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劇場版『SHIROBAKO』宮森あおい役・木村珠莉インタビュー

劇場版『SHIROBAKO』宮森あおい役・木村珠莉さんインタビュー|待望すぎる新作の魅力について木村さんに聞いてみた

こんなステキな現場でいいんですか?

――『SHIROBAKO』って本当に多くのキャラクターが登場しますよね。全話に登場したのは木村さんが演じる宮森あおいと監督(木下誠一 CV.檜山修之さん)、太郎(高梨太郎 CV.吉野裕行さん)ですよね。

木村:そうですね。3人だけが全話に登場しています。

――それぞれのキャラクターを演じた檜山修之さん、吉野裕行さんとのエピソードなどはあったりしますか?

木村:檜山さんで一番印象に残っているのは第2話「あるぴんはいます!」ですね。これは今でもしっかりと覚えています。

瀬川さん(瀬川美里 CV.山川琴美さん)が倒れてしまって、宮森さんが遠藤さん(遠藤亮介 CV.松本忍さん)に仕事を頼みに行くシーンがあるんですよ。

そこで、渋ってる遠藤さんに宮森さんが食ってかかると言うか、グイグイいっちゃうシーンがあるんです。「(どうすれば担当していただけますか?)権力ですか、名声ですか!」って。檜山さんからその演技が「すごく良かった」って言ってもらえて。それがすっごく嬉しかったんです。

『えくそだすっ!』の時は本田さん(本田 豊 CV.西地修哉さん)がいたので、1クール目って、宮森さんと監督はあんまり関わるシーンがないんです。2クール目でがっつり関わっていくことになるので、監督(檜山さん)にぶつかっていくっていう気持ちは、その1クール目の経験があったからだと思いますね。

吉野さんは……。そうですね。飲み会の話で申し訳ないんですけど、吉野さんが梅水晶を食べてて美味しかったから私も梅水晶を食べるようになりました(笑)。

――梅水晶、美味しいですよね(笑)。

木村:そうですよね(笑)。吉野さんって、普段はあんまり多くは語らないんですけど、私たちを優しく見守ってくれてた印象があります。後はやっぱり太郎のお芝居が凄いですよね。

――太郎はめちゃめちゃ難しい役どころだと思っていました。空気を読まない一方で、視聴者から嫌われてもいけないというか。

木村:とても面白いお芝居を生で見せていただきました。宮森さんと太郎はやり取りをするシーンも多かったので、引っ張っていただくことも多かったです。吉野さんが演じた太郎だから宮森さんらしく突っ込めたというか。役者としての経験が浅い私をすごく引っ張っていただいたなって。本当にお世話になりっぱなしで。

――すごく素敵な現場だったんですね。

木村:本当に楽しかったです。

――木村さんは『SHIROBAKO』の座長じゃないですか。その視点で振り返ってみると、いかがでしたか?

木村:やっぱり最初はプレッシャーがすごかったですね。事務所の先輩に「(座長は)どういう風にしたらいいでしょう?」って相談しましたし。その時は「やっぱり飲みに行かなきゃ!」みたいな回答だったので「どなたを誘えばいいでしょうか?」、「檜山さんがいるから檜山さんに声をかければいいよ!」って(笑)。

――座長として監督(檜山さん)とコミュニケーションを取るべきだ、と。

木村:ですね(笑)。そうだ! 皆さんを誘ってオンエアを見れる環境を探したこともありました。第12話「えくそだす・クリスマス」で皆で『えくそだすっ!』を見るときに「3、2、1!」ってキャラクターたちが言うシーンがあるじゃないですか?

――ありましたね! 名シーンです。

木村:ありがとうございます! それをキャストのみんなでやってみたり。オンエアが23時半だったのでギリギリ終電がある、みたいな。

――それは素敵ですね。

木村:『SHIROBAKO』の現場はみんなでいい雰囲気を作っていたと思います。私は初めての主役で緊張していたんですけど、皆さんがコミュニケーションを積極的にとってくれたので、気負わず支えられながら座長できたと思いますね。

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