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TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』キャスト座談会第3弾

アニメ『歌舞伎町シャーロック』山下誠一郎さん、斉藤壮馬さんによる座談会第3弾|モリアーティや京極誕生の裏側に迫る!?  1クール目後半で起きる大きな事件とは……

OP映像をはじめ、よく見るとわかりやすい伏線が……

――モリアーティについては、原作小説でシャーロックの宿敵という設定なので、序盤から予想や深読みする視聴者も多かったですよね。

スタッフ:#03のラストの蝶のシーンとかでしょうか。

斉藤:出来上がった映像で見ると、かなりわかりやすく伏線を張っているなという感じはしますよね。

山下:OP映像も……マキちゃんが。

斉藤:マキちゃん、本当に笑っちゃう。

山下:「いるいる!」みたいな、脳がね。

一同:(笑)。

山下:モリアーティも、ちょっとだけほほ笑んでますしね。

斉藤:モリアーティも結構、いろいろな表情が散りばめられている。

山下:シャーロキアンの人で、すごく注目してくれている人もいるらしく、原作のネタもあるから好評だとか。

これだけシャーロック&ワトソンという、でき上がった世界観を扱う上での緻密さみたいなものは、完成を見て初めて感じたというか。

単なる謎解きモノで、歌舞伎町で、いろいろな変わった人がいて、きらびやかな、一歩間違えれば詰め込みすぎて消化不良になりそうなところを、うまくバランスを取っていて、それでいて落語もあって、アニメはうまくまとまっているなと思いました。

いろいろなところに刺さるモノがあるというか、すごく面白くて。タイミングよくドラマも放送していて、そういうフィーバーなのかなと。

斉藤:まさかのね。もう、エゴサが混沌としていて。

山下:どのシャーロックなのか、みたいな。

一同:(笑)。

――ちなみに、ベースとなっているシャーロック&ワトソンについて、どんなイメージを持っていましたか? 初めてのシャーロック作品はどこから?

山下:僕はきちんと原作を読んだことはないんです。それこそドラマとかでやっていても、ちゃんとシャーロックに向き合ったのは、この作品が初めてです。

壮馬さんは読んでいそうですよね。

斉藤:たぶん、一番最初に読んだ入り口は、人気アニメ原作の漫画ですね。その主人公がシャーロックをすごく好きなので、そこで「へぇ」と思って。

僕はもともとミステリーも好きなんですけど、中学生くらいの時に読んで、なるほどと思ってから全然読んでいなくて。

たまたま去年くらいに、Kindleで見つけて『緋色の研究』を読んで……言葉を選ばずに言うと、シャーロック・ホームズは“めっちゃ俺TUEEE”なんですよ。

山下:なるほど!

斉藤:シャーロックが天才過ぎてヤバい。(部屋に)入ってきたワトソンのことをいきなり言い当てて、「理由は3つある」みたいな。しかも全部合ってる。

それが、今読むとテンポもめちゃくちゃ良い。

シャーロック・ホームズといえば、ミステリー小説の中でもトップ・オブ・トップだし、名前は知っているけど、取っ付きづらいかもと思いきや、意外とエンタメ性がすごく高いから、それこそ今は、いろいろな入り口があるじゃないですか。

僕も原作をあまりたくさん読んだことはないですけど、改めて読んでみたいなと思いました。

――シャーロキアンも楽しめるけど、知らなくても楽しめる。一方で、シャーロックのイメージが強過ぎると、最初は取っ付きにくいにくいという反応もあるかと思います。

山下:そうですね。でも、評価が二分されるのは、ある種当然かと。

斉藤:この作品では、あって然るべきだと思うし、逆に絶賛されたら、それはそれで「大丈夫か?」みたいに思っちゃうから。

山下:「いいんですか、下ネタだらけですよ?」みたいな。

やはり、「今までなかった面白い作品を」という意識で、監督はじめ皆さんが作っているからには、そういうハッキリ好き嫌いが分かれた方が健全だなと思います。

それっぽく評価されて埋もれるよりは、全然爪痕を残しているんじゃないかなと。エゴサなどしていろいろな意見を目にして、そう思いました。

斉藤:僕は、結構2000年代前後くらいのアニメがすごく好きなんですけど、そんな雰囲気もあるなと思いましたね。

わりと要素的に新しい、落語で推理とかあるんだけど、雰囲気として……なんだろう、音楽かな?

山下:それ、現場でも話してましたよね。

スタッフ:ジャズとか、ハドソン夫人の要素とかですか?

斉藤:ハドソン夫人は映像で見るとノリノリ過ぎてヤバいよね。「ギブミー、プウ」は、まじで笑ったもん。

一同:(笑)。

山下:毎回、衣装や髪型も変わるし。

斉藤:そう。意外と、今の10代の方とかには新しく見えるし、逆に、僕が子供の頃好きだったようなアニメが好きだった人にとっては、どこかノスタルジーを感じるような要素もあるのかなと思いますね。

山下さん&斉藤さんが「まず#12まで1回は見て」と切望!!

――ここまでのお話を聞いていると、アドリブが多いようですが、斉藤さんは事前にアドリブを指示されていたということですが、他の方もアドリブの要望があってアドリブを入れられていたのでしょうか?

斉藤:人によると思いますけど、今回は個人の判断でアドリブを入れ込むケースの方が多かったと思います。

普通はアドリブを求められることはないので、特にゲストキャストの皆さんが、とにかく、その話数限りでインパクトを残そうということを念頭に置くと、やはりものすごくて……関さんは、台本と全然違いますからね。

山下:長屋のレギュラーメンツでいうと、ミッシェル役の青山(穣)さんが一番率先して崩してきましたね。

斉藤:あぁ! 青山さん最高。

山下:最高かつ、ちゃんと流れを失わず、好き放題言って収まるというミッシェルの愛嬌が格別ですよね、かわいいし。

斉藤:青山さんは本当に職人気質な方で、僕らもその芝居に背中を押されて、より自由にできましたね。

山下:すごいですよね、ぼやき節というか。

斉藤:“おふざけ”という意味ではなく、挑戦的な遊びというか、それをさせてくれるゆとりもある作品だったので、結構みんなアドリブ合戦になりましたね。

山下:だんだん、それに影響されてというか、寅(太郎)もそうだし、ボケたり痛い目を見るキャラはどういうリアクションを取るかで、結構判断とか対応が変わってきて、良かったですね。

――前回の座談会で、どのキャラクターも収録を重ねるほど、キャラが形になっていったというようなことを、中村さんもおっしゃっていました。

山下:そうですね。

斉藤:それもありますね。今回のクールでいうと、各キャラの紹介回もあった訳じゃないですか、それこそ#06くらいの1クール後半からは、だいぶ長屋のみんなが大きな物語に取り組むというところで。

自分で見ていても、すごく、形がどんどん出来上がってきているなというのは感じましたね。

山下:『歌舞伎町シャーロック』のカオスに慣れだしてきたころかもしれないですね。

斉藤:確かに、最初は何だこれって思ったもんね。

山下:まともな心で、これはどういうことだろうと取り合っちゃうのをやめたという。

一同:(笑)。

斉藤:台本を見てもよく意味わかんなかったもん、どういうことなんだろうこれって。

山下:それを肯定でき始めてきたというのが、1クールの後半くらいから。

毎回、すごく変な話や、突拍子もない話を受け入れたり、だんだんこの荒唐無稽さに視聴者の皆さんも慣れてくると思うので、送りだす側としては、そこまで見続けてほしいという本音もありますね。

斉藤:頼むから、まず1回は#12まで見てほしい。本当に、1回見てほしい(切実)。

山下:結構うまく#01で広げておいて、#02でキュッと締まった感じがあったので、キレイだなと思ったし、そこからつながっていけばいいなと思いますね。

――1クール後半からは物語も大きく動き出すということで、ググっとより作品に入り込めそうですね。

山下:#03で“成り上がるという意志を持った京極”という前提ができたので、そこから徐々に増えていってというところから、探偵をやる動機、事情が見えてきたので、見ている方が、それぞれのキャラへの共感や理屈付けもできると思いますね。

TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』作品情報

放送情報

TBS、 MBS、BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送中!

TBS:毎週金曜深夜 1:55~
MBS:毎週金曜深夜 1:55~
BS-TBS:毎週土曜深夜 1:00~
AT-X:毎週火曜 夜8:00~
リピート放送 毎週木曜 昼12:00~/毎週土曜 深夜4:00~
※放送日時は変更になる可能性がございます。

《配信》
dアニメストア:毎週土曜 昼12:00~
AbemaTV:毎週火曜12:30~
ほか
 

イントロダクション

新宿區イーストサイド……混沌を極めたその街の中心には、ネオン瞬く歌舞伎町が広がっていた。

光が強けりゃ影も濃い。悪人どもの潜む暗がりの、そのまた奥に探偵長屋の明かりが灯る。

ハドソン夫人の営むその長屋は、なくて七癖、曲者ぞろい。野心満々のケッペキ探偵に、男を化かす姉妹探偵。はたまた刑事くずれのオッサン探偵がいるかと思えば、ヤクザを破門されたアンチャン探偵……

そして真打は、落語をこよなく愛する天才探偵シャーロック・ホームズ。切り裂きジャックによる猟奇殺人が起きたその夜、舞台の幕は上がった。

探偵どもの化かし合いを横糸に、シャーロック、ワトソン、モリアーティ、三つどもえの友情を縦糸に……

ミステリー? いやさコメディ? なんともはや、判別不能ドラマのはじまりはじまり~。
 

スタッフ

監督:吉村愛
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン・総作画監督:矢萩利幸
プロップデザイン:清池奈保・津坂美織・久原陽子
色彩設計:藤田恵里香
美術設定:金平和茂
美術監督:片平真司(スタジオアカンサス)
3D監督:磯部兼士(ランドック・スタジオ)
特殊効果:村上正博
2Dワークス:濱中亜希子
撮影監督:荒幡和也
モーショングラフィックス:大城丈宗
編集:濱宇津妙子
音響監督:長崎行男
音楽:伊賀拓郎
オープニングテーマ:EGO-WRAPPIN’「CAPTURE」
エンディングテーマ:ロザリーナ「百億光年」
アニメーション制作:Production I.G
 

キャスト

シャーロック・ホームズ:小西克幸
ジョン・H・ワトソン:中村悠一
ジェームズ・モリアーティ:山下誠一郎
京極冬人:斉藤壮馬
メアリ・モーンスタン:東山奈央
ルーシー・モーンスタン:東内マリ子
ミッシェル・ベルモント:青山穣
小林寅太郎:橘龍丸
ハドソン夫人:諏訪部順一

公式サイト
公式ツイッター

(C)歌舞伎町シャーロック製作委員会
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