秋アニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』パンジー役・戸松遥さん×ひまわり役・白石晴香さん×コスモス役・三澤紗千香さん ヒロイン座談会｜ギャグの中にたまにある大事なシーンも注目して――

駱駝先生の人気ラノベ原作のTVアニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』が話題沸騰中！　ジョーロを取り巻く3人の美少女に振り回され、危機に陥ったジョーロの運命は？

アニメイトタイムズではアニメの放送開始を祝して、キャストやスタッフの連続対談企画をお送りします。2回目の今回は、パンジー役の戸松 遥さん、ひまわり役の白石晴香さん、コスモス役の三澤紗千香さんの3人娘が登場です！

戸松さんいわく、「原作の駱駝先生の人間性がよく出た作品」!?

――原作を読んで、そして演じる中で感じた作品についての印象をお聞かせください。

パンジー役 戸松 遥さん(以下、戸松)：1話からパンチのあるお話と破壊力で、すごい作品になるなと感じたのを覚えています。今回、原作の駱駝さんがシナリオも手掛けられていて、駱駝さんの人間性がすごく出ているというか。

一同：(笑)

コスモス役 三澤紗千香さん(以下、三澤)：いい意味でね。

戸松：1話のつかみって大事だと思うんですけど、「この後が気になるな」と思わせてくれるフックがちゃんとあって。テストの時からAパートとBパートで、白ジョーロと黒ジョーロの差がすごくあって、どこにでもいるような素朴な主人公と思いきや、まったく違うというギャップが見どころかなと思います。会話のテンポもいいので、見ていても気持ちいい作品になるかなと。

私が演じるパンジーは1話からミステリアスで、メガネ&おさげ姿ということもあって妖しさや不気味さも漂わせていますが、お話が進んでいくと印象が変わっていくと思います。

白石さんの作品の印象は「いい意味で裏切りが多く、新しいラブコメ」

ひまわり役 白石晴香さん（以下、白石）：題名を見て、「どんな作品なのかな？」とワクワクしながら原作を読み始めたんですけど、読み進めていくうちにいい意味で裏切られることがたくさんあって、新しいラブコメだなと感じたのが最初の印象です。

登場するヒロインたちはとてもかわいいし、裏表の部分さえも人間らしさがあふれていて、愛らしさを感じて。みんな、変り者ばかりだけど、親しみやすくて、誰もが持っている感覚がどこかにあるような。だから読んでいて、親近感が湧いて楽しかったです。

また、この原作のテンポ感をアニメでも再現できるように、ひまわりの天真爛漫さや空気を読むのは苦手だけど、ムードメーカーでみんなを引っ張っていく、そんな雰囲気を演じられたらいいなと。ひまわりらしく元気いっぱいできるように、毎回気合を入れてアフレコに臨んでいます。

オーディション前から知っていた三澤さん。演じて更に裏切りやギャップのおもしろさが拡大

三澤：私が電撃文庫の作家さんをお迎えしてトークするラジオ番組(『うぇぶらじ＠電撃文庫』)のパーソナリティを務めさせていただいて、電撃小説大賞を受賞した作家さんたちも来てくださったんですが、この作品も電撃大賞金賞を受賞して、駱駝さんも番組に来てくださって。

たくさんの作家さんをお迎えした中でも駱駝さんは印象が強くて、「1巻が出ても売れないと2巻が出ないから俺はこの1巻を死ぬ気で売ります。そしてアニメ化まで持っていきます」と仰っていて。そしてこのアニメのオーディションを受けることになって、その言葉が現実になったことを知って、心の中でお祝いしつつ、みんなよりも早く、詳しく知っていたので頑張ろうと。

コスモス役をいただいて、皆さんと掛け合いしていくと、読んでいておもしろさでもある裏切りや各キャラのギャップを更に大きく感じました。駱駝さんがシナリオも書かれているので、「原作と違う」ということがない安心感はあるのに、「こんなところまで演出されているんだ」と驚かされたり。原作ファンの方はアニメでより好きになっていただけると思うし、アニメから入る方は「何を考えているんだ、この作者は!?」と驚きと困惑が(笑)。

収録にも毎回、来てくださって、始まる前に「今日はしゃべらせすぎてごめんなさい」と、その日のお当番キャストに謝ったり、終わった後も「よかったです」と言ってくれたり、のど飴をみんなに差し入れてくれたり。収録中もセリフを言った後、「どうでしたか？」とブースの向こうを見ると、「駱駝先生が笑っているからOKです」と、今までのお仕事の中でも聞いたことがないOKが出されたり(笑)。原作とアニメが別々ではなく、みんなで一緒に作っている一体感があって、楽しいです。