劇場アニメ『サンタ・カンパニー～クリスマスの秘密』を彩る茅原実里さん「Christmas Night」インタビュー｜クリスマス一色に染まった、ハートフルなシングルをお届け

「Christmas Night」は「優しく笑顔になれる曲」

──では3曲目の主題歌「Christmas Night」についても教えていただけますか？

茅原：タイトル通りザ・クリスマスソングといった雰囲気の曲です。イントロのシャンシャンという鈴の音色からも「ああ、クリスマスがやってきた！」という気持ちになります。歌詞からもクリスマスの楽しい雰囲気が伝わってきます。

子どもの合唱も入っているので、作品を見にきてくれた親子が一緒に口ずさんでくれたら嬉しいなと。

──クライマックスの子どもの合唱は少年合唱団的なかたにお願いされたんでしょうか？

茅原：いえ……。私も最初こどもの合唱と聞いて「どこの合唱団のかたがくるんだろう？」と思っていたんですが、松原さんのお子さんと同級生の皆さんにご協力していただいたんです（笑）。松原さん、もう面白すぎる。すぐ松原さんの話になっちゃいますね（笑）。

──＜想像したらなんだか Happiness＞という言葉が出てきますが、まさにその言葉通りの制作ですね。温かい現場から生まれたハートフルな曲というか……。

茅原：本当にそうですね。普段難解な曲を歌うことが多いので、こういう優しい曲を歌えたことも嬉しかったです。

歌ってて自然と笑顔になれるハッピーなクリスマスソング。自分が子どものころに家族と過ごしたクリスマスの楽しい時間が蘇ってくるような内容です。

──ちなみになんですが、今作のジャケット、ファンタジックですごく美しいですよね。

茅原：わーありがとうございます！　すごく綺麗ですよね。最初はあまり作り込んだり、飾らないナチュラルなジャケットでもいいのかな？　なんて思ってたんです。

でもせっかく夢のある物語ですし、作品にリンクさせるようなファンタジックなデザインのほうがいいのかなぁって考えていくうちに、ペーパークラフトの世界観で作ったらステキかも！って閃いて提案させてもらったんです。そうしたら、デザイナーの乗上さんというかたが本当にステキな背景を作ってくださって。

ページによっては猫、犬、うさぎ……色々な動物が描かれているので、ぜひ見つけていただけたら嬉しいです。

個人的にMVPはヘアメイクさんだと思っています。キーポイントなっているヘアスタイルは、彼女がフリースタイルで当日に仕上げてくれたものなんです。トナカイのツノのようなものが生えていてとってもキュート（笑）。

撮影に向けて影で色々と準備してくださっていたんですよね。完成した時はヘアアレンジの美しさに感動しました。

それから、この日初めましてだったカメラマンの後藤さんがステキな写真を撮ってくれて、本当にいいチームワークのおかげで、このジャケットが作られていきました。

後日完成したジャケットを見て、私“トントゥ”みたい！って（「サンタ・カンパニー」で行われる試験に合格し、サンタクロースや会社内の手伝いを正式に任命されている子供たちのこと）。トントゥって北欧でおうちの守り神、妖精のことでもあるんです。すごくいい雰囲気のジャケットになりました。

──クリスマスというテーマがあったとはいえ、ここまで真っ白なジャケットも珍しいですよね。特別なプレゼントのような輝きがあるというか……。

茅原：確かに！「純白サンクチュアリィ」も「優しい忘却」も真っ白ではないですしね。純白なドレスを着ることができたのも久しぶりだったので嬉しかったです。