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『キンプリ』シリーズ5周年記念!一条シン役・寺島惇太インタビュー

キンプリのDNAは受け継がれていき、プリズムスタァたちの夢は続く——『KING OF PRISM』一条シン役・寺島惇太さんインタビュー

がむしゃらに演じていた最初の頃

——寺島さん自身、劇場1作目の「KING OF PRISM by PrettyRhythm」で印象に残っているシーンはありますか?

寺島:劇場1作目でいうと、やっぱりすべての始まりであるプリズムショーです。「みんなに、言いたいことがありま~す!」と言うシーンは、全シリーズ通して1番苦労してがむしゃらに演じたシーンなので、そのシーンを超えるものはないというくらい印象に残っています。

僕自身、未熟な部分が多かったですし、まだ『キンプリ』という作品やシンくんというキャラクターについての理解が今ほど行き届いていなかったので、音響監督の長崎さんに導いてもらったシーンです。

導かれた結果、今のシンくんが出来上がった感じがあるので、自分1人ではあのシーンは演じられませんでした。

——そうだったんですね。

寺島:はい。劇場1作目でその叫ぶシーンがあったので、それ以降の作品でも叫ぶシーンがあったらどうしよう……と。

もちろん、違うベクトルでの大変なシーンはありましたが、「コウジさ~ん!ヒロさ~ん!カヅキさ~ん!僕にプリズムの煌めきを教えてくれて、本当にありがとう~!」と叫ぶシーンはなかったので、ホッとしたところはありました(笑)。

一同:(笑)。

寺島:叫ぶシーンを経験した後は、声を張るということではなく、気持ちにのせてセリフを言う部分に意識を向けていきました。それはそれで大変なところはありましたが、最初は本当に喉がぶっ壊れるかと思うくらい物理的な面で苦労した感じです。

——最初は物理的で、それ以降は心情的な面を意識してセリフを言われていたんですね。正直なところ、どちらのほうが大変でしたか?

寺島:心情的なところは何回もトライ&エラーができるので、いわゆる千本ノックが可能なんです。でも、物理的に叫ぶのは、喉の限界が来てしまう。

気持ちや時間的にはまだまだ何回もできるんですけど、もう喉が限界でシンくんの声が出ません!というラインにきてしまったら、休憩を挟んだり後日になったりしてしまいます。

2リットルのお茶がスタジオの前に置いてあったのは、今でも忘れられません。1回のテイクが終わるごとに水分を摂って5分休憩して喉を休めて、そして同じシーンを録るということを繰り返していました。

 

——そんなことがあったんですね!

寺島:今となっては懐かしい思い出です(笑)。あのときしか出ないあのときの良さが、そのシーンに出ていると思います。

今同じシーンを録ることになると、これまで積み重ねてきた経験から喉に負担をかけずにシンくんの最初のプリズムショーを演じることができると思いますが、ちょっとニュアンスが変わってしまうと思うんです。あのシンくんの必死さ、フレッシュ感はたぶん出ないと思います。

——そう考えると、この一気見Blu-rayはキャラクターの成長と共に、“声”から感じられる変化も楽しめる内容になっていますね。

寺島:たぶん、劇場1作目のシンくんと『Shiny Seven Stars』第4章のシンくんを比較していただいたら、ちゃんとシンくんが大人になっているのが声でも分かると思います。

これは『キンプリ』の不思議なところで、キンプリファンの方は作品を僕たち演者より暗記するほど何度も見てくださっていて焼きついていると思うんです。

なので、「久しぶりに見た」という感じにはならないんじゃないでしょうか。セリフのニュアンスも全部覚えていらっしゃると思います(笑)。

(C)T-ARTS/ syn Sophia / キングオブプリズム製作委員会
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