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ディライトワークス“肉会(MEAT MEETUP)”Vol.9レポ

『FGO』のディライトワークスが開催している“肉会(MEAT MEETUP)”Vol.9をレポート|新人研修では“無”から面白いゲームを作ることを体験する!?

破竹の勢いを見せるスマートフォン向けFate RPG『Fate/Grand Order(FGO)』。本作の企画・開発・運営を担当するディライトワークス株式会社が毎月開催している「肉会(Meat Meetup)」の第9回目が2019年2月15日(金)に実施されました。

今回のテーマは「フレッシュなお肉と新入社員」ということで、これまで対象としていた社会人の方ではなく、現在就職活動中の学生のみなさんを対象に開催。これまでとは違った雰囲気で、肉料理を楽しんだり情報交換を行っていました。

また、今回の講義では2018年4月にディライトワークスに入社した面々が登壇。入社を決めたポイントや実際に入社しどう感じたのかなどが明らかに。

【登壇者】
青山奨さん(『Fate/Grand Order』ゲームデザイナー)
田谷由壮さん(プランナー)
角谷希和子さん(アーティスト)
下見幸穂さん(プランナー)

■司会進行
間泰樹さん(運営ディレクター/プロジェクトマネージャー)
 


 

企画から実際の販売に至るまでを体験することで見えてくる“面白さ”

この日のトークで話す4名の先輩社員、間さんを進行役にトークセッションがスタート。まずは“1.ボードゲーム制作”が話題に。こちらでは登壇者のみなさんが手掛けたボードゲーム『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』を通して、主にディライトワークスの新入社員研修について掘り下げました。
 

▲間泰樹さん

▲間泰樹さん


 

『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』参考写真


 
ディライトワークスの理念に「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう。」というものがありますが、新入社員研修でボードゲーム制作に臨むのは“面白いゲーム”を“無”の状態から“最後”まで制作することを体験してほしい意図があるため。

ゲームデザイナーのカナイセイジ氏やJELLY JELLY CAFEオーナーの白坂翔氏に指導を仰いではいますが、新入社員のみなさんは協力して企画から立ち上げることになったのだとか。
 

▲左から、青山奨さん、田谷由壮さん、角谷希和子さん、下見幸穂さん

▲左から、青山奨さん、田谷由壮さん、角谷希和子さん、下見幸穂さん


 
入社して早々難題が立ち塞がることになりますが、その際に田谷さんは研修のスケジュールを見て「どうすればいいんだという感じだった」とコメント。

続いて青山さんがチーム制作は学校でも行うことがあると話しました。しかし実際に「売り物を作る」体験ができるのは中々なく、実際にやらせてもらえるのかという気持ちがありつつ、本当に自分たちに売れるものが作れるのか不安があったと明かしました。

このボードゲーム制作は入社したての4月半ばからスタート。OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が始まる時期であり、新しい配属先が決まりその業務もやらなければなりません。そんな慌ただしい状況のなか、「マルチタスクが苦手」だと言う青山さんはディライトワークスの看板タイトルである『FGO』に関わっているだけあってか、タスクの管理や整理に苦労したようです。
 


 
そんな状況を青山さんはどうやって乗り切ったのかという話もあり、何を先にやるべきなのかを管理できないとやっていけないということを実感。複数あるタスクの中から、今一番優先しなければならないタスクは何かを考え、優先順位を明確にすることで乗り越えたと語ってくれました。
 

 
『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』の途中経過を公開する一幕では角谷さんが手掛けたキャラクターたちの線画をみることができました。カナイ氏や白坂氏からの監修を受けつつ、ヒットタイトルのデザインの例など、知識を得ながら制作していったそうです。
 

 
そうやって制作を進めて行くことになりますが、完成は8月、入稿は9月になります。その後は“最後まで”の部分として完成したゲームを売ることまでがこの研修になります。そのゴール地点として設定されていたのが昨年11月に開催された「ゲームマーケット2018秋」。
 


 
実際に当日の写真を出しながら話を進めて行くと、青山さんと田谷さんがゲームの解説をしている風景や、ブースの裏まで行列ができていたことが判明。みなさんの手掛けた『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』はお昼すぎには完売したのだとか。

ここで下見さんから話を伺っていくことに。レジを担当しており対応が大変だったそうですが、完売した後に再販はあるのかと聞いてくれる方がいて期待を感じたそうです。角谷さんも展示ブースから感想が聞こえたことや、試遊後の感想シートにありがたい言葉が並んでいるのを見て嬉しかったと心境を披露しました。。

続いて青山さんが実際に自分たちが作ったものをお客さまが目の前で遊んでくれ、その場で面白いと言葉にしてもらえた感動を述べました。最後に田谷さんが売れなかったらどうしようと前日寝れなかったことを明かしながらも、当日の様子を受けて自分たちが作ったゲームで笑顔になってくれる方がいたという事実に喜びを感じたと話しました。
 


 

入社前と後でギャップはあるのか!?

検討中ながらも次回以降の新人研修もディライトワークスの理念に基づいたものになることや、この場で入社希望が出せるという話を挟んだところで続いてふたつめの「2.DWに入社を決めたポイントは?」が話題に。

青山さんは「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう。」というディライトワークスの理念に惹かれたのだとか。“面白い”という事が何なのかを学生のころから考え続けていたそうで、同社の理念を知り、ディライトワークスはそれを考え続けられる場所だと判断したそうです。

田谷さんもディライトワークスの、ゲームの面白さをどこまでも追及する姿勢をピックアップし、実際に『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』でゲームデザインを担当した際のエピソードを交えつつ、レベルデザインや難易度設定をどこまでも拘ったとコメント。

角谷さんについては、説明会で自分の好きな作品を作った人が先輩としていると知ったことが決め手に。「尊敬できるクリエイターがいる会社で働きたかった」と語った。下見さんは面接を受けた時の社員さんの雰囲気が良かったという事も決め手の一つだった話すと、働く上では人間関係が大切になるので、面接で逆に会社の雰囲気を見ることも大事だとレクチャーしていました。

また下見さんからは、同社の代表取締役である庄司顕仁氏の最終面接でどんなことを聞かれたのかを明かす一幕が……!! 鉄板の質問である「どういうゲームを創って行きたいか」という質問から、どういうクリエイターになりたいかまで掘り下げて聞かれたのだとか。その際、自分の将来像や、創りたいゲームについてなど、個人の意見に寄り添って話を聞いてくれたことが印象に残ったと語った。
 


 
最後の「3.実際に入社してみての感想は?」では、登壇者のみなさんがディライトワークスで働いた1年を振り返りました。

青山さんは『FGO』を開発している人たちは、どんな考えでゲームを開発しているのか知ることができたとし、知識の宝庫のようだと感じているそう。加えて青山さんが立てた企画が採用されたこともあるそうで、入社したばかりでもアイデアを出せばしっかりと聞いてもらえ、活躍できる場があると話した。トーク後の懇親会で採用された機能がどんなものか少しだけ聴くことができました。

入社前は新人研修に漠然とした不安があったとコメントしたのは田谷さん。ボードゲーム制作は覚悟を持って取り組んだと語りつつも、研修の計画が綿密に練られていて、先輩や周りのフォローなども丁寧だったことが印象に残っているそうです。

角谷さんは“面白さ”に妥協しない会社だと実感。チェックバックが多いが、その分認めてもらえると嬉しいとコメント。また、チェックバックの際もしっかりアドバイスや、悩んだときは周りの先輩が相談に乗ってくれることも付け加えた。

下見さんは「いい意味で思っていたものと違った」と語った。実際に働く前は、ゲーム業界で働く以上、休日出勤や残業を覚悟していたそう。もちろんゲームの面白さを損ねる障害が見つかった場合は業務が延びることもあることを前提としたうえで、実際は普段あまり長時間の労働はなく、休日はしっかり休める働きやすい環境だと話した。
 


 
ここで再び補足説明が入りました。ディライトワークスでは面白いゲームを創る上で疲労やストレスは敵だと考えられており、しっかり休んでプライベートを大事にする方針だそうです。
 
以上でトークセッション終了となり、懇親会の時間に。今回は50名近くの参加者がざっくばらんにコミュニケーションを取っており、大変賑やかな時間となりました。以下よりその場で振舞われた肉料理をフォトレポートでお届けします。
 

参加者に振舞われた肉料理をフォトレポートでお届け!

今回のメインは「ラムチョップのグリル」&「仔牛肉のグリル」の二品。「フレッシュ」というテーマにあわせて子羊と仔牛が中心に据えられていました。


 


 
毎月開催されている「肉会(Meat Meetup)」も9回を数えましたが、次回の開催が既に決定しており、いよいよ第10回目となります。テーマは「集まれ!未来のゲームプロデューサー!」という事で、現在業界で活躍していて将来ゲームプロデューサーになりたいと考えている方は応募してみてはいかがでしょうか。

[取材・文・撮影/胃の上心臓]
 
ディライトワークス公式サイト
肉会VOl.10詳細はコチラ

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