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春アニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』田中敦子&大塚明夫&山寺宏一インタビュー

春アニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』田中敦子さん&大塚明夫さん&山寺宏一さんインタビュー|『攻殻機動隊』を語る上で外せない声優陣が再び集結! 今回の『攻殻機動隊』はどうだった?

草薙、バトー、トグサはどんな人物?

――改めてキャラクターの印象をお聞かせください。みなさんはキャラクターをどのように分析していますか?

大塚:なんだか鏡を見ているようなつもりでもあり、2Dのアニメと義体がちょっと変わったくらいの思いしか持たずに演じております。基本的には今まで通りですね。素子が好きで、根は優しくて力持ち。メンタリティーしては、ゴリゴリのものすごい昔の男みたいなところがある。

9課がなくなってしまったことによって解放された部分が冒頭の話にあるんですが、その後また9課として再結成するので、特に目新しくキャラクターに関して変えたりはしていませんね。

山寺:なんでバトーってタチコマに惚れられて 、今回新キャラにもモテモテなんだろう。

田中:うん。

山寺:なんでバトーばっかり! っていつも思うんですけど。

田中:トグサかっこいいのにね! 生身なのに。

山寺:みんな、「バトーさん! バトーさん!」ってね。

大塚:なんでですかね。やっぱり、天然オイルをやってたからかね(笑)。

――(笑)。

山寺:そういうことか。

田中:でも、ほらモテるけど一番好きな素子には通じないわけじゃない?

山寺:一途だよねぇ。

田中:ねっ!

大塚:それが可愛いんじゃないですかね。

山寺:なるほど。僕のトグサは、前のシリーズで少佐がいない時、隊長までやっていたんですけど、結局トグサはトグサです。明夫さんと同じ答えになるけど、あの一番義体化が少なくて、電脳化しかしてないから生身に近いっていうのは、ずっと一環して意識しています。

大塚:今回は演じてみてどうなの?

山寺:多少色々変わっているけど、作品を観ているみなさんに近い所にいて、自分なりの正義感をすごく持っていて。大きく違うとしたら、離婚したっていう……。あの「昨年の終わりに離婚したそうだ」セリフはね、実は去年撮ったんですけど、おい神山! って思いましたね。

田中&大塚:(笑)。

山寺:神山監督、すみませんでした。でも、トグサが離婚した理由もちゃんとあるんでね。そこがトグサらしいですよ。だからそこが一番人間味があって、別れた家族のことも心配しているし、子供に何かあるっていうと何とか救おうって本気で思っているし、そんな人だと思います。

それと、経費で落ちるか落ちないかとかね。お金のことも気にしている。もう一人だから大丈夫だろうと思うんですけどね。でも一応気にしてる。

田中:ちゃんとね。

山寺:生活感のある唯一の方です。他の人は生活感ないもんね。

田中:ないですね。

大塚:みんな機械だからね。

田中:私にとって、草薙素子って孤高の存在だし、私が演じさせていただいてはいるんだけど、本当に遠い存在だって思っていて。お二方はよくご存知だと思いますけど、素子のキャラクターと田中敦子はとてもかけ離れていますよね?

大塚&山寺:(笑)。

山寺:そんなことないよ……!(小声)

田中:そうですか?(笑) なので、一番近くて一番遠い存在だし、素子がいなかったら今の私はないなと痛感しています。演じる上では真正面から向き合って、いつもいつも素子が私の中に降りて来てくれるのを待っているんです。

以前どこかで話したかもしれないんですけど、恋人以上恋人未満みたいな感じです。恋人だと思っていて抱きしめようとするけれど、するりとどっかへ逃げて行っちゃう。そんな、はかなくて脆い関係というか……。

それなのに必ずまた帰ってきて寄り添ってくれる。『GHOST IN THE SHELL』から『S.A.C.』に変わるときも、『イノセンス』の時も、私のところへ素子は戻ってきてくれた。今回キャラクターデザインが大きく変わっても、また私を選んでくれました。素子の見つめる広大なその先の世界を常に想像しながら演じることしか、私にはできませんけれど。

――ネコみたいな感じですね。

田中:(笑)。そうですね。

山寺:恋人以上恋人未満ってすごく難しいんじゃない? 普通、“友達以上恋人未満”だよね。友達以上恋人未満だったら、どこだろうって思うけど、恋人以上恋人未満ってどこにもないもんね。面白い表現だ。

でも、あっちゃん(田中敦子さん)にとっては素子はそういう普通には理解できないもの……?

田中:そうそう。だって、素子の中に私がいるわけじゃないですか、演じている以上はね。

山寺:そうだね。

田中:だから、融合しているみたいだけど、実は、そうじゃない。

山寺:確かにね。性格とかはあっちゃんは本当に優しい人じゃん、素子は優しくないとは言わないけど、時々何考えているか分からないくらいすごく遠くから見ている。

だから二人の共通点を挙げるとするなら“美しさ”ですね。

田中:いやいやいや!

山寺:そういうことで。うん!

田中:本当にありがとうございます。こうやって優しい先輩方に支えられて、25年素子を演じ続けております。

大塚&山寺:(笑)

――ありがとうございました!(笑)

[インタビュー/石橋悠]

 

アニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』Netflixにて、4月23日(木)全世界独占配信(※中国本土を除く)


 

ストーリー

持続可能な戦争(サスティナブル・ウォー)がもたらす新たな支配種“ポスト・ヒューマン”

再び組織される草薙素子率いる公安9課、通称“攻殻機動隊”

2045年。全ての国家を震撼させる経済災害「全世界同時デフォルト」の発生と、AIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォ
ー”へと突入した。

だが人々が、AIによる人類滅亡への危機を日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない近未来――。

内戦・紛争を渡り歩き、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸において、傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー。

電脳犯罪やテロに対する攻性の組織に所属し、卓越した電脳・戦闘スキルを誇っていた彼女らにとって、この時代はまさにこの世の春である。

そんな草薙率いる部隊の前に、“ポスト・ヒューマン”と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。彼らは如何にして生まれ、その目的とは。

大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊”が組織される――。
 

 

スタッフ

原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)
監督:神山健治 × 荒牧伸志
キャラクターデザイン:イリヤ・クブシノブ
⾳楽:戸田信子 × 陣内⼀真
オープニングテーマ:millennium parade × ghost in the shell: SAC_2045 「Fly with me」
⾳楽制作:フライングドッグ
制作:Production I.G × SOLA DIGITAL ARTS
製作:攻殻機動隊2045製作委員会
 

キャスト

草薙素子:田中敦子
荒巻大輔:阪脩
バトー:大塚明夫
トグサ:山寺宏⼀
イシカワ:仲野裕
サイトー:大川透
パズ:小野塚貴志
ボーマ:山口太郎
タチコマ:玉川砂記子
江崎プリン:潘めぐみ
スタンダード:津田健次郎
ジョン・スミス:曽世海司
久利須・大友・帝都:喜山茂雄
 
公式サイト
公式Twitter(@gitssac2045)
公式Facebookアカウント
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