音楽
JAM project20周年記念影山ヒロノブ&奥井雅美インタビュー

JAM projectが20周年を迎え、『JAM Project 20th Anniversary Complete BOX』&『The Age of Dragon Knights』を1月1日に同時リリース! 影山ヒロノブさん&奥井雅美さんインタビュー!!

2000年7月に結成し、アニソン界のトップランナーとして突っ走ってきたJAM project。2020年に活動20周年を迎え、様々な記念企画が進行中! その一環として2020年1月1日にGRANRODEO、angela、FLOW、ALI PROJECTなど縁があるアーティストとコラボしたオリジナルアルバム『The Age of Dragon Knights』と、アルバム21枚&BD3枚ほか収録した『JAM Project 20th Anniversary Complete BOX』を同時リリース!

影山ヒロノブさんと奥井雅美さんに気になる2アイテムについて、そして20年を振り返っていただきつつ、今後の野望など語っていただきました。

オリジナルアルバム『The Age of Dragon Knights』はJAM Projectのイメージと仲良しのアーティストとのコラボの2つが軸

――20周年おめでとうございます! 1月1日に2つのアイテムが同時発売されますが、まずオリジナルアルバム『The Age of Dragon Knights』のコンセプトは?

影山ヒロノブさん(以下、影山):今まで『スパロボ』や『牙狼』、最近だと『ワンパンマン』などいろいろなタイアップ曲を担当してきましたが、今回せっかくオリジナルアルバムを作るのだから一貫したものにしたいねと。僕らにとって主題歌を作って、歌うことは世の中を元気にする戦いであり、楽曲自体も派手なものが多いので、「竜騎士」というテーマが浮かびました。もう1つ、20周年なので今までやってこなかったお祝い企画もやりたいなと考えた時、JAM Project以外のアーティストが作った曲はほぼ歌ってないよねと。そこで同じレーベルだったり、仲が良いアーティストに曲を作ってもらうコラボは未知の経験だし、ファンの方も興味を持ってくれるのではないかと。この2つが軸になっています。

――そうそうたるメンバーがそろいましたが、どのような基準で選ばれたのでしょうか?

奥井雅美さん(以下、奥井):仲良しばっかりですよね。

影山:うん。FLOWは海外でよく一緒になるんですよね。アメリカやフランス、アブダビとか。海外に行くと一緒にお酒を飲んだりする機会も多くなるし。

――各アーティストへどんなオーダーをされたのでしょうか?

影山:みんな、後輩達なのでいい意味で気にしてくれて、向こうから「派手なロックがいいですか?」とか聞いてきて。angelaのKATSU君はまじめだからLINEで。

奥井:KATSU君から「奥井さんのキーのトップは?」とか細かく(笑)。

影山:「angelaらしいほうがいいよ。JAM Projectはangelaという服を着るほうが楽しいから」と。同じようにすべてのアーティストに伝えました。みんな、音楽に対してまじめですね。制作過程や状況まで送ってくれて。

奥井:さすが売れてる人達だなと。今の地位にいるのはちゃんと理由があるんですよね。

――確かにGRANRODEOやALI PROJECTはイントロの雰囲気からそのままで、歌声が始まるまでJAMの曲とはわからないかも。

奥井:ALI PROJECTの曲は普段歌わないタイプの曲なのでおもしろかったです。

影山:GRANRODEOもデモを聴いた瞬間からメロディに対する歌詞の乗せ方が個性的で、譜面を見ただけでは理解できないから何度も聴いて覚えました。曲調だけではなく、アレンジにもひと工夫されているので、じっくり聴いてみたら気付く、お楽しみポイントもあります。

――長年、ライブのサポートメンバーを務め、楽曲制作にも携わってきた寺田志保さんも楽曲提供&アレンジされていますが、以前、「Olympia」という約10分の交響曲がありましたが、今回もそれを連想させるような壮大な曲で。

影山:志保ちゃんはJAM Projectを巣立って、TVドラマの劇伴制作など大活躍していて。そんな志保ちゃんと一緒にやりたいなと思ったんです。今回、「Dragon Knights」色が濃いのが僕と奥井ちゃんが作詞した表題曲と畑亜貴さん作詞の2曲で共に志保ちゃんのアレンジです。

奥井:最初に表題曲のレコーディングを聴いたり、ラインナップ表を見て、「他がこうだから、私はこういうので攻めよう」とひとり言を言ってて。バランスを見た結果、あの壮大な曲になったのかなと思います。

影山:あと最後に梶浦由記さんがoverture的なインストナンバーを作ってくれることになって。みんな、めっちゃ喜んでくれるだろうなと。

メンバーそれぞれメイン&作曲ナンバー+ヒカルドさんも楽曲提供!

――ほかのオリジナルアルバム同様、メンバーそれぞれが曲を作り、メインボーカルも担当されていますね。

影山:メンバーそれぞれに任せました。奥井ちゃんは今回、作詞がメインで。表題曲は1番を僕、2番以降を奥井ちゃんが書いてくれました。

奥井:メンバーが作った曲を歌詞の部分でなるべく足並みをそろえるようにしました。表題曲で「竜騎士」というテーマがあったから、「竜」や表題曲で言いたいことを他の曲にも散りばめたりと。きただに(ひろし)君が歌詞を書いてきたのは…まるっと直しちゃったのですが、かわいそうだからひと言だけ使いました(笑)。

影山:あとヒカルドが作った曲は僕が作詞しましたが8割が英語です。曲を聴いて、日本語だと昔のフォークみたいになりそうで。

――最後まで英語なのかなと思ったら終盤に日本語が出てきて。

影山:スタッフに「最近は英詞をベースに日本語詞をアクセントにする若手バンドもいる」と言われたから(笑)。

奥井:今回、コーラスを含め英語が多めな気がして、ライブでちゃんと歌えるか心配(笑)。

影山:この取材の時点では遠ちゃん(遠藤正明さん)と福ちゃん(福山芳樹さん)の曲が録り終わっていませんが、「Dragon Knights」感は全然ないかも。遠ちゃんは「みんなで盛り上がろうよ!」的な曲になりそう。

奥井:まあ、テーマにこだわり過ぎてもかぶっちゃうから自由でいいかなって。

――更にアニメ『バトルスピリッツ サーガブレイヴ』や来年発売の『ワンパンマン』のゲームの主題歌も!

影山:エクストラトラック的な扱いですね。まだシングル化されていなかったり、音源としてリリースタイミングで今回収録しました。全部で15曲か、長いな(笑)。

奥井:でもアニメ・声優系のアルバムって曲数がたくさん入っている傾向があるから少ないと物足りないと思われそうだし。

――でもJAMの楽曲は各曲熱いし、密度も濃いので満足感は高いと思います。

奥井:聴いているだけでかなりカロリーを消費しそう(笑)。

FLOWやGRANRODEOの難しい曲を歌えたからまだまだ頑張れる(笑)

――これまでもゴシックな曲やロックな曲はありましたが、それとは雰囲気がまったく違って。でもJAM Projectが歌うとJAM Projectの曲になる。5人のシンガーのパワーと技術を改めて感じました。

奥井:GRANRODEOのロックは確かにJAM Projectのロックとは違いますね。

影山:正直、歌うのが大変だった曲もあります。FLOWやGRANRODEOは僕たちよりも若い分、リズムの付け方も速いんですよね。特にAメロとか。そういうのも楽しみながらできたので、まだまだ頑張れるかなと(笑)。

――プログレっぽい曲やEDM風の曲など、アニソン界だけではなく、これまでの音楽シーンも網羅している印象もあります。

影山:バラエティ感あふれてますよね。

奥井:私、どの曲も好き。『ワンパンマン』あたりから知ったという若い人達にも聴いてほしいな。そういえば『アニサマ』でも生JAM初めてという人が結構多かったですね。

影山:共演者も『ラブライブ!』をはじめ、女性ばかりでビックリした。

――でもJAM Projectの楽曲やステージは初めての人でもノレて、引き込まれて、気が付いたらファンになっていたという方が多いと思います。

奥井:そうだったらうれしい!

影山:うちの事務所に今年入った社員も去年の『アニサマ』で初めてJAMを見て、「うわっ、こんなに歌うんだ!?」と驚いたらしい。

奥井:ちょっと暑苦しい感じですよね(笑)。

影山:世の中って流行りはあるけど、「これをやらせたらJAMの右に出るものはいない」というのは常に目指したいと思っています。

――表題曲でMVも撮影されましたが、すごい雰囲気の場所ですね。

奥井:よく戦隊・特撮モノの撮影で使われる大谷石の採石場で。

影山:『牙狼』でも使ったそうです。そこで夜中まで。そしてCGアーティストの方とコラボしています。

奥井:後ろに竜が出てくるそうです。私達も何か持たされてたりして(笑)。衣装は今年の『アニサマ』でも着用しましたが、西洋の騎士のイメージで。遠ちゃんはいつも通り、腕が出てますけど(笑)。

影山:撮影前に遠藤とふたりで『ツール・ド・東北』というサイクルイベントに出て、めっちゃ日焼けして。僕は長袖だからいいけど、遠藤はメイクさんが必死に腕を塗ってくれてました(笑)。かなり説得力がある、カッコいい映像になったと思います。

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