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冬アニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅』秋田禎信&森久保祥太郎インタビュー

冬アニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅』原作者・秋田禎信さん&オーフェン役・森久保祥太郎さんインタビュー|森久保さんが現場一番の若手から若手を引っ張る座長へ

1994年に小説連載が始まり、1998年にアニメ化、2019年には舞台化と、長年に渡ってたくさんのファンに愛され、様々な展開を見せてきた『魔術士オーフェンはぐれ旅』。

2019年に25周年を迎え、いろいろなプロジェクトが進行中ですが、2020年1月からはアニメ新シリーズがスタート!

作品の25周年とアニメ新シリーズの放送を祝して、原作の秋田禎信先生と、オーフェンを演じる森久保祥太郎さんの対談が実現! 作品への想いやアニメ新シリーズの見どころなど語っていただきました!

オーフェンとのつながりが途切れなかった

――『魔術士オーフェンはぐれ旅』の小説が刊行されて今年で25周年を迎え、TVアニメ『魔術士オーフェンRevenge』の放送終了からも約20年経過しようとしています。ご感想をお聞かせください。

原作者 秋田偵信さん(以下、秋田):ここまで結構、大きな変化がありましたね。出版社が変わったり、アニメも前回が出版社主導だったのに対して、今回は周りの方がいろいろ動いてくださって、オファーをいただいたり。

オーフェン役 森久保祥太郎さん(以下、森久保):アニメ新シリーズに際して、また演じさせていただけるとは思ってもみなくて。

直前にAudibleというオーディオブック企画で1人で朗読をさせていただいたり、20年前にアニメが終わった後もドラマCDがあったり、先生が続きを執筆されていたり……オーフェンが40歳になって、クリーオウと結婚したり……と僕の中ではずっと途切れてなかったんですよね。

Audibleも毎週1回収録しても足かけ2年くらいかかるほどの膨大な量で、またオーフェンと長い付き合いになりそうだなと思った矢先に、アニメ化と聞いて、とても驚きました。続投させていただけることも聞いて、「こんなことってあるんだな」と。

当時の自分にとってもいろいろなきっかけをいただいた作品ですし、主人公をやらせていただけるようになったのもこの1998年からで、このアフレコ現場でいろいろな先輩から教わったことや覚えていることもいっぱいあって。

ただでさえ思い入れがある作品なのに、時を経て、もう1回やれるなんて、こんなにうれしいことはないですね。

――今回、クリーオウを演じる大久保瑠美さんが子供の頃から好きだった作品というコメントを寄せられていましたが、そういう歴史がある作品なんですよね。

森久保:小学生の時に原作を読んでいたと言ってました。現場にも読み込んで黄ばんだ原作小説を持って来てました(笑)。

秋田:富士見ファンタジア文庫時代のフォーマットのやつで(笑)。

森久保:今回はかつて原作やアニメを見ていたメンバーと一緒に演じられるのも特別なことだなと思います。

――『魔術士オーフェン』がこれほど長期間に渡り、たくさんの方に愛された理由や魅力はどこにあると思われますか?

秋田:愛された理由というより、皆さんが愛してくださったから長く続けられたと思っています。いろいろな人達に助けてもらえたことが大きくて。

アニメや、アニメ化する前のドラマCDシリーズとか、1回区切りをつけたシリーズを、後にその続きを書くことになり、積み重ねるたびに助けていただくことも増えて。

そうしているうちに、わたしの中でももう、オファーでも成り行きでもなにかあれば必ず「やりましょう」しか言わないぞと腹がくくれてきて。ひとまず言ってから困るなり頑張るなりしていこうと。気が付けば長く続いてたんだなという感じです。

森久保:オーフェンというキャラに魅力を感じていて。旅の序盤では心の葛藤があったり、人としてまだ未完成なところが原作を読んでいても気持ちがシンクロしてドキドキできたり。あと現実にいそうで、身近に感じられるところもいいですね。

秋田:それはたぶん、僕がぐだぐだ書くせいなんですよね(笑)。この物語自体は全体的にモラトリアムの話だと思っていて、きれいにスッキリすることは書いていないんです。まとまらないことで書き続けることを許してもらえるみたいな。

森久保:着地しそうでしない(笑)。

秋田:僕の中で一番しっくりくるのは「手に負えない」。

森久保:読んでいる側もテンションの波が途切れないんですよね。だからどんどん引き込まれていくし、ストーリーの先もあるから気になるし。

あと秋田先生ならではの表現……先生は活字の魔術士ですから、秋田グルーヴみたいなものがあってそれがヤミつきになるんじゃないでしょうか。好きな音楽を聴くのと一緒で、ずっと読んでいたい文字のグルーヴというか。

秋田:本人もよくわかっていない言葉を使ってみたり、時に間違っていても許してもらえて(笑)。

森久保:数年前に発表したドラマCDの反響がすごく良かったんですよね?

担当編集:20年後の世界を書いた第4部が発表されてすごく好評で、今回のアニメにも参加されているプロデューサーが『オーフェン』を好きで、ドラマCDのお話をいただいて。

小説の初回同梱の形でリリースして、その反応もよくて。そしてアニメ化へも動いてくださって。

――長く続いていれば、たくさんの方の目に触れ、愛されて、ファンが増え、業界にもという、すごい影響力がある作品ですね。

秋田:ありがたいですね。幸運なシリーズだなと思います。

森久保:それも長く続いているからですよ。先ほど取材に来た方も小学5年生の時に読んでいましたと。

そして今、ご自身の小学5年生のお子さんが読み始めましたとおっしゃっていました。もうこのループは終わらないですよ。

秋田:何でみんな小学5年生なんだろう? 常用漢字も理解できるようになるからかな?(笑)

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