【連載18回:溶岩水泳部】『FGO』がもっと楽しくなる!?『Fate』シリーズに関連した様々な用語・ネタを解説!
溶岩水泳部 とは
「溶岩水泳部」とは、マスターのためならマグマの熱さをものともしないサーヴァント達の総称。
明確にこの言葉が確立されたのは2016年のハロウィンイベント「ハロウィン・カムバック! 超極☆大かぼちゃ村 ~そして冒険へ……」。
ピラミッドが突き刺さったチェイテ城を目指して溶岩地帯を進む主人公と勇者エリザベート一行の行く手を阻む形で登場したのが、清姫、源頼光、静謐のハサンの、通称「マイルームの寝床に勝手に忍び込んでくるトリオ」でした。
3人は主人公への異常な執着を見せ、それまで意気揚々と進んでいた一行を震え上がらせつつ戦闘へと突入します。
どんなにダメージを受けようともゾンビのごとく起き上がってくる3人に対し、茨木童子が咄嗟の機転を効かせて、ニトクリスの魔術で作った主人公の人形をマグマの中へと放り込みます。3人はその人形を主人公と勘違いし、マグマへと何の躊躇いもなくダイブ。
いかにサーヴァントとはいえ、マグマに落ちればひとたまりもない……と思いきや、3人とも平然とマグマの中を泳ぎながら突き進んでおり、一行は戦慄しながらその場から逃げ去ることしかできませんでした。これ以降、3人は「溶岩水泳部」の部員として知られることになります。
この際に生まれた「溶岩水泳部」という名称は、あくまでもファンの間で使われているものでしたが、アップデートで追加された清姫のマイルームボイスで溶岩水泳部について言及されるという逆輸入が行われています。
イベント中のマシュは、3人がマグマの中を泳げた理由について「愛」ではないかと予想していましたが、実際に清姫もそのボイス内で「マスターのためなら溶岩なんてただの水」とまで断言しています。
なお3人の内、清姫と頼光は『FGO』が初登場のサーヴァントですが、静謐のハサンは『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』にも登場。
カルデアでは、毒への耐性をもつ主人公がマスターとなったことで、幸せな日々を過ごせていますが、こちらでは最初のマスターである仁賀征爾を毒殺してしまうなど、依存体質はそのままに、『FGO』とは180度異なる展開が描かれているのも面白いところです。
その後、長らく溶岩水泳部は3人のままだったのですが、先日行われたイベント「虚数大海戦イマジナリ・スクランブル ~ノーチラス浮上せよ~」にて、待望(?)の新入部員候補が2人も登場することに。
まず1人目が、2020年のお正月ピックアップガチャで先行して実装されていた、世界三大美女の1人とされる楊貴妃。前回のイベントをクリアされたプレイヤーはご存知かと思いますが、楊貴妃はカルデア側のフォーリナーとして召喚され、ノーチラスのレーダー役として活躍。
ゴッホや、ネモ・マリーンたちと交流も深めるなど、フォーリナーとは思えない(?)良識のあるサーヴァントとして描かれていたものの、イベント終盤に黒幕の1人であることが発覚。
霊基の9割を改造され、外なる神を「天子」と崇め、その意のままに行動……しているはずだったのですが、やがて主人公をその「天子」と思い込む狂気を発揮するようになります。このぶっ飛んだ思考回路は、同じ黒幕系の仲間であるBBもドン引きするほど。
溶岩水泳部の1人である清姫は、マスターである主人公を、生前に自身が焼き殺してしまった想い人である「安鎮」と重ねていますが、それに匹敵する狂気の持ち主と言え、実際にシナリオでも武則天が溶岩水泳部の名前を比較対象として挙げていました。
そしてもう1人が、イベントに合わせて実装された新サーヴァントであるヴァン・ゴッホ。こちらも、楊貴妃と同様に外なる神によって生み出されたサーヴァントであり、侵略の尖兵として利用されそうになるも、カルデア一行の奮闘により救出されます。
自我を取り戻し、すべての事態が終息したあとは、今回起こった出来事をすべて「夢」として処理し、カルデア一行だけを実数空間へと送り届けようとするのですが、触手が抜けないという不慮の事故によって主人公と一緒に転移。
この結果、カルデアの主人公の寝床で一緒に目覚めることになり、意図せぬ形とはいえ「マイルームの寝床に勝手に忍び込んでくる」という、溶岩水泳部のもう1つの条件を達成してしまうことになるのでした。
楊貴妃とゴッホという新たなライバル(?)の登場によって、新たな動きを見せ始めた溶岩水泳部。今までの溶岩水泳部メンバーがどんな動きを見せるのか。今後、カルデアではこれまで以上に熾烈な修羅場が繰り広げられるのかもしれません。
今後も本連載では、様々な『Fate』シリーズに関連したネタを紹介するのでお楽しみに。
[文/米澤崇史]
『Fate』シリーズ用語・ネタ解説
◆第01回・ランサーが死んだ◆第02回・ええー? ほんとにござるかぁ?
◆第03回・何度も出てきて恥ずかしくないんですか
◆第04回・おっと心は硝子だぞ
◆第05回・スカディシステム
◆第06回・すまない……(すまないさん)
◆第07回・王の話をするとしよう(マーリン)
◆第08回・いろんなガチャ宗教
◆第09回・他のサーヴァントに遅れを取ることもなかった
◆第10回・サクラファイブ
◆第11回・ガチャは悪い文明
◆第12回・沖田さん大勝利
◆第13回・おい、その先は地獄だぞ
◆第14回・フィーッシュ!!
◆第15回・俺のサーヴァントは最強なんだ!
◆第16回・ドスケベ公
◆第17回:ボクはキミの剣
◆第18回:溶岩水泳部
◆第19回:私は悲しい……(ポロロン)
◆[HF]第三章公開記念番外編・『Fate』シリーズには桜がいっぱい!?
『Fate/Grand Order』概要
タイトル名:Fate/Grand Order(フェイト/グランドオーダー)
ジャンル:FateRPG(フェイトRPG)
iOS/Android にて好評配信中
企画・開発・運営:DELiGHTWORKS Inc.(ディライトワークス株式会社)
製作:TYPE-MOON / FGO PROJECT
価格:基本無料(ゲーム内課金あり)
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