音楽
『中島愛 キャラクターソング・ライブ~FULL OF LOVE!!~』詳細レポート

思い出の場所でキャラクターソングを熱唱――『中島愛 キャラクターソング・ライブ~FULL OF LOVE!!~』詳細レポート

日本青年館は、中島愛さんが『マクロス25周年記念ライブ』(2007.8月.18日)で、『マクロスF(仮)』の新ヒロインとして初めてステージに立った会場だという。

そんな思い出の場所で行われた『中島愛 キャラクターソング・ライブ~FULL OF LOVE!!~』。

久々の観客を入れてのステージに緊張しながらも、アルバム『キャラクターソング・コレクション FULL OF LOVE!!』(2020年9月30日リリース)に収録された曲を中心に、笑顔でパフォーマンス!

ライブでほとんど聴くことができない楽曲をたっぷり楽しむことができたスペシャルな夜となった。

ライブで輝く数々のキャラソンたち後半は怒涛の『マクロス』楽曲を展開!

中島がこれまで歌ってきたキャラクターソングをセレクトして収録したアルバム『キャラクターソング・コレクション FULL OF LOVE!!』を引っさげてのワンマンライブ。

彼女がオープニングナンバーに選んだのは、同アルバムに収録されたオリジナルの楽曲「恋のジングル」。

本サイトでのインタビューでも、この曲のために考えた設定を熱く語ってくれたのだが、それをおさらいすると、1969年6月5日生まれの女の子(めぐちゃん)が16歳でデビューし、それから2年後の1987年9月30日にリリースしたシングルのA面曲である。

日本青年館大ホールと言えば、松田聖子など、名だたるアーティストが立ってきたステージだが、80年代に活躍していたであろうアイドル“めぐちゃん”が、新しくなった日本青年館で歌って踊っていると思うと、いきなり感慨深い。

そこから、ノイジーなギターで聴かせた「ドデカ・ラブ」では、TVアニメ「ハピネスチャージプリキュア!」のキュアラブリーとして、“ドデカい愛”を振りまく。

「単独ライブとしては今年初めて、会場に起こしお越しいただいてのライブになります」と、ものすごく緊張した面持ちでながらMCを始め、「周りの方に愛情を持って、最後まで楽しんでくれたらと思います」と伝えると、アイドルソングっぽさを感じるキュートがナンバー「PEACE & LUCK」(TVアニメ「武装神姫」)「未来の栞」(TVアニメ「セイクリッドセブン」)を続けて歌う。

カラオケではなく、バンド演奏での披露になるので、前者は間奏のギターソロとベースソロの掛け合いがカッコ良く、ギターのバッキングがオシャレ感を引き上げていたし、後者はピアノの音色に酔いしれるという、ライブバージョンならではの趣があって、素晴らしかった。

「素顔でフォーリンラブ」は、かわいいだけではなく、彼女の声の切なさが存分に発揮されている曲。TVアニメ『けんぷファー』のキャラクターソングなのだが、リリース当時から何度も聴いてきたキャラソンをライブで聴けるという喜びは、想像以上に大きかった。

このように、“好きだったキャラソンを生で聴ける”という感動を味わった人は多かったのではないかと思う。

「この作品関連は曲がたくさんあるんですけど、ライブをする機会がありませんでした」と言って歌ったのはTVアニメ『バスカッシュ!』から「COSMOS」。

ライブ映えするロックな楽曲をカッコよく披露する。ちなみにこの作品に登場するエクリップスというユニットには、彼女が言う通り、良い曲がたくさんあるので、ぜひ掘り下げて聴いてみてほしい。

中島愛演じるシトロンが歌っている曲でいうと「ホシワタリ」というバラードもあるので、オススメしておきたい。

「恋のパズルを解いて」(TVアニメ「ファイ・ブレイン~神のパズル」)「Pharaoh★Love」(ゲームソフト「NeverDead」はアルバムでも並んで収録されていたが、こんなにオシャレな名曲があるんだ!と、アルバムで発見した人も多かったと思う。

「COSMOS」からの3曲は初めてライブで歌うと話していたが、そんなことは微塵も感じさせない歌唱で、楽曲の良さを存分に表現してくれていた。

この日は緊張がまったく解けない様子だったが、「普段のライブでは自分として歌っているけど、今日は1曲1曲違うキャラクターがふわっと浮いてくる感じになるから不思議な気分になります」と、その緊張の理由を打ち明けると、「次の曲は、小学校の頃から見ていたアニメで、歌うキャラクターをいただけるなんて、大変幸せなことだと思いました」と話して、劇場版『ポケットモンスター ベストウィッシュ メロエッタのキラキラリサイタル』から、メロエッタの「いにしえの歌 (キラキラVer.)」を歌う。

インタビューでも“巻き舌の「レ」だけで歌っていた”と話していたが、「レ」だけで、こんなにも感情豊かに歌えるものなのかと感じたし、心に刺さるものがあった。

ガットギターのやわらかい音色と共に歌ったのは TVアニメ『たまゆら~hitotose~』から「ずっと一緒」へ。

この作品ではED主題歌を中島愛がで歌っていたが、保志まなみとしての歌声も素敵で、この曲が流れた作中のエピソードが思い浮かんできた。

さらに、TVアニメ『異国迷路のクロワーゼ The Animation』から、メロディが美しい「遠く君へ」を優しく披露する。途中の西脇辰弥のハーモニカも心に染み入るものだった。

ちなみにこの2作品、『たまゆら』は佐藤順一監督作品で、『異国迷路のクロワーゼ The Animation』では佐藤氏はシリーズ構成を担当。

中島愛が出演した4.5話では絵コンテと脚本を担当しているので、歌にどこか共通するものを感じたのは、そのためかもしれない。

そして、TVアニメ『君のいる町』の印象的なシーンで流れた「Another Letter」は、感情のこもった歌声で心が締め付けられる感じだったし、「SINCERELY」は、14歳の少女、春日部耀(TVアニメ『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』)として歌っていたので、こういう特別なライブでしか聴けないような幼い歌声で歌っていたのがかわいらしかった。

間髪入れずに、彼女がソロデビュー前から共に歩んできているランカ・リーへの曲へと移っていく。

アルバムでもTVアニメ『マクロスF』シリーズから多くの曲をセレクトしていたが、やはり彼女を語る上では欠かせない作品と言ってもいいのだろう。

「放課後オーバーフロウ」(劇場版「マクロスF~サヨナラノツバサ~」)を、『マクロスF』のライブで何度も見た振り付けで披露すると、大ヒット曲「ライオン -ランカver.-」(TVアニメ「マクロスF」)をソロで歌う。

この曲はいつも、シェリル・ノーム starring May'nと一緒に歌っていたので、シェリルを感じながら聴いてしまったのだが、ますます2021年に開催される『マクロスF』の10年ぶりの単独ライブが楽しみになってしまった。

本編ラストは「ホシキラ」(劇場版「マクロスF~サヨナラノツバサ~」)。今年『YOKO KANNO SEATBELTS オンライン七夕まつり』で歌われた曲だが、このライブではまた違う意味が込められたものだったので、ランカの思いを乗せて歌うこの日の「ホシキラ」もまた感動的で、いつまでも余韻に浸りたくなってしまった。

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