『ヒプノシスマイク』新シリーズ全曲レビュー：シンジュク・ディビジョン編｜危うい二人を包み込むような優しいリーダーの愛

シャンパンコールは終わらない「パーティーを止めないで」

この曲は違う意味でびっくりしました。サウンド、歌詞、ノリに至るまで……いや、めっちゃゴールデンボンバーやん！　作詞作曲も鬼龍院翔さんやん！　でもそこが伊弉冉一二三ぴったりで素晴らしいのです！

描かれているのはスーツを着たときのホストの姿。「ねぇbeauty girl 僕のことをどこまで本気で愛しているの？」と接客中の口説き文句からはじまり、「イケメンで優しくて有名で非がなくてすいません」と自信満々な様子を見せる伊弉冉一二三。

まるでホストクラブで接客を受けているかのような気持ちにさせてくれる曲です。もちろん、おなじみのコールにも熱が入ります。

「僕のこと、朝まで独り占めしてくれますか？　シャンパン頂きましたー！」からはじまるコールがとてつもなく楽しい仕上がりに。「シャンパンシャンパン！」「シャパパンパンパン！」「シャパンパンパパン！」と、コールを聞きたいがために、また伊弉冉一二三を喜ばせるためにシャンパンを入れてしまう女性の気持ちがよくわかってしまいます。

僕は男ですが、こんな積極的な接客を受けてみたい……！　と思ったほどです。

しかし、『ヒプマイ』はこんな変化球までも受け入れてしまう度量があるのにビックリです。この曲が来てくれたおかげで、これらからどんな曲が来てもドーンと受け止めてしまうでしょう（と言いながら、また驚いてしまうんでしょうね）。