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声優アーティスト・Machico、新アルバム『マチビトサガシ』インタビュー

Machicoさん新アルバム『マチビトサガシ』インタビュー|2年6か月振りのアルバムのテーマはRPG! 新たな挑戦と表現で素晴らしい世界へと導く

声優・アーティストとして活躍中のMachicoさんが、2年6か月ぶりとなるアルバム『マチビトサガシ』をリリースしました。

今作は『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』テーマソング「1ミリ Symphony」、TVアニメ『りゅうおうのおしごと!』オープニング・テーマ「コレカラ」などのタイアップ曲に加え、新録の5曲も収録。

“RPG”というテーマに相応しい、新たなチャレンジが詰まったナンバーがずらりと顔を揃えています。Machicoさんに今作に込めた思いをたっぷり語ってもらいました。

 

「新曲は自由に好きなことをやりたい!」

──待望のアルバムリリースですね!

Machico:2年6か月振りという数字を見て「そんなに空いてたんだ!」ってビックリしました。前作の『SOL』までは1年に1回アルバムを出していたので、自分のなかでシレッと架空のアルバムを出しているような気持ちになっていました(笑)。

──(笑)。今作は「RPG」をコンセプトにMachicoさんが考えたストーリーに沿って制作された……ということなんですが、どんなストーリーを考えられていたんでしょうか?

Machico:既存曲のほとんどが『このすば』関連の曲なんです。『このすば』は一応冒険ものなので(笑)。

その影響と、様々なタイプの曲を入れたいという思いから、テーマを「RPG」に決めました。テーマを決めて最初に思ったことが「姫を救いたい!」ということで。そこから漠然としたストーリーを作っていったんです。

──ふむふむ……。詳しく聞かせてください。

Machico:女騎士と、おてんばな姫がいて、あることをきっかけに二人が出会って意気投合して、「これから楽しいことたくさんあるやろうな」って時に、姫が闇落ちします。

──急展開!

Machico:で、そんな姫を騎士が助けて、ひとつの壁を乗り越えて、めでたしめでたしっていう……そういう漠然としたストーリーです(笑)。

ストーリーに沿ってというよりも、冒険のステージによって音楽が変わるような感じにしたいなと思って、シチュエーションに沿って新曲をあてはめていくという感じでした。

「冒険のはじまりだから1曲目は“コレカラ”だね」「騎士のテーマソングっぽい曲欲しいね」……といった感じです。

──Machicoさんはアルバムのなかでは姫でも騎士でもなく、語り部的な存在なんでしょうか。

Machico:そうですね。どちらかといえば私は登場せず、主役の2人に任せたというか(笑)。その2人がいたからこそいろいろなテーマを持った曲ができたので、騎士と姫を出してよかったなと。対照的な二人だからこそ、二面性も出せますし……。

──二面性を出したいという思いは、どういった気持ちのもとだったんでしょうか。

Machico:既存が7曲、新規が5曲だったんですが、今回のアルバムの新曲は自分の好きな曲調をやりたいなと思っていました。

これまではMachicoの等身大をテーマにしていたのでアルバムには爽やか系の楽曲も多かったんですが、既存の曲に爽やかなテイストがあったので、新曲は自由に好きなことをやりたいなと。で、その中に可愛い系の曲も入れたいなと思っていたんです。

ソロ名義のときは『アイマス』(『アイドルマスター ミリオンライブ!』の伊吹翼役)などの可愛い声色で歌っているわけではないので、声優とアーティストのMachicoがリンクしづらいんですよね。それは自分の課題に感じていました。

活動を差別化したいという意味で、あえてキャラっぽい声よりも、自分が気持ちよく出せる声で勝負しようという気持ちもあったのですが……それだけだと幅も狭まってしまいますし、ソロに活かすのも良いんじゃないかなって。

それで新規の5曲は“演じ分ける”というほどではないんですが、あえて高い声を使った曲も入れたんです。

──声優や作品で活躍するMachicoさんと、アーティストのMachicoさん、どちらも存在感が確立していますもんね。

Machico:今、『ライフル・イズ・ビューティフル』で小倉ひかりちゃん役をやらせていただいているんですが、『このすば』のイメージが強い方からは「Machicoって声優だったん!?」と言われることがあって。

いちばん不思議なのは、アイマスPのかたに「『このすば』の曲ってMachicoだったんだ!」って驚かれるパターン(笑)。『アイマス』のことを知ってくれているかたからしてもリンクしにくいというのは、すごくもったいないことだなと……。

──そういった経緯もあり、八王子Pさん、koyoriさんが手掛けられた可愛い曲が入っているんですね。

Machico:そうです! もともとボカロ系の曲がすごく好きで、ボカロPさんに可愛い系の曲を作っていただきたかったんです。

どちらも女の子っぽくってすごく好きな曲なんですが、また少し違うカラーで。「ピンクトルマリン」は声優業をやっている私を意識できる声だけど、「きっとショコラ」はけだるげで何も言えない系女子がテーマ。

ある一定までしかパワーを出さない系ボーカルなので、自分としても挑戦でした。男子心をくすぐる曲なんじゃないかなと思っています(笑)。

──ほかにも多彩な作家陣が参加されていますが、Machicoさんからの希望だったのでしょうか?

Machico:はい。もともと口下手というか、これまでは、自分のやりたいことを言葉にするのがへたくそすぎて!(苦笑)

ロックがやりたいです、ピコピコした音楽もボカロっぽいものも好きです……って漠然としたことしか言えなかったんです。

でもコロムビアさんにお世話になって約4年が経ち、ディレクターさん、スタッフさんたちも、私がどんな性格で、どんなものが好きなのかというのを分かってくれて。

そういった環境だったこともあって、私も「この方に曲を書いていただくことはできませんか?」「こういう曲がいいです」って以前よりも具体的にイメージを伝えられるようになりました。

例えば、2曲目の騎士曲「Zeal」は「ロックサウンドでいきたいので睦月(周平)さんはどうですか?」とか、闇落ちの曲である「Lunar eclipse」は「分島(花音)さんにお願いできませんか?」など……私から提案をさせていただきました。

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