アニメ『とーとつにエジプト神』下野紘さん×梶裕貴さんインタビュー|「ズッ友」アヌビス&トトのように仲良しな2人が、かわいくもあり、シュールな面白さもあるほのぼのな世界を語る☆
見た目のかわいさに引っ張られすぎない役作り&想像とは違う方向性の演技に期待☆
――ご自身のキャラクターを演じるにあたって、役作りなどキャラクターをつかむ上で注目したポイント(シーン・セリフ)はありますか?
下野:かわいらしい見た目が、一番重視した部分ですね。
アフレコの時に、大きく変化する表情がたくさんある訳ではないですけど、セリフやキャラクターの動きで表情豊かに表現してくれているので、とにかく楽しく演じられたらなと思ってアフレコに臨みました。
アヌビスに関しては、ディレクターさんからは「あまりかわいくなり過ぎないように」ということで、バランスを取って真ん中にいるような、なるべく普通な感じでやれたら良いなと、心掛けながら演じていました。
――シーソーをしているシーンなどもあって、お茶目なキャラクターだと思っていたのですが、そういうディレクションがあったんですね。
下野:そういう(シーソーの)ところを楽しみつつも、子供っぽくなり過ぎないようにと気をつけました。
アヌビス・キャラクターPV
――梶さんはいかがですか?
梶:下野さんの作るアヌビスとのバランスは意識しました。とはいえ、ありがたいことに一緒に収録させていただけたので、難しく考えることなく、楽しみながらお芝居できた気がします。
トトは知恵の神で、丁寧な言葉遣いが特徴的なキャラクター。テキパキとしゃべる印象を持っていたので、そういったところを生かせたらなと考えていました。
もちろん見た目はとてもかわいらしいので、その雰囲気を汲みつつ、ユルさも加味しつつ、というイメージでしたね。
テストの段階でキャラクター感についてはOKをいただけたので、そのまま本番に臨みました。アヌビスとは「ズッ友です」というセリフもあったりしたので、彼らならではの阿吽の呼吸、テンポ感を意識して演じさせていただきました。
――トトは横文字を多用している、長いセリフのシーンもありましたが、演じられていて大変だったりしたのでしょうか。
梶:明確に口パクのあるキャラクターたちではないですけれど、アフレコ時の絵がほぼ完成されていたので、その動きには完璧に合わせなければならなくて。
知恵の神ということもあってか、早口だったり長ゼリフが多かったり……横文字を「正解なイントネーションではないものの、外国語しゃべってます感を出してほしい」といったような演出もいただいたので、色々と技術的なハードルはありましたね。
でも、そういったシーンにこそ彼の魅力が詰まっていると思うので、集中して頑張りました。ぜひ注目していただきたいですね。
トト・キャラクターPV
――では、共演者の方と演じているキャラクターで似ている方がいらっしゃれば、どんなところか理由も教えてください。
梶:「普通な感じ」というキーワードは下野さんからもありましたけど、アヌビスの素朴な感じやユルさは、もしかしたら下野さんにも共通する部分があるのではないかと思います。……僕に限らず、皆さんもきっとそうですよね?(笑)
他の共演者の皆さんに関しては……キャラクターの個性が強過ぎるので、似ているという感じはないですかね(笑)。
下野:そうだね。あと、どういう演技でくるのか楽しみな部分があったよね。
梶:まだ僕らも、全キャラの声を聞いていないですからね。僕らは緑川(光)さんと3人で収録させていただきましたが……緑川さんは、演じたメジェドには似てないですから(笑)。
下野:ただ、ところどころ緑川さんっぽいなという雰囲気はあったよね(笑)。
トトに関しては、ネイティブなイントネーションでしゃべる部分の、それっぽく話す感じが……僕は好きです。
梶:ありがとうございます(笑)。難しかったですが、楽しくもありました。
本当は横文字のところだけネイティブっぽいイントネーションにするはずが、最終的には「○○デース」みたいに、日本語のところまで不思議な節回しになってしまって(笑)。
下野:エセ外国人みたい(笑)。
梶:それがOKになるようなところも込みで、この作品の面白さかなと思っています。
――どんな仕上がりになっているのか楽しみです! 台本を読ませていただいた感じでは、これまで演じられてきたキャラのイメージもあって、他の共演者の方もピッタリというか、「こんなキャラかな?」とイメージが膨らみました。
下野:イメージが湧く部分もあれば、みんな予想外な方向性でくるのではないか……という気もしているので、それが楽しみでもあります。