまで行かないと進みません。ボスに絶対負けたくないんです。負けるのが嫌いなので。だからレベルを上げて、装備もそろえてからです。でもゲーム配信では戦っている姿をお見せできていないので、とりあえず前線に出られるようになるのが今の目標ですね。

上原さんのプレイ方法は初心者に最適のお墨付き。上原さんが今後やってみたいボイスは?

──せっかくなので、プロデューサーに質問はありますか?

上原:私、戦況がよくわからないんです。

プロデューサー:クリスタル掘りから初めて、徐々に戦闘へという考え方で間違いないです。何も知らずにいきなり前線に行ってしまうとやられてしまって、心も折れてしまうと思うので。少しずつ慣れていって、みんなについていくのがいいと思います。

上原:わかりました。なるべくチャットを使って、コミュニケーションを取って頑張りたいと思います。あとすぐに強くなれる方法ってないですか?

プロデューサー:今、やっている方法でいいと思いますよ。情報収集して、コミュニティを活用して、そのゲームに合った進み方をされているので、まったく問題ないと思います。あと『FEZ』は1人で戦うのではなく、仲間と協力して戦うのが大切なので、ゲーム内の部隊に入って行動するのも必要かもしれません。

──今回3キャラのボイスを収録しましたが、もし今後こんなボイスやキャラをやってみたいという希望はありますか?

上原:人外キャラをやってみたいですね。ピカチ## ウのように「ピカッ」しか言わないとか。最初に出会ったお化けみたいなキャラにあてたら合うかなと。

プロデューサー:今のところ、人外キャラはいませんね。アリな気がします。

上原:おっ! いけそうな。戦場でもそんなふうだったらかわいいと思うし。

プロデューサー:ゲーム内に師範がいるんですけど、その1人がサルのソンソンというキャラクターを連れていて。

上原:そのキャラの声を入れるとか。あとチュートリアルに声を入れられたらいいかなと。チュートリアルにも結構、映像が頻繁にあるし。ご検討よろしくお願いします(笑)。

──スクウェア・エニックスのゲームやマンガ、アニメで好きなもの、印象深いものは?

上原:スクエニさんのゲームといえば、『ドラクエ』ですね。DS版の『ドラクエV』を一番プレイしたかも。あとは私も出演させていただいたアプリゲームの『ヴィーナスランブル』ですね。ギルド戦が毎日、2回あって、配信を見てくれる人と一緒に楽しませていただきました。残念ながらもうサービス終了してしまったんですけど。

──三上枝織さんもお気に入りアプリゲームも終わってしまって悲しい想いをしたと言ってました(笑)。

上原:あっ、例えば終わったアプリゲームのキャラを『FEZ』に登場させるのはどうですか!? 『ヴィーナスランブル』は素材もいっぱいあるし、バージョンごとに収録もあったので想い入れも深くて。サービスが終わる前に水着や浴衣姿など画面を全部スクリーンショットして保存しました。

あと私が参加して終わったアプリゲームといえば『予言者育成学園』もありました。ゲーム内のアイドルユニットの真ん中の子、エリーゼちゃんをやらせてもらって。衣装もオリジナルで作っていただいて、お披露目会でも歌とダンスを披露して。「盛り上げていこう!」というところで終わってしまったので、できればそのキャラも(笑)。

プロデューサー:今回の起用はその時のおわびということで(笑)。

上原:え~っ!?(笑) 

──お聞きするとスクエニさんとは縁がありますね。

上原:そうですね。『ドラクエ11』もPS4版とSwitch版両方持っているし。100時間以上プレイしてるんですけど、まだクリアできてなくて。街にある小さなメダルを全部集めたくて、冒険の進行そっちのけで探索に没頭しちゃって。

大規模バトルとキャラメイク、好きなボイスセレクトなど様々な魅力を楽しんでください

──改めて『FEZ』の魅力やおもしろさを挙げるとしたら?

上原:まずは50人対50人の大規模バトルだと思います。みんなと協力して、役割分担して、戦況を分析しながら戦っていくおもしろさと、勝って自分の国をどんどん領地を拡大していく達成感でしょうか。
 あとキャラメイクも自由度が高く、コスチュームや装備品などのアバターも豊富なところですね。12年分の蓄積があるので、カッコいいキャラを作るのもよし、ネタに走るのもよし。私はネタ系でかわいく、でも前線では強いキャラにしたいです。

──最後に皆さんへメッセージをお願いします。

上原:自分がプレイしていた『FEZ』に参加させていただいて、しかも3キャラ担当させていただいて幸せです。このゲームの魅力の1つはボイスを選べるところです。100人近くのキャストさんによる個性的かつ魅力的なボイスがそろっていますが、お試しでもいいので私のボイスを選んで使ってくれたらうれしいです。
 私自身はまだ『FEZ』をプレイして間もない初心者なので、もし見かけたら教えてほしいですし、同じ国の方はやさしくしていただけたらうれしいです。
そして、プレイされたことがない方はまずはこつこつとクリスタルを掘るところからやっていきましょう(笑)。

[取材・文・写真/永井和幸]

『ファンタジーアース ゼロ』公式サイト

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