役者として花澤香菜さんが捉える吹き替え映画の魅力とは？　今、スカッとしたい人にこそ観てほしい映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒　BIRDS OF PREY』インタビュー

極悪をもって極悪を制す。

映画『スーサイド・スクワッド』にてジョーカーの恋人として絶大なインパクトを残した“ハーレイ・クイン”が主役の映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒　BIRDS OF PREY』が、2020年3月20日より全国ロードショー！

日本語吹き替えには、今作で過激さと危険さがよりパワーアップした“悪カワ”ヴィランのハーレイ・クイン役の東條加那子さん、ゴッサムの裏社会を牛耳るブラックマスク役の森川智之さんが。

さらに、ハーレイとブラックマスクが壮絶なバトルを繰り広げるきっかけとなる“謎のダイヤ”を盗み、物語のカギを握ることとなる少女のカサンドラ・ケイン役として花澤香菜さんが出演します！

今回、アニメイトタイムズでは花澤さんにインタビューを実施。作品の見どころはもちろん、初出演のアメコミ作品への想いや、吹き替えに対する役者としての魅力などを語っていただきました！

花澤さんのアメコミ作品に対する憧れとは？

――花澤さんは本作でアメコミ初出演だと伺っていますが、改めて出演が決まった際の感想を教えてください。

カサンドラ・ケイン役・花澤香菜さん（以下、花澤）：アメコミ作品が個人的に好きなので、関わることができてすごく嬉しかったです。私の声質では「アメコミに出てくるような、かっこよく戦う女性を演じる機会はあまりないのでは？」と思っていたので、なおのことですね！

――本作はDC映画最新作になりますが、DC映画の中でお好きな作品はありますか？

花澤：『ワンダーウーマン』(17)です！　アニメですごく強い武道家の役を演じることになったとき、強い女性を参考にするために観に行ったのですが、普通にハマってしまいました（笑）。

ほかにも『バットマン』シリーズなども観ていますが、やっぱり今作のように女性が主人公の作品が特に好きですね。「自分もこうなりたい！」と思ったりして！

――今回、花澤さんが演じるカサンドラついて最初に感じた印象を教えてください。

花澤：本作を観られる方も感じられると思うのですが、ふてくされている顔をしているなと……（笑）。でも肝が座っているところもあって、「ひとりで生きていくぞ」という覚悟があると思わせるくらい強い女の子だと。大人と話すシーンでも対等に接していて、「かっこいいな」と思わされることもあります。

ただ、ハーレイと一緒にテレビを見ているところとか可愛い表情を見せることもあり、ふとしたときに子供らしさを感じさせます。そういうところを見ると、彼女はまだ子供なりに強がっているのではないかと思わされますね。

――カサンドラ役のエラ・ジェイ・バスコさんが魅せる多彩な演技が魅力的でした。彼女の演技は花澤さんにどう映りましたか？

花澤：カサンドラ役に合う人はなかなか見つからないと思うのですが、彼女は本当にぴったりで！　ふてぶてしいのに可愛いさを感じさせる愛嬌、大人たちを怒鳴りつける迫力……お芝居をちゃんとできる人じゃないと難しいと思わされました。なので、純粋に「すごい！」と感じました。

――そんな彼女を演じるにあたって意識されたポイントはありますか？

花澤：そもそも日本人は外国人の方と比べて、ジェスチャーだったり、表情の豊かさだったり、リアクションが大きくはないと思っていて……文化の違いですね。それらを踏まえて、これまでの吹き替えでは割と大きめにお芝居をしていました。

ただ、今回のカサンドラの場合は、逆にそういった点を意識せず……そのほうが彼女のテンション感に合うと思って。だからあまり身構えませんでした。抑揚をつけないほうがどっしり感も出ますし、あくまで普通のティーンエイジャーであることを表現したかったので、つくり過ぎないように心掛けました。