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『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』真田志郎役・大塚芳忠インタビュー

声優・大塚芳忠さんが語る真田志郎の魅力と、『2202』終盤の演説シーンへの想いとは!?『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』は上質なドキュメンタリー!

『2202』終盤の演説シーン収録の裏側や、大先輩たちと仕事ができる幸せについて

――『2199』から『2202』を通してお気に入りのシーンがありましたら教えてください。

大塚:やはり「ある男の話をさせてください」から始まる第七章「新星篇」の演説シーンです。(※TVシリーズだと最終話「地球よ、ヤマトは…」にあたる)主人公である古代進のことを「彼はあなたです」「この過酷な時代を生きる無名の人間の一人、あなたや私の分身なのです」と語るのですが、なんともいいセリフだなぁと思いまして。

これを言うために真田は生きて来たのかな、ずっとそういう想いを持っていたのかなと感じざるを得ません。

 
それにあんなに長いシーンをアニメで演じることは殆どないですよね。役者としてもやりがいがありましたし、夢のようなシーンを任せてもらえたと思っています。それこそ名台詞が一杯散りばめられていますし、演じる時は高揚感を覚えたものです。

最初は淡々と語りだすのでテストの時は抑えめでやっていたのですが、本番は途中から語り口も熱くなっていきました。実際に目の前に群衆がいる訳ではないですが、その熱や興奮を感じ取って、彼の想いを自然と表現できましたね。


 

――演説では主人公の古代進ついて真田が語りますが、大塚さんは真田にとっての古代がどのような存在だと考えているのでしょうか?

大塚:古代の事は本当によく知っている相手なので、真田にしかわからない心中があるのかなと。お互いの意見がぶつかることもありましたが、真田はその中でも古代のことを見つめてきています。だからこそ真田の言葉には意味が出てきますし、その本質や人間性をも含め、彼だからこそ語れる人間なのではないかと思っています。

もう生死を超えて青春を分かち合った相手ですよね。中原中也の詩集のエピソードなどから関りを深めていきましたが、そうやって様々な経験を共に過ごしてきた心からの“戦友”であり、口には出さないでしょうけれどただ一人のかけがえのない相手だと思います。

お互いヤマトのクルーとして、そして軍人として戦わなければならない厳しさも含め、唯一肉親以上に心を分かち合える部分もあるのではないでしょうか。そんな人物同士で抱く想いはあると感じています。そういうものが台詞の中にも出てきますので、ぜひ注目して聞いて欲しいです。


 

――ここであえて真田以外に思い入れのあるキャラクターも聞いてみたいのですが……。

大塚:玄田哲章さん演じる芹沢虎鉄と、亡くなられた石塚運昇さんが演じて楠見尚己さんが受け継いだ土方竜です。玄田さんと石塚さん、大好きな先輩たちの想いや演技、その迫力や役作りは忘れられません。そんな人たちと一緒に仕事をできる幸せをくれた、この作品はありがたかったです。

そんな幸せをしみじみ感じながら仕事をさせてもらっていたのですが、残念ながら石塚さんは志半ばで役を演じられなくなってしまいました。その時は収録前に全員で黙祷を捧げる時間や石塚さんへの想いを語る時間を取って貰っていたので、そういう意味でも忘れられない時間になりました。

 


 
 

――『2199』から『2202』を通して、その他に収録で印象に残っているエピソードはありますか?

大塚:超ベテランから超若手、その中間層までが揃ったちょうどいいバランスの現場でした。全員揃うとまさに壮観だったのですが、やっぱり最初は年寄りは年寄り、若い人たちは若い人たちで纏まっていましたね。

僕らとしても若い人たちにいっぱい話しかけて貰いたい想いはありましたが、やっぱり緊張している様子は伝わってきました。なので、打ち解けるまではちょっと時間が掛かったかも知れません。


 
ですが慣れてくると冗談を言いあったりガヤガヤ言うようになってくるのですが、この作品はやっぱり軍人の世界ですし、キリっとするところはキッチリやるとてもいい雰囲気の現場でしたね。
 
ただ難しい言葉や軍隊用語がかなり出てくるのですが、これがまた台詞として言うのが難しいんです。命令したり指示したりする時は声を張る必要があるので、それにみんな苦労しました(笑)。

 

――真田は副長として指示を出す場面も多いので、自然とそういう台詞が多くなるように思えます。

大塚:そうなんですよ。横文字の難しいワードが台本を見るとかなりあるんです。若手のみんなも緊張していましたが、これが年寄りは年寄りでちゃんと言えなかったりして(笑)。

宇宙の都市の名前もそうですが、武器の名前なども初めて言う言葉ばかりで……。その度にみんな苦労していて、“ガトランティス”だったり“コスモリバースシステム”だったり、台詞として一度では言えないような単語たちが印象に残っています。


 

――それでは最後に作品を心待ちにしているファンのみなさんへのメッセージをお願いします。

大塚:これは凄いぞと、収録を終えた今そう思っています。本当に素晴らしいドキュメンタリーだと思うので、よく知る人も知らない人もぜひ見ていただきたいです。その後は次のシリーズも始まりますし、期待がますます膨らむと思います。『宇宙戦艦ヤマト』の本質をぜひこの作品で掴んでください。


 
[取材・文・撮影/胃の上の心臓]
 

『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』作品情報

上映情報

2021年6月11日[金]より全国36館で3週間限定上映
 

イントロダクション

■世紀を越え、希望の光を灯し続けた伝説の艦(フネ)――その全記録

構成・福井晴敏、西暦1969年アポロ月面着陸から始まる宇宙開拓、2199年イスカンダルへの大航海、2202年ガトランティス戦役に至るまで、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』を中心に、人類史・宇宙史に刻まれる歴戦の全記録。新作カット・新録ナレーションを織り交ぜリビルドした慟哭の120分!!
 

 

スタッフ

原作:西﨑義展
製作総指揮・著作総監修:西﨑彰司
構成・監修:福井晴敏
ディレクター:佐藤敦紀
脚本:皆川ゆか・福井晴敏
脚本協力:岡秀樹
設定アドバイザー:玉盛順一朗
新作パート絵コンテ・作画:麻宮騎亜
制作:studio MOTHER
 
 
公式ポータルサイト
公式Twitter(@new_yamato_2199)
 

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(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会
(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
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