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『キンプリ』シリーズ5周年記念!一条シン役・寺島惇太インタビュー

キンプリのDNAは受け継がれていき、プリズムスタァたちの夢は続く——『KING OF PRISM』一条シン役・寺島惇太さんインタビュー

『キンプリ』は責任のある立場になった初めての作品

——1番最初にアニメイトタイムズでインタビューをさせていただいたとき、寺島さんはシンくんについて「天性の輝きを持っている純粋な少年」とおっしゃっていました。そこから5年が経過した今、シンくんの“魅力”という点で変わったところはありましたか?

寺島:責任感が強くなったと思います。最初は「僕なんて……」という感じでしたが、『Shiny Seven Stars』で言わなくなりましたし、そこはすごく成長したように感じます。

本当にピュアなんですけど、どこにでもいるような少年なんです。現実世界の15歳でもシンくんのようにピュアな人はいると思いますし、中学から高校に上がる時期でしっかりしてくる部分もあって。

設定としては1番ファンタジックな人ではありますが、性格でいったら1番普通というか。そんなにぶっ飛んだところがない平凡な少年なんだな、とこれまでのことを振り返って感じます。

ピュアすぎてシンくんを汚すことは誰にも許されない、ピュア神みたいな崇め奉る感じではないんですよね。年相応の純粋さと成長していくにつれて、ちょっとズルさというか、世の中の立ち回り方もちゃんと学んでいますし。

——レオくんに嘘をついてルヰくんと遊園地デートしていましたしね。

寺島:そうなんです。あれができるのがシンくんなんです。“仲間に嘘をつくのは良くない”と思うとピュア神になるんですけど、みんなに内緒で嘘をついてデートをしにいくというのがシンくんであって、そんなに飛びつけてピュアな塊ではない、ごく普通の少年でした(笑)。

——シンくんと共に歩んできて、寺島さん自身が成長した部分はありますか?

寺島:それはもう全部成長したと思います。それまで経験しなかったことを、キンプリで経験させていただきましたし、舞台挨拶もたくさんさせていただきました。

お酒を飲みながら監督といろいろな話をするオールナイト上映会もありましたし、ライブでもダンサーさんと一緒に踊って歌わせていただいて。

あと何よりキンプリという作品のパワーが強いですし、普段アニメを見なかったり知らなかったりする人でも応援上映は知っていたり、キンプリのシンくんを演じているというと伝わるので名刺代わりになったり。

それこそ、「キンプリ見ました!」と他の演者の方から話しかけてもらったりもして。今までお話したことがない方でもキンプリがきっかけで話ができるようになりました。

よく座長と言ってもらえますが、本当に僕は座長気質ではないんです。これは昔からなんですけど、リーダーから逃げ続けた人生でして(笑)。

一同:(笑)。

寺島:班長決めにも参加しませんし、自分がリーダーになりそうな雰囲気になったら、「○○のほうが向いているよ~」と言って無理やり他の人に任せたりするほど、とにかく責任のある立場になりたくない一心でやってきた人生だったんです。

——キンプリに出会うまでは……ですね。

寺島:キンプリのシンくんに決まったときは、もうやらざるを得ない、ちゃんとしっかりしないと!と思いました。

エーデルローズの7人の中だと、年齢的にも声優歴としても1番先輩になる立場でしたし……祐くんの小学校時代の声優活動をカウントしなければの話ですが(笑)。

それまではどの現場に行っても後輩の立場でしたので、先輩の言うことに従う感じだったんです。でも、エーデルローズの7人になると、「僕がしっかりしなきゃ!」と初めての気持ちになりました。

——寺島さん自身が、初めて責任のある立場になった作品がキンプリだったのですね。

寺島:はい。今までも吹き替え作品で主役をやらせていただいていても、傍にはベテランの先輩がいらっしゃったので、何かと助けていただくことが多かったんです。

キンプリのアフレコでは、傍にすごい方々がたくさんいらっしゃるんですけど、取材や舞台挨拶など何かと稼働するときはだいたいエーデルローズの誰かと一緒に動くことが大半で。

先輩のお力を借りることができない状況が多かったので、僕がしっかりしなきゃ!という意識の芽生えが、キンプリシリーズに参加して生まれた自分の新しい一面だと感じます。

——まさに、ストーリー上のシンくんと同じ状況を歩んで来られたのですね!

寺島:結局、そんなに発揮できませんでしたが(笑)。「おし!みんな!この後は俺の奢りで飯に行くぞ!」とかも絶対に言わないので……「行く?」「無理しなくていいよ」な感じです(笑)。

グイグイ引っ張って行くというよりも、聞いてくれるまで黙っているタイプではありますが、本当にありがたく感じるのは、ライブのときとか“ここどうしよう”と相談する際、最終的に気をつかって僕に聞いてきてくれるんです。

(内田)雄馬や(斉藤)壮馬くんや(八代)拓とか、彼らはいろいろな作品で主役をやったことがありますし、座長も経験したことがあるので、リーダーシップ性は僕より持っていると思います。

なので、自分たちで意見を出して決めて行ってもいいはずなのに、「僕はこう思うんですけど、惇太さんどうします?」と最終的に僕に聞いてきてくれるのが、“一応、立ててくれているんだな”とありがたい気持ちになりました。

——それはすごく嬉しいですね。

寺島:はい。本当に嬉しいです。その反面、プレッシャーも……(笑)。

一同:(笑)。

寺島:後輩がちゃんと聞いてきてくれているのに、「あ~うん。それで良いと思うよ」と答えると“何も考えていないな”と思われてしまうので、「そうだな~。確かにこれはこうして……」とちゃんと考えている感を出しています(笑)。

——キャストさんたちの関係が伺える微笑ましいエピソードは、ファンにとっては本当にたまりません。

寺島:あと、2月のライブが終わった後、初めて全員で打ち上げに行きました。それこそ、こばたつさん(小林竜之さん)や武内(俊輔)くんとかシュワルツローズ勢もいて。エーデルローズのメンバーも全員そろって打ち上げに行ったのは初めてでした。

すごく楽しかったですし、今まで話せなかったことも話すことができて。全員が一緒の場所にいるというのは、やっぱり感慨深い気持ちになりますね。

(C)T-ARTS/ syn Sophia / キングオブプリズム製作委員会
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