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『ラピライ』初単独イベント“私たちのPrelude”レポート

『ラピスリライツ』初の単独イベント“私たちのPrelude”レポート|幻想的な光の演出が完全に魔法の領域に達していた!

2019年8月18日(日)、『ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~(以下、ラピスリライツ)』初の単独イベント“私たちのPrelude(プレリュード)”が行われました。

『ラピスリライツ』は、KLabGamesとKADOKAWAによるメディアミックスプロジェクト。『ラピスリライツ』の世界では、人々を脅かす魔獣を浄化し、希望の歌を届ける“魔女”たちがいます。

本イベントには6ユニット、総勢20人の魔女たちがDMM VR THEATER YOKOHAMAに集結。彼女たちが歌って踊るステージ“オルケストラ”には幻想的な魔法の演出が施されており、会場に集まったファンを魅了しました。

なお、本イベントは昼と夜の2部構成。本記事では、昼の部の様子をお届けします。

そこには確かに魔法があった

『ラピスリライツ』初の単独イベント。そのトップを飾ったのは、甘さと刺激のギャップが魅力のSadistic★Candyです。

「Are Many Chance!!!」は、ユニットのイメージにピッタリの楽曲。刺激的なビートを刻むメロディとあまあまな歌声のギャップがたまらない中毒ソングです。

▲これこそがオルケストラの本領! 何もない空中に“あめちゃん”や文字が浮かび上がります。

▲これこそがオルケストラの本領! 何もない空中に“あめちゃん”や文字が浮かび上がります。

Sadistic★Candyのかわいらしいすがたに、その甘い歌声に、そして会場を包み込む魔法にと、見どころが多すぎてあっという間に曲が終わってしまいました。時間感覚も魔法によって歪められてしまったのかも!?

2曲目は、この花は乙女「いのち短し、繚乱乙女」。着物姿で扇子を手に舞い踊る美女3人、雅やかな動作に思わず見入ってしまいます。また、3人の髪飾りにはそれぞれ、ナデシコ、ツバキ、カエデとキャラクターの名前と同じ花があしらわれていました。

ただ美しいだけではもちろん終わりません。手にした扇子からは、なんと花びらが飛び出てくるではありませんか!

▲ステージの奥にあるスクリーンではなく、キャストの前に光の演出が降り注いでいます。いまさらですがどうなっているんですかこれ、魔法ってすごい。

▲ステージの奥にあるスクリーンではなく、キャストの前に光の演出が降り注いでいます。いまさらですがどうなっているんですかこれ、魔法ってすごい。

続いては、キュートでポップな3人組シュガーポケッツが登場。子猫のような無邪気さで「シャノワール」を披露してくれます。

魔法の属性もガラッと変わって、ふわふわとしたかわいらしい演出に。魔法には使い手の個性が反映されるんですね!

▲最後は「にゃー!!」と決めポーズ! かわいい、そしてかわいい。ちなみに、この魔法は3人が自ら描いた絵を映しだしているんだとか。

▲最後は「にゃー!!」と決めポーズ! かわいい、そしてかわいい。ちなみに、この魔法は3人が自ら描いた絵を映しだしているんだとか。

4曲目は、サキュバス、魔律人形、人狼、幽霊からなる亜人ユニットIV KLOREによるゴシック・メルヘンな楽曲「禁忌の寓話」。ちょっと怖いような、でもなぜか惹き込まれるような、妖しい魅力があります。

ここまで来ると、ただの人間である筆者にも分かります。これまでとは魔力の質が違いますね(ドヤ顔)。別に冗談でもなく、本当にユニットごとに雰囲気がまったく違うのでそう感じられるのです。

お次は学院No.1の超実力派ユニットsupernovaが登場! 彼女たちの歌う「RISE」はスタイリッシュなEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)。そのダンスパフォーマンスはひと味違います。

ターンやステップのひとつひとつがキレイで、使う魔法もクールなユニットイメージにピッタリ。色気あふれる大人な魅力はsupernovaならではです。

前半のトリを飾ったのは、次世代王道ユニットLiGHTs。「Your Lights」は、聞いているだけで笑顔になれるポジティブな楽曲です。

先ほどのsupernovaにはパフォーマンスの質でこそ適わないかもしれません。きっと彼女たちもそれは自覚していて、それでもいま自分たちにできる最高のパフォーマンスをしようと前を向く。そんなひたむきな思いから元気をもらえる気がしました。

サルサの厳しいチェックにファンもたじたじ!?

それぞれのユニットが1曲ずつオルケストラを披露したところで、トークパートへ移行。IV KLORE、Sadistic★Candy、この花は乙女が登場し、コール&レスポンスをこの場で決めることに。

一番手はIV KLORE。「禁忌の寓話」のメロディに合わせて「私たちはフォークロア♪」とコールするのに対して、「俺もー!!」というレスポンスを要求。いきなり全員を自分たちのユニットに引き込む貪欲さを見せつけます。

続いてはこの花は乙女。「私たちこの花は乙女は?」に対して「ろっくんろー♪」とナデシコの独特なセリフでコール&レスポンスを作ります。実際にコール&レスポンスを試したのですが、ここでサルサ役・篠原侑さんから「前の人たちサボってなかった? ちゃんと見えてるからね!」と厳しいツッコミが。「声が小さいぞー?」なんてありがちなセリフでは済ませない、人狼のパワフルさが垣間見えたのでした。

続くSadistic★Candyはすでに決めてあると自信満々。しかしその内容は、「きゃっるるーん♪(会場)」「ハロハロー★(Sadistic★Candy)」「Sadistic★Candyだよー(全員)」という変則的なものでした。

さらに、「きゃっるるーん♪」は“とびきりかわいらしい声で”という無茶振りまでされ、おそらく男女比が9対1くらいである会場がどよめきに包まれます。

推しのためなら体を張るファンの鑑たちは、限界を超えて各々の「きゃっるるーん♪」を引き出しますが、ここでも篠原さんの厳しい目が光ります。

最初の「きゃっるるーん♪」を突破した油断で、「“Sadistic★Candyだよー”で気を抜いたでしょう」と指摘。篠原さんのスパルタ指導を潜り抜けたこの日のファンは、きっと次回以降のオルケストラでも面構えを見れば分かることでしょう……。

3次元と2次元による新たな融合の形

後半戦は、LiGHTsの「ポラリス」からスタート。やはりはLiGHTsの元気な歌声を聞いているとこちらも自然と笑顔になってきます。魔女たちは人々のプラスの感情を集めることで成長するので、LiGHTsはものすごい速度で成長しそうです……!

LiGHTsは最多人数の5人からなるユニットです。手の動きに合わせてあふれ出る魔法の光が、5人それぞれ異なる色で輝いています。ユニットカラーで統一するのもいいですが、メンバーごとのカラーが飛び交うのもカラフルで綺麗です。

続いては、supernovaの「Trinity」。早くも最後の曲となってしまいましたが、ここで嬉しいサプライズが。なんとこの曲に限り、来場者による写真・動画の撮影が自由とのこと。ファンたちが一斉にスマホのカメラを構えて鑑賞するという珍しい光景が見られました。

やはりsupernovaのパフォーマンスはハイクオリティでかつ安定感があります。魔法で出現させた光のトライアングルの中で歌い踊る演出には、ファンたちもカメラを構える手に力が入ります。

スマホを手にしているから、というわけではありませんが、3次元と2次元の境界がだんだん曖昧になっていくのを感じました。私たちは確かに自分の足で横浜までやってきて3次元の“ライブ”を見ているはずなのですが、目や耳に入ってくるのは2次元にあるはずの“オルケストラ”なのです。いわゆる2.5次元とはすこし違った、不思議な感覚を味わえました。

これにてすべてのオルケストラが終了……とここで、名残惜しさを感じる間もなくビッグニュースの発表がありました!

▲ひとつ目の発表から、会場では「CD! CD!」と期待の声が上がり続けていました。そして最後に念願のCD発売が発表され、大歓声が鳴り響きます。

▲ひとつ目の発表から、会場では「CD! CD!」と期待の声が上がり続けていました。そして最後に念願のCD発売が発表され、大歓声が鳴り響きます。

サプライズもひと通り済んだところで、大満足でイベントは終了……しません! お約束のアンコールでもう1曲、6ユニット総勢20人による「私の名は、光。」が披露されました。

これにて、本当の本当にイベントは終了。名残惜しさはあるものの、ファンたちは大満足の様子で「ありがとうー!」と感謝の声が飛んでいました。

さて、イベントのタイトルにある“Prelude”とは“前奏曲”という意味です。つまり、今回のオルケストラはあくまで『ラピスリライツ』という物語の導入に過ぎません。TVアニメでいえば第1話が終わったところでしょうか。直訳すればオープニング主題歌に当たる気もしますが……ここは第1話と意訳させてください。

さて、1クールが終わってみれば良作だったと言われる作品でも、最初の1話だけではそのおもしろさが理解できないこともままあります。多くのアニメファンは新作アニメを視聴し続けるかどうかの判断に2、3話、あるいはそれ以上を要するでしょう。

だからこそ、1話だけでおもしろいと断じられる作品はそれだけで良作なのです。この日私たちが見た第1話は、『ラピスリライツ』を良作と判断するに十分足るものでした。この物語がこの先どんな展開を見せてくれるのか、楽しみで仕方がありません。

9月1日には本イベントを振り返る公式生放送番組が放送されました。そして9月8日からは“VR魔法ライブ ~First Magic Act~ in cluster”が定期的に開催されています。いよいよ本格的に動き出す『ラピスリライツ』に、引き続き要注目です!

[取材・文/竹内信哉]

セットリスト

■前説(キャラクター)
昼公演:サルサ、カエデ
夜公演:ルキフェル、メアリーベリー

■オルケストラパート1
1.Sadistic★Candy「Are Many Chance!!!」
2.この花は乙女「いのち短し、繚乱乙女」
3.シュガーポケッツ「シャノワール」
4.IV KLORE「禁忌の寓話」
5.supernova「RISE」
6.LiGHTs「Your Lights」

■トークパート1
昼公演:IV KLORE、Sadistic★Candy、この花は乙女
夜公演:LiGHTs、シュガーポケッツ、この花は乙女

■トークパート2
昼公演:LiGHTs、supernova、シュガーポケッツ
夜公演:supernova、IV KLORE、Sadistic★Candy

■オルケストラパート2
1.LiGHTs「ポラリス」
2.supernova「Trinity」(来場者撮影可能曲)

■アンコール
1.全員歌唱「私の名は、光。」

【出演者】
◆LiGHTs
安齋由香里(ティアラ役)
久保田梨沙(ロゼッタ役)
向井莉生(ラヴィ役)
佐伯伊織(アシュレイ役)
山本瑞稀(リネット役)

◆IV KLORE
星乃葉月(エミリア役)
篠原 侑(サルサ役)
中山瑶子(ガーネット役)
嶺内ともみ(あるふぁ役)

◆この花は乙女
本泉莉奈(ナデシコ役)
鈴木亜理沙(ツバキ役)
大野柚布子(カエデ役)

◆シュガーポケッツ
早瀬雪未(ラトゥーラ役)
広瀬世華(シャンペ役)
赤尾ひかる(メアリーベリー役)

◆Sadistic★Candy
雨宮夕夏(アンジェリカ役)
松田利冴(ルキフェル役)

◆supernova 
桜木 夕(ユエ役)
奥 紗瑛子(ミルフィーユ役)
伊藤はるか(フィオナ役)

 

「ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~」概要

ジャンル:魔女(アイドル)とキセキを起こす育成RPG♪
プラットフォーム:iOS、Android
公式サイト
公式Twitter(@lapisrelights)

(C)2017 KLabGames/KADOKAWA
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