『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』最終章 5つの見どころ｜アンダーワールド全土を巻き込んだ、シリーズ史上最大規模の戦いが開幕――

電撃文庫より刊行中の、川原礫先生によるライトノベル『ソードアート・オンライン』の《アリシゼーション》編における後半部のエピソードを映像化したTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』。

その最終章となる2ndクールは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により放送延期となってしまっていましたが、2020年7月11日よりついに放送がスタート。

この時を今か今かと首を長くして待っていたシリーズファンも少なくないかと思いますが、その放送もいよいよ間近へと迫りつつあります。ここでは、改めて本作の5つの見どころを紹介していきます。

《アリシゼーション》編ついに完結！ アンダーワールドの人々が迎える結末は

これまで、原作小説版では10巻、TVアニメで3クールに渡って描かれてきた、『SAO』における最大の長編でもある《アリシゼーション》編も、いよいよ本作で完結となります。

注目となるのは、本作の舞台となる仮想世界《アンダーワールド》と、その世界で生きる人々が迎えることになる結末。本作のヒロインであるアリスを含め、壮大なシミュレーターの世界とも言える《アンダーワールド》内で生活する人々は、いわば人工知能のような存在であり、AIの軍事転用を目的とした《プロジェクト・アリシゼーション》により生み出されました。

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《プロジェクト・アリシゼーション》は、計画の最終段階とも言える《人界》と《ダークテリトリー》の戦争による《最終負荷実験》へと突入していますが、ガブリエル・ミラーらの介入によって予期せぬ展開へと突入しつつあります。

変化しつつある《プロジェクト・アリシゼーション》が完了した時、《アンダーワールド》に住む人々はどうなるのか、目が離せません。

戦えなくなってしまったキリト。再び目を覚ます日は……。

『WoU』の第2クールを語る上で欠かせないのが、主人公・キリトの存在。

アドミニストレータとの戦いの後、廃人のような状態になってしまったキリト。『WoU』の第1クールでは、戦う気力を失い、ずっとアリスやロニエ、ティーゼたちに守られる形となっていました。

キリトといえば『SAO』を代表する人気キャラクターの1人でもあるので、その活躍が見れないことでやきもきした気持ちを抱えていたファンも少なくないかと思います。

キリトはあの状態になっても、失った親友・ユージオの剣をずっと大事そうに抱えており、復活には2人の友情が再び鍵を握ることになるのかもしれません。果たして、キリトは復活することができるのか、要注目です。

アスナに対しても遠慮なし！ アリスの想いの行方

幼少期に《セントラル・カセドラル》に拉致され、キリトの幼馴染《アリス・ツーベルク》としての人格を消されながらも、アドミニストレータとの戦いを経て、キリトに想いを寄せるようになった本作のヒロイン《アリス・シンセシス・サーティ》。

これまでの『SAO』のヒロイン達は、キリトとアスナが現実世界でも恋人同士という関係性であることから、アスナに対してどこか一歩引いた様子が見え隠れしていたのですが、《アンダーワールド》の人間であるアリスにとってはそんな事情はお構いなし。『WoU』でのアスナとの出会いの際には、これまでにない緊張感が走るような場面もありました。

そんなアリスですが《プロジェクト・アリシゼーション》の鍵を握る存在として、ガブリエルから付け狙われており、第1クールの最終話では拉致されてしまいました。

アスナ達はアリスを助け出すことができるのか、そしてアリスは、いつかは現実に帰ってしまうであろうキリトに対して、どんな行動を起こすのか、注目のポイントです。

リーファとシノンも本格参戦！ 3人のヒロインに大きな見せ場が

『WoU』では、キリトを助け出すべく、《創世神ステイシア》のアバターを借りたアスナも《アンダーワールド》へと参戦。

さらに第1クールのラストでは、アスナの絶体絶命の窮地にシノンが駆けつけましたが、第2クールではリーファも加わり、《ダークテリトリー》との戦いにおいて《人界》側の大きな力となってくれます。

しかもリーファとシノンの2人も、アスナと同様に女神のスーパーアカウントを用いているため、その強さも桁違い。

アスナにシノン、リーファという《アインクラッド》編、《フェアリィ・ダンス》編、《ファントム・バレット》編と、これまでのシリーズで活躍した3人のヒロインに、それぞれ大きな見せ場が用意されているのも『WoU』の見どころになっています。

現実のMMORPGプレイヤー達がアンダーワールドへ！？史上最大規模の戦いへ

『WoU』の第1クールでは、整合騎士を中心とした《人界》側と、ガブリエルら率いる《ダークテリトリー》側による総力戦という、これまでのシリーズの中でも最大規模の戦いが繰り広げられていました。

しかし第2クールでは、《人界》側を一気に殲滅するべく、ガブリエルらは自分たち以外のオンラインゲームプレイヤーを《アンダーワールド》に呼び寄せ、《ダークテリトリー》の戦力として活用。

さらにそれに対抗するべく、《人界》側もある秘策によって強力な戦力を呼び寄せるなど、第1クールをさらに上回るスケールの戦いが展開されることになります。

第1クールでも、整合騎士たちと《ダークテリトリー》との戦いが凄まじい作画クオリティで描かれていましたが、第2クールでも我々の度肝を再び抜いてくれるであろう、壮絶なクオリティの戦闘シーンに期待が高まります。

仮想世界《アンダーワールド》を舞台としたシリーズ最大の長編《アリシゼーション》編もついに完結へ。アリスたちの戦いの果てに、《アンダーワールド》はどんな結末を迎えるのか、要注目です。

［文／米澤崇史］

作品情報

TVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld」2ndクール

【放送情報】
初回放送(第13話)は7月11日（土）より各局にて放送！
TOKYO MX、 とちぎテレビ、 群馬テレビ、 BS11 ：7月11日より　毎週土曜24：00～
MBS：7月11日より　毎週土曜26：08～
テレビ愛知：7月14日より　毎週火曜25：35～
ABEMA：7月11日より　毎週土曜24：00～（地上波同時配信）

ストーリー

《最終負荷実験》という名の、アンダーワールド全土を巻き込んだ《人界》軍と闇の軍勢の戦争。戦局は、《光の巫女》アリスの奪取を目論む《ダークテリトリー》軍ガブリエル一派と、アンダーワールドを守ろうとする《人界》軍アスナたちとの戦いへと様相を変えつつあった。

未だキリトが精神世界の奥深くで眠り続ける中、《闇神ベクタ》ことガブリエルは、現実世界から幾万もの米国プレイヤーたちをログインさせ、《人界》軍の一挙殲滅を狙う。

対するアスナたちは、アンダーワールド創世の神の名を冠する3つのスーパーアカウントで抗戦する。

《創世神ステイシア》のスーパーアカウントを得たアスナは、《人界》軍とともに米国プレイヤーと死闘を繰り広げ、《太陽神ソルス》のスーパーアカウントを得たシノンは、アリスを拉致したガブリエルを追う。

そして、《地神テラリア》のスーパーアカウントを得たリーファも、アンダーワールドへとたどり着く。

それだけではない。リズベットの気迫こもった檄に応じた《ALO》のプレイヤーたちが、鍛えあげたキャラクターをコンバートし、《人界》軍側へ参戦する！

この大戦はアンダーワールドの存続だけではない。究極のAIであるボトムアップ型人工知能、さらには人類の未来をかけた戦いでもある。そしてその行く末は、今は深く眠る一人の少年――《黒の剣士》が握っている。

《アリシゼーション》編 、ここに完結！

STAFF

原作：川原礫（「電撃文庫」刊）
原作イラスト・キャラクターデザイン原案：abec
監督：小野学
キャラクターデザイン：足立慎吾 鈴木豪 西口智也 山本由美子 戸谷賢都
助監督：佐久間貴史
総作画監督：鈴木豪 山本由美子 戸谷賢都
プロップデザイン：早川麻美 伊藤公規
モンスターデザイン：河野敏弥
アクション作画監督：菅野芳弘 丸山大勝
美術監督：小川友佳子 渡辺佳人
美術設定：森岡賢一 谷内優穂
色彩設計：中野尚美
撮影監督：脇顯太朗
モーショングラフィックス：大城丈宗
CG監督：織田健吾
編集：近藤勇二
音響監督：岩浪美和
効果：小山恭正
音響制作：ソニルード
音楽：梶浦由記
プロデュース：EGG FIRM ストレートエッジ
制作：A-1 Pictures
製作：SAO-A Project

CAST

キリト(桐ヶ谷和人)：松岡禎丞
アスナ(結城明日奈)：戸松遥
アリス：茅野愛衣
リーファ：竹達彩奈
シノン：沢城みゆき

公式サイト
公式ツイッター（＠sao_anime）