音楽
「GRANRODEO」15周年イヤーインタビュー

GRANRODEOインタビュー|15周年イヤーを迎えた新曲はアニメ『バキ』大擂台賽編OPテーマ「情熱は覚えている」! 2人が新曲やオンラインライブを含めた15周年イヤーについて語る!

新曲「情熱は覚えている」はアニメ『バキ』の前シリーズに続いてのOPテーマ!

――新曲「情熱は覚えている」はアニメ『バキ』の前シリーズ「最凶死刑囚編」に続き、新シリーズ「大擂台賽編」のOPテーマですが、KISHOWさんは今回、どんなテーマやイメージで作詞されたのでしょうか?

KISHOW:「最凶死刑囚編」のOPテーマ「BEASTFUL」は、作品の「敗北を知りたい」というテーマから作詞したんですけど、今回は敗北を知ってからいかに挑んでいくか、どれだけ痛めつけられても立ち向かっていくかを念頭に作詞しました。

作風がハッキリしていて、いわゆる「バキイズム」にファンは魅せられて、ハマってしまうと思うので、そこを汲み取って、そして「情熱は勝利の味を覚えている」ということを書いています。

AメロとBメロで言葉をこねくり回しているからサビはストレートに「絶頂シャウト闇切り裂い」ちゃおうかなと。ちょっとおバカなくらいでもいいかなって。歌詞を見直してみるとバキの世界観、戦う男たちを明確に意識していますね。

 

 

――サウンド的には「BEASTFUL」はストレートなロックナンバーでしたが、今回はインド楽器のシタールが印象的なエスニック風の曲になったのでしょうか?

e-ZUKA:最初はエスニックな感じにしようとは思っていませんでした。アニメの制作サイドから「前回の曲調から変えてください」というオーダーがまずありました。「例えば『あしたのジョー』みたいな」と。あまり速くなく、シリアスな感じを求めているんだなと。

それを受けて最初は弦を入れた様式美的な曲を作ったら、うちの音楽スタッフから「もっとロックな感じで、もっと適当さや遊びがあるほうがいいんじゃないですか」と言われて。だったらふざけたAメロ作ろうと。

メロディができてから「インディアな雰囲気にしよう」とギターだけではなく、シタールもユニゾンすることにして。今回のアニメの舞台も中国だと聞いて、ちょうどアジアンテイストでいいかなと。

――あの無国籍感や妖しい感じがいいですね。

e-ZUKA:格闘技系のイメージに合うんでしょうね。思えば、ムエタイの試合で流れる音楽もそんな感じだし。

――お気に入りのフレーズや注目してほしいポイント、聴きどころなど教えてください。

KISHOW:お気に入りは「帯ニハ短シ襷ニ長シ」のフレーズと歌い方です。e-ZUKAさんが入れた仮歌がヨーデル風でテクニックを求められる部分だったので、どういう言葉を当てはめようかなと。個人的に重きを置いたポイントであり、おもしろくなればいいなと思いながら歌いました。

e-ZUKA:2番のAメロはインドの太鼓のタブラーを使って一拍なくなったり変拍子っぽくなっていて、歌い方も一拍なくなる分、かわいくなったりするところがいいなと。

サビも骨太でシンプルな感じだけど、最後まで聴くとちょっと叙情的になり、ボーカルも一段高いところで歌っているので、最後まで気を抜かず聴いてほしいです。

――2サビ後の長いギターソロもGRANRODEOらしくて、カッコいいですね。

e-ZUKA:僕らの曲はだいたいギターソロが長いんですよね(笑)。ギターソロ前にキメもよく入るんですけど、今回はギター登場テーマみたいな感じですね。「主役チェンジしま~す!」と。「俺様、登場」みたいなところは直していきたいです(笑)。

必ずギターソロが入るのはヘビメタでは当たり前だけど、アニソン系では珍しいし、大切にしていきたいです。

あとアニメサイズはAメロが短いし、2番のAメロも全然違うし、最後のサビはもっとメロディアスになって、シャウトも入っていたりしているので、フルサイズで聴いてほしいです。

――Music Clipもキャバレーのようなステージでダンサーもエスニックとかなり妖艶な雰囲気の映像ですね。

KISHOW:ダンスホールで撮影しました。あの昭和っぽい、いい雰囲気が出ていていいですね。曲にクセがあるので、映像もクセが強く、派手で、音楽と映像がすごくマッチしていると思います。

マジシャンをお招きして、僕が女性を浮かせたり、額縁のハトが飛び出してくるとか、いろいろやりました。2ポーズでシルクハットをかぶって、蜘蛛の巣のメイクをしてもらったり。長丁場の撮影でしたが、テンポがよかったため、気持ちよく臨めました。

e-ZUKA:僕は早めに終わって先に帰ってました。その後、4時間続いたみたいでしたけど(笑)。ダンサーはタイの方なので本物感が漂っていますね。久々の撮影だったので楽しかったし、映像も1発目の質感を見た瞬間にいいMusic Clipができたなと思いました。

 

カップリング曲「Scorn」は80年代LAロックへのオマージュ

――カップリング曲「Scorn」は、イントロのギターが走る感じやシャウトがカッコいいロックチューンですね。

KISHOW:80年代のLAメタルへのオマージュです。モトリー・クルーみたいな音楽を、2020年に本気でやっちゃいました。

歌うためには歌詞が必要だからとりあえず言葉をあててみましたという感じです(笑)。適当に書いた歌詞だけど、意味がありそうでなさそうで。

――タイトルには「嘲笑」や「軽蔑」の意味があるし、シニカルな視点も見えます。

KISHOW:深読みもできると思いますが、率直に言うとダジャレなんですよね。いろいろと大変な世の中だけど「スコーンと抜けていこう!」って。

タイトルは後ろ向きなイメージだけど、自分はそういうところから遠いところで生きたいなと。他人を蔑みたくないし、蔑まれたくもないし。

あえて逆説的に強い言葉を使っていますが、僕の人生のテーマでもあったりするので。恐怖を遠ざけようとするためにあえてホラー映画を見てみたり、怖い夢を見そうだなと思ったら寝る前にその内容を想像すると絶対に見ないんです。

解釈は聴いてくださった方の受け取り方、感じ方にお任せしますが、KISHOW節みたいなものは出ていると思います。

――そもそもどうしてLAメタルのオマージュに?

e-ZUKA:

「そもそもLAメタルって何だろう?」と考えている時、きーやんから「モトリーの『Kickstart My Heart』が好き」と聞いて。改めて聴いてみたら「このくらいの速いテンポはいいな」と。

僕が好きなF♯マイナーが多くて、ギターのリフもいいのができそうだし、いろいろなネタが作れそうだなと。

またこのコロナ禍の状況で、「頑張りましょう」という曲もいいけど、『バキ』の主題歌のカップリングとしても、僕らとしてもガツンと行きたいなと思って。「関係ねえ! とにかくぶっ飛ばしていこうぜ!」みたいな。そんな気持ちを表したかったところもあります。

実は自粛期間中に他に2曲作って、バラードもいい曲だけど、今はこれじゃなく、何も考えずに突っ走りたいと思って、この曲にしました。

KISHOW:ボーカルはずっとハイキーで「キャキャキャ」言ってます(笑)。シングルのカップリングは遊び心を込められるので、楽しいんです。元ネタを知らなくても新鮮に感じてもらえればいいし、今までもそんなふうにやってきたことでもあるので。ただ聴いて楽しんでもらえたり、スカッとしていただければ。

――ジャケットも燃えているし、かなり熱いですね。

KISHOW:インパクトありますよね。

e-ZUKA:僕の足が刺さっちゃっているんですよね。

KISHOW:基本的には合成なんですけど、下の地面がちゃんとセットで作られていて。通常盤はキツいポーズのまま、キープしなくてはいけなかったので大変でした。

――では最後に現在15周年イヤーの真っ最中ですが、今後の予定や展望を教えてください。

KISHOW:15周年にやりたいことはたくさんあったけど、今はやれることをやるしかないかなと。お客さんを入れたライブやフェスを開催することが難しい状況ですが、先日のオンラインライブは前に進み出す一歩になったと思います。

元々、皆さんが曲を聴いてくれたり、ライブに来てくれることで成立しているバンドなので、その人たちが望んでくれることや糧になるようなことをやりたいです。そんな関係性が今後も続くように頑張らないといけないと思っています。

e-ZUKA:今、変化の時だからこそ、力をつけたいなと思っていて。トリビュートアルバムを聴いても刺激を受けたし、僕らは更に進化していくので、楽しみにしていてください。

待っている間のお供としてシングルコレクションを(笑)。あとファンクラブもあるので、楽しんでいただけることや交流の仕方をスタッフと一緒に考えています。まずはニューシングルを思う存分、楽しんでください。

 

アーティスト情報

 
GRANRODEO
ヴォーカルのKISHOWとギターのe-ZUKAによるロックユニット。2005年「Go For It! 」でランティスよりデビュー。 以降、数々のアニメ主題歌を担当。これまでに30枚のシングルと8枚のオリジナルアルバムをリリース。

結成5周年を迎えた2010年に武道館でワンマンライブを開催。 男性声優がアーティストとして武道館でワンマンライブを開催したのはGRANRODEOのKISHOWが初。以降、全国ホールツアーや野外公演、主催フェス開催など着々と動員を伸ばし 2013年には横浜アリーナ2Days、2014年にはさいたまスーパーアリーナ・大阪城ホールでのワンマンライブを開催。

結成10周年を迎えた2015年には、幕張メッセ国際展示場1~3ホールにて2Daysワンマンを開催。ずば抜けたパフォーマンス力の高さは業界内からも高い支持を得ており、昨今では「SUMMER SONIC」などのフェスにも出演。2018年には、満を辞して初の海外公演も開催。

2019年には8枚目のオリジナルアルバムをリリースし、 全国11箇所18公演のライブツアーを開催。2019年11月より結成15周年イヤーに突入し、初のトリビュートアルバムを発売するなど、 アニソンアーティストの枠に囚われない幅広いフィールドでの活動でファン層拡大中!

・KISHOW(谷山紀章)
山口県宇部市出身
声優としての演技もさることながら、ずば抜けた歌唱力で注目を集めている男性声優。GRANRODEO全ての作詞を担当。 ※デビュー曲「Go For It!」を除く。
声優としての主な出演作:「文豪ストレイドックグス」シリーズ(中原中也 役)、「進撃の巨人」(ジャン・キルシュタイン 役)など。

・e-ZUKA(飯塚昌明)
新潟県十日町市出身
J-POPやアニメ・ゲームなどに幅広く楽曲提供を行い、クリエイターとしても活躍中のギタリスト。 GRANRODEO全ての作曲を担当。

 

CD情報

【主題歌】Web バキ 大擂台賽編 OP「情熱は覚えている」/GRANRODEO 初回限定盤

 
発売日:2020年9月9日
仕様:CD+BD/描き下ろしイラスト長帯仕様(初回・通常共通)
品番:LACM-34008
価格:2,090円(税込)

 
描き下ろしイラスト⻑帯仕様(初回・通常共通)
表題曲、カップリング曲、各オフボーカルを収録した全4曲入り(初回・通常共通)
初回限定盤には、情熱は覚えている(Music Clip)を収録予定。

《INDEX》
【CD】
M1.情熱は覚えている
作詞:谷山紀章 作曲・編曲:飯塚昌明
M2. Scorn
作詞:谷山紀章 作曲・編曲:飯塚昌明
M3.情熱は覚えている(OFF VOCAL)
作詞:谷山紀章 作曲・編曲:飯塚昌明
M4. Scorn(OFF VOCAL)
作詞:谷山紀章 作曲・編曲:飯塚昌明

【BD】
情熱は覚えている (Music Clip)

◆アニメイト特典


 
アニメイト特典:L判ブロマイド※アーティスト写真使用
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

 

【主題歌】Web バキ 大擂台賽編 OP「情熱は覚えている」/GRANRODEO 通常盤

 
発売日:2020年9月9日
仕様:CD
品番:LACM-24008
価格:

描き下ろしイラスト⻑帯仕様(初回・通常共通)
表題曲、カップリング曲、各オフボーカルを収録した全4曲入り(初回・通常共通)

《INDEX》
M1.情熱は覚えている
作詞:谷山紀章 作曲・編曲:飯塚昌明
M2. Scorn
作詞:谷山紀章 作曲・編曲:飯塚昌明
M3.情熱は覚えている(OFF VOCAL)
作詞:谷山紀章 作曲・編曲:飯塚昌明
M4. Scorn(OFF VOCAL)
作詞:谷山紀章 作曲・編曲:飯塚昌明

 
◆アニメイト特典


 
アニメイト特典:L判ブロマイド※アーティスト写真使用
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

 

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