音楽
樋口楓さん1stアルバム『AIM』発売記念インタビュー

話題の17歳VTuber、樋口楓さん 1stアルバム『AIM』発売記念インタビュー|樋口さんがメジャーデビューした意味、そしてこのアルバムに込められた想いを語る!

にじさんじ所属のVTuber・樋口楓さん。彼女は2018年にVTuberとして活動を開始し、2020年3月25日にランティスより1stシングル『MARBLE』でメジャーデビュー! そして2020年12月16日に1stアルバム『AIM』をリリース!

1stアルバム『AIM』では、ZAQや結城アイラ、みきとPやナナヲアカリなど、幅広いジャンルの作家陣がいろいろな切り口で「17歳の樋口楓」を表現。

サウンドも彼女の代名詞ともいえるロックチューンを中心に、EDMやバラードにも挑戦。ジャケットワークや実写のMVにも注目です! そんな意欲作について樋口さんに語っていただきました!

 

2018年にVTuber活動開始から約2年でランティスからデビューという夢が実現! 

――ご自身のVTuberとしての特徴や音楽性などについてご紹介お願いします。

樋口楓さん(以下、樋口):ファンの方に曲を作っていただいたのがきっかけで、歌を始めたVTuberです。どちらかといえば2次元寄りというより3次元寄りかなと。キャラクターではなく、1人の人間として接してもらえたら嬉しいです。

性格的には他の人と自分を比べてしまいがちで、同じ年の子が「今どんなことしているのかな?」と気にしたり、「私にはそれはできない」とよく思ってしまって。そんなネガティブな部分もこのアルバムで歌っています。

――今年3月にメジャーデビューされましたが、デビュー後の感想や変化、周りの反響はいかがでしたか?

樋口:ランティスからデビューしたいという夢があって、それが叶ったことを祝福してもらったり、「夢を言葉で伝えることって大切なんですね」などの言葉をかけていただきました。

私自身の生活には大きな変化はなかったんですけど、私が好きなアニソンを作っているアーティストさんや、YouTubeの歌ってみた系で活躍されているクリエイターさんに曲を作っていただけたのはメジャーだから、ランティスだからだと思っています。

――ちなみにランティスで、よく曲を聞いていたアーティストは?

樋口:私は『ラブライブ!』オタクなので、グループやユニット、ソロなど全部好きです。あと私が好きな作品に出演する声優さんがアーティスト活動していることが多くて、「やっぱりランティスだ!」と(笑)。

好きなアーティストでは新谷良子さんで、かわいくてポップな曲も多いけど、ロックな要素もあったり、憧れの存在です。

――2018年にVTuberとして活動を始めてから約2年でメジャーデビューとはすごいですね。

樋口:まず活動開始から1年足らずで、インディーズで「KANA-DERO」というシングルをリリースして、同名のライブをさせていただいて。その時にランティスの方が見に来てくださっていたので、「もしかして?」とは思っていましたが、メジャーデビューが決まったと聞いた時は「本当にできるの?」と実感が湧かず、半信半疑でした。

 

1stアルバム『AIM』は17歳の樋口楓の今の想いと未来がテーマ。各曲、違う視点から樋口楓を表現

――1stアルバム『AIM』のコンセプトやタイトルの由来を教えて下さい。

樋口:17歳の樋口楓が今、どういう想いを持っているのか。そして未来に向けてどう成長していくのかがテーマになっています。

それぞれの曲が異なる樋口楓に焦点を当てて歌っているので、照準を合わせるという意味の『AIM』になりました。

あと裏テーマとしてインターネットやSNSがあって、友達は好きなことを自由に発信しているけど、私は曲がって伝わる怖さなどいろいろ考えてしまって。普段、YouTubeで活動しているからこそ、ありがたさや嬉しさがある反面、怖さなどネットについて思っていることも曲にしました。

――ご自身からオーダーされたことなど教えて下さい。

樋口:今年のランティスの新年会でご挨拶した方々や、YouTubeで活躍されているクリエイターさんにも「ぜひ曲を作ってください」とお声がけしました。

あと『ラブライブ!』や『アイドルマスター』などのアニソンや水樹奈々さんなど声優アーティストの楽曲を数多く手掛けられている光増ハジメさんにサウンドプロデューサーとして入っていただきました。

私の提案を聞いていただいたり、レコーディングすべてに立ち会ってくださって、樋口楓らしさを軸に、それぞれのクリエイターさんが持つ“らしさ”も出していただきました。

――1枚通して聞くとリアルなんですよね。女の子が持つかわいさや元気さだけでなく、隠れた内面やダークさなど、あらゆる面が歌の中で表現されていて。

樋口:そう言っていただけると嬉しいです。私は伝えたいことを様々な色を付けていただきました。

――リード曲「アンサーソング」はバンドロックにのせて、心のモヤモヤを吐き出すような歌い方で。

樋口:実は「MARBLE」と同じ時期にあった曲で、どちらも好きでシングル候補として最後まで悩みました。「MARBLE」が王道ロックのアニソンだとすれば、この曲はバンドロックで、フェスで盛り上がりそうな曲というイメージがあって。

この曲がどうしても自分のものにしたくて。だからアルバムの話をいただいて、この曲を歌わせてほしいと。

歌詞は22歳のVTuberになれなかった世界線の歌なので、前向き100%ではなく、5%くらい進めればいいやというニュアンスにしたくて。歌詞の間に「トゥ・トゥ・ル」や「ライ・ラ・ライ」の繰り返しが突然来ることでブレブレな部分を表現していただいて。

――2A後に突然入ってくるので衝撃的ですが、キャッチーだし、インパクトもあって。リードチューンらしい存在感がありますね。

樋口:ありがとうございます。私の答えは今の私にしか見つけられないけど、その手がかりを掴むのに22年もかかったし、22歳になってYouTube配信をしたことがどこまで前向きなれたのかわからないけど、間違いなく心境が変わったことを書きたくて。

何に対してもやる気がなかった人間が1つの光をつかんで、そこに向かっていく、そんな曲です。でもVTuberの道を歩んでいる違う世界線の樋口楓はどうなったのかは皆さんのご想像にお任せします。私もわからないけど、頑張ってほしいし、私に対しての応援歌でもあります。

――「アンサーソング」のMVはリアルなバンドをバックに屋上で歌ったり、街中にいたり、実写映像だったことに驚きました。

樋口:白組さんに制作していただきましたが、すごいクオリティでビックリしました。バンドのMVにしたかったのと、歌詞に擬音が多いので不思議な感じの映像にしてほしいですとお願いしたらコンテからすごくて。

不気味なシーンやへんてこダンスなど、私がやりたかったことをすべてできました。映像を見て、私は3次元に存在しているんだと思わせてくれたし、日常に溶け込んでいる樋口楓を新鮮な気持ちで見ていただけるのでは? 全体を通して見るとストーリ―性もあるのでそこも楽しんでほしいです。

 

 

――「ステレオアイデンティティ」はクラブ系の速いBMPのEDMサウンドに、自分の中にLとR、2人がいて、苦悩や混乱している様子が歌詞で描かれています。

樋口:こちらがお伝えしたテーマや怖い話に出てくるような、おどろおどろしいニュアンスをうまくカッコいい歌詞にしてくれました。編曲で参加してくださったDJ WILDPARTYさんはVTuberに詳しい方でいつかご一緒したいと思っていた方なんです。サウンドはロックなんだけど、クラブ映えしそうな、アルバムの中でもひときわ存在感がある曲になりました。

――「Be Myself」は僕口調で、何かに向かって戦っていたり、立ち向かっているような。

樋口:私はポエムみたいに歌詞が降ってくる時があって、そんな時に書いた10行くらいのワードを結城アイラさんにお渡ししたら素敵な歌詞にしてくださいました。私は自信がなくて、ためらったり、もやもやしたりすることが多くて。

VTuber界は流れが速くて、その中で生き残っていくために、そしてみんなに想いを伝えていくためにはどうしたらいいんだろう? という気持ちを歌っています。サウンド感はダークで、こういうロックもあるんだという発見もあったし、私が普段書くポエムはネガティブだけど、そのマイナス面を曲調で表現してくださったのかなと。

「アンサーソング」は5%進んでいるけど、この曲は自分を鼓舞して進んでいこうという曲なので、ダークな曲調が壁や敵で、歌詞が立ち向かう気持ちという関係性ができて、プロのクリエイターさんはすごいなと改めて思いました。

――「FRONTIER」はスピード感のあるパワーロックで、ラップも勢いがあって。

樋口:新録曲の中で一番最初にレコーディングした曲で、歌始まりだったり、ゴリゴリのロックです。ラップを入れたくて、Bメロにガッツリ入れていただきました。あくまで樋口楓らしく、かわいさとか無しでいかつくいこうと。

――ラップパートだけではなく、歌詞全体も力強くて。立ち塞がるものに「邪魔はさせない」や「上等だよ 覚悟しな」と。

樋口:私に近い、周りの人たちから影響を受け、パワーをもらえることで、樋口楓は強くなっていくという歌詞を書いてもらいました。

 

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