『どれみ』は一緒に歩いてきた道、人生――『おジャ魔女どれみ』20周年記念映画『魔女見習いをさがして』妹尾あいこ役・松岡由貴さん声優インタビュー

TVシリーズを見ていた子たちのヒントやバイブルに。高校生時代の16、17シリーズのアニメ化希望！

――『おジャ魔女どれみ』がたくさんの方に愛されている理由や魅力とは？

松岡：ひとえに内容の深さかなと。30分アニメの中に盛り込まれたストーリーは奥深いものがあったし、TVシリーズを4年もやらせていただけたことで、その世代の子たちに確実に刷り込まれていっただろうし、小学校でお友達と接するうえでのヒントにもなったと思うんです。

「こういう言い方をしたら傷つくんだな」とか、ケンカした時の仲直りの仕方とか。楽しみながらもバイブルみたいに思えたり、学んでくれた子もたくさんいたんじゃないかなと思います。20年経ってもいいものはいいし、いい作品は残るんだなと。

――今こそN●Kの教育チャンネルで放送すればいいのになと思います。

松岡：そうですよね（笑）。今のお子さんに見てほしいし、大人の方には懐かしんでもらいたいです。

――今後、『おジャ魔女どれみ』でこんなエピソードを演じてみたいなどの夢や希望を挙げるとすれば？

松岡：小説の『16シリーズ』や『17シリーズ』をずっとやりたいです。ちょこっとドラマCDでやらせてもらったけど、あれがアニメ、TVシリーズになったらいいなと思うし、10代後半のあいこをもっと演じてみたいです。

【小説】おジャ魔女どれみ16 TURNING POINT

この映画の主役は『どれみ』ファンのあなた。どれみたちがいつまでも皆さんの心にいられますように

――松岡さんにとって『おジャ魔女どれみ』はどんな作品なのか、ひと言で例えるとしたら？

松岡：「一緒に歩いてきた道、人生」です。今までたくさんの作品に関わらせていただいたり、多くのキャラクターを演じさせていただきましたが、特別な作品であり、キャラクターで、もはや自分の半身みたいな感覚です。

――公開を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

松岡：この映画の主役は、今まで『どれみ』を見たり、応援してくれたあなたたちです。これまでイベント等でお会いしたみんなの顔がすごく浮かんできて、試写の時、ボロボロと涙がこぼれて。

風のうわさでは別の映画の前に流れた予告編を見て泣いた方もちらほらいらっしゃるとか。そして、まだ『どれみ』を見たことがない方には……どう感じられるんでしょうか？（笑）　『どれみ』に関わるスタッフさんやキャスト陣の想いがこもった映画をぜひ受け取ってください。そして、どれみたちがみんなの心の中にいつまでもいられたらいいな、そう思っています。

[取材・文／永井和幸　撮影／鳥谷部宏平]

《インタビュー記事バックナンバー》
□第1弾　春風ぽっぷ役石毛佐和
□第2弾　飛鳥ももこ役宮原永海
□第3弾　瀬川おんぷ役宍戸留美
□第4弾　妹尾あいこ役松岡由貴
□第5弾　藤原はづき役秋谷智子
□第6弾　春風どれみ役千葉千恵巳

『魔女見習いをさがして』作品情報

11月13日（金）全国ロードショー♪

STORY

「ねえ、大きくなったら何になりたい？」

教員志望でありながらも、自信をなくして進路に戸惑う大学生・長瀬ソラ。望んだ仕事についたものの、職場になじめず葛藤する帰国子女の会社員・吉月ミレ。夢に向けて進学費用を貯めるも、ダメ彼氏に振り回されるフリーター・川谷レイカ。

年齢も性格も住んでいる場所も、なにもかもが違う三人。しかも、それぞれ思いを描く未来が見えず、人生に絶賛迷い中！そんな彼女たちを引き合わせたのは“おジャ魔女どれみ”！？

かつて魔女見習いたちが集っていたMAHO堂―鎌倉にある洋館での運命的な出会いをきっかけに、三人は飛騨高山・京都・奈良と「おジャ魔女どれみ」ゆかりの地を巡る旅へ！

笑って泣いて支え合って、掛け替えのない時間を過ごした三人は改めて気づく、いつもどれみたちがそばにいてくれたことに。そして魔女見習いたちに背中を押され、踏み出した先に、素敵な世界が広がっていた。

スタッフ

原作：東堂いづみ
監督：佐藤順一　鎌谷悠
脚本：栗山緑
キャラクターデザイン・総作画監督：馬越嘉彦
プロデューサー：関弘美　
アニメーション制作：東映アニメーション
配給：東映
出演：森川葵　松井玲奈　百田夏菜子（ももいろクローバーＺ）　/ 千葉千恵巳　秋谷智子　松岡由貴　宍戸留美　宮原永海　/石田彰　浜野謙太　三浦翔平