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『おジャ魔女どれみ』春風どれみ役・千葉千恵巳インタビュー

『おジャ魔女どれみ』春風どれみ役・千葉千恵巳さんインタビュー |どれみと互いに歩み寄り、ドジっ子ともども20年間、一緒に育っていきました」

90年代生まれから絶大な支持を得ている人気アニメ「おジャ魔女どれみ」。放送開始20周年企画として、新作映画『魔女見習いをさがして』が11月13日(金)に公開されます。

公開前日には、主人公・春風どれみと、友達の瀬川おんぷを特集した『おジャ魔女どれみ OFFICIAL CHARACTER BOOK どれみ&おんぷ大全』が発売されるなど、「おジャ魔女」ブームが再燃しています。

当時の子供たちを夢中にさせた、春風どれみ役の声優・千葉千恵巳さんに「おジャ魔女」への想いをお話しいただきました!

▲『おジャ魔女』の主人公・春風どれみを演じた千葉千恵巳さん

▲『おジャ魔女』の主人公・春風どれみを演じた千葉千恵巳さん

手探りでスタートしたアフレコ みんなを引っ張るにはどうしたら?

――当時のアフレコ現場の様子などを振り返ってみて、いかがでしたか?

春風どれみ役・千葉千恵巳さん(以下、千葉):「おジャ魔女どれみ」(シリーズ)のメンバーはいわゆる声優さん出身という方が結構少なくて。はづきちゃん(秋谷智子さん)も元々モデルさんだったり、ももちゃん(宮原永海さん)もミュージシャンだったり、本当にいろいろな分野から集まって来た方が多かったので、みなさんアニメのアフレコというものに関する経験値がなくて、はじめは収録にすごく時間がかかりました。

こちらの世界の専門用語も分からず、「何ナニ? あれ何?」みたいな感じにこちらがざわつくことも多くて、みんな手探りな状態でスタートしましたね。

ちょっと進んでいく中で、今度は「あなたは座長なんだから……」と言われたんです。「座長ってなんぞや?」と思いました。それは「この座組(番組)の主役はあなた、つまり座長なんだからもっとみんなを引っ張っていって欲しい」ということを意味していたんですけどね。「引っ張るってどうしたら?」と悩みました。

とりあえず毎朝10時からの収録だったので「テンションを上げて、明るくいくか!」と思っていったら、今度は「うるさい!」と怒られました(笑)。

▲『おジャ魔女』のどれみ(中央)、はづき(左)、あいこ(右)。©東映アニメーション

▲『おジャ魔女』のどれみ(中央)、はづき(左)、あいこ(右)。©東映アニメーション

最初は、どれみの妹・春風ぽっぷ役でオーディションを受けていた!

――どれみ役が決まるまでの経緯をお話しいただけますか?

千葉:オーディションを受けたのがきっかけです。最初、私は春風ぽっぷ役で受けました。途中で「ちょっとどれみのセリフも言ってみて?」と言われてセリフを喋りました。

▲最初はどれみの妹・ぽっぷ役でオーディションを受けていた千葉さん。©東映アニメーション

▲最初はどれみの妹・ぽっぷ役でオーディションを受けていた千葉さん。©東映アニメーション

――急きょ主役に決まって驚かれたりはしましたか?

千葉:「どれみの可能性もあるのかな?」とは思っていました。オーディションって「落ちて当たり前」ぐらいな感覚でいつも受けていますね。沢山受けていたんですけど、やっぱりそんなに受からない。受かった時はもう無心で、「やりきるっ!」みたいな感じでしたね。

――どれみを演じて、千葉さんの声優としてのキャリアにどのような影響がありましたか?

千葉:どれみ役になるまでは、どちらかというとすぐに死んじゃうようなか弱いキャラが多かったのですが、どれみを演じてから、一気に元気キャラが増えましたね。「おジャ魔女どれみ」って、アニメ業界の中でスタッフさんのファンが多かったんですよ。だから他の現場に呼ばれても「どれみっぽい要素を」と言われることがよくありました。

本当はクールビューティーで進みたかったけど、全然ダメでしたね(苦笑)。どうしてもキャラに寄っていってしまうので、普通にしていても「なんか様子がおかしく見えるよ」と言われます。

どれみは当初、自分が思い描いていたよりもドジっ子の方に進みましたね。でも、そんなどれみのお陰で元気なキャラも演じられるようになったので……私自身も本当に“どじみ”寄りになったと思います。毎回お話を作っていく中で、どれみと一緒に育っていったので、ドジっ子要素も含めて育っちゃったような気がします。

▲どれみのことを「どじみ」とからかう、クラスメイトの小竹。どれみと小竹はケンカをしてばかり。©東映アニメーション

▲どれみのことを「どじみ」とからかう、クラスメイトの小竹。どれみと小竹はケンカをしてばかり。©東映アニメーション

――千葉さんの考える、どれみの魅力とはなんでしょう?

千葉:無邪気さですかね。陰のない、本当にカラッとした感じの無邪気さ……。だから、「それはなんでなの?」と、ものすごくストレートに問いかけたり、傷ついたりもする。自分の中で1回抑えて考えずに、その気持ちのまま、すぐに動き出しますよね。直感でいくことがどれみならではの良さなのかな。

▲ドジをしすぎて「魔法でドジが直ればいいのに……」と涙したことも。©東映アニメーション

▲ドジをしすぎて「魔法でドジが直ればいいのに……」と涙したことも。©東映アニメーション

――どれみ以外に「このキャラが好き!」という子はいますか?

千葉:春風家のあのバランスが大好きです。しっかりしたお母さんがいて、ちょっとのほほんとした感じのお父さんがいて、しっかり者の妹と、ちょっとアホの姉がいて……あのバランスと空気感はすごく好きですね……理想! ふふふ(笑)。

――どれみは、ぽっぷだけでなく、あいこやはづきにも結構ツッコまれますよね?

千葉:どれみはそういうキャラなのですよね。でも、子供って結構エグいところありますよね? どんな子も、可愛い顔をして「おっ!? すげーこと言うな」と思うのはよくあることなので、子供らしい残酷さ、みたいなものはちゃんと描かれてると思います。みんながみんな、すごく良い子だったら、たぶん20周年で映画になんかならなかったと思います。

「どれみ」世代に贈る言葉と想い

――今回の映画『魔女見習いをさがして』にご出演された感想・感慨をお聞かせください。

千葉:私(どれみ)の立場的にはちょっと複雑ですよね、登場回数が少ないので……(笑)。「おジャ魔女どれみ」シリーズ自体お話がいっぱいあるから大変だと思うんですけど、気になったお話でいいので、まずは観ていただけると嬉しいです。

「こういう世界観でこういう子たちがいるんだ」ということを知った上で観てもらえると、映画もより楽しめるのかな、と思います。この作品を全然知らなかった人にも「こんなのあったんだ!? 今まで人生損してたな……」と楽しんでもらえる自信はあります!

『魔女見習いをさがして』では、どれみがどんな形で登場するのかに注目したい。©東映・東映アニメーション

『魔女見習いをさがして』では、どれみがどんな形で登場するのかに注目したい。©東映・東映アニメーション

――最後に、「おジャ魔女」を観て育った方々にひと言、メッセージをお願いします。

千葉:最初の「おジャ魔女どれみ」の放送は21年前になります。それだけ前の作品を、いまだに「好きです」と言ってくださったり、忘れないで憶えていていただけることに対して、演じる側としてはとてもありがたく思います。新しい映画を楽しく、どれみたちに背中を押されるような感じで観ていただけたらいいな、と思います。

今まで「好き」と言ってくださった人たちの中にある、「おジャ魔女どれみ」シリーズの世界はみんなを裏切らないので、今後とも楽しんでいただきたいです。本当に大事にしてきてくださって、ありがとうございます!

 

さらに、千葉さんの意外な「食」へのこだわりや、『おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ』第12話「7人目の魔女見習い~のんちゃんのないしょ~」についてもお話をお聞きしました。
インタビューの続きは11月12日発売の『おジャ魔女どれみ OFFICIAL CHARACTER BOOKどれみ&おんぷ大全』に収録されています。ご購入の上、お楽しみください。

商品情報

「おジャ魔女どれみ OFFICIAL CHARACTER BOOK どれみ&おんぷ大全」

■価格:1,100円(税込)
■発売日:2020年11月12日(木)
■出版社:文藝春秋

「おジャ魔女どれみOFFICIAL CHARACTER BOOK どれみ大全」

 
■価格:550円(税込)
■発売日:2020年11月12日(木)
■出版社:文藝春秋

 

「おジャ魔女どれみOFFICIAL CHARACTER BOOK おんぷ大全」

 
■価格:550円(税込)
■発売日:2020年11月12日(木)
■出版社:文藝春秋

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