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冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』スタッフインタビュー│及川啓監督×椛島洋介×増尾将史【連載第1回】

テイオーステップを走りに落とし込んだら……こだわりのレースシーンに注目! 冬アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』監督・及川啓さん×キャラデザ&総作監・椛島洋介さん×制作P・増尾将史さん スタッフインタビュー【連載第1回】

Cygamesが手掛けるクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、ウマ娘)、そのTVアニメ第2期となる『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』がいよいよ2021年1月4日(月)より放送がスタートします。

第2期は、シンボリルドルフに憧れ無敗の三冠ウマ娘を目指すトウカイテイオーと、名家の誇りにかけて天皇賞連覇に挑むメジロマックイーンを主軸にした物語。ライバルの2人を中心として、魅力あふれる“ウマ娘”たちがどのような熱いレースやドラマを繰り広げるのか期待されています。

第2期の放送を記念して、アニメイトタイムズではスタッフ陣やキャスト陣のインタビューを毎週掲載。

第1回は、第1期から引き続き監督を務める及川啓さん、同じくキャラクターデザイン・総作画監督を務める椛島洋介さん、さらに第2期からアニメーションプロデューサーを務める増尾将史さんの3人による、制作秘話たっぷりのインタビューをお届けします。

及川監督「第2期はトウカイテイオーでいきたい」

――及川監督と椛島さんは第1期から参加されていましたので、まずは第1期の感想や手応え、視聴者からの反応についてお聞かせ下さい。

及川啓監督(以下、及川):僕はもともと競馬を全然知らなかったですし、『ウマ娘』はとても大きなプロジェクトだったので、本当に大丈夫なのか不安の中で第1期は始まりました。でも、たくさんのスタッフたちに支えられて作ることができ、視聴者の皆さんからも良い評価をいただいたことで、こうして第2期を迎えられてとても嬉しいです。

椛島洋介さん(以下、椛島):僕は原案のデザインが数十点ある状態で、アニメを作りたいからやって欲しいと声をかけていただきました。もともとアイドルが好きなので、自分でアイドルのアニメを作れるんだと臨んだら、なんか耳と尻尾があって。さらに、これって走るのか?みたいなことに(笑)。競馬の歴史も入ってどんどんガチの方向になっていくし、これは大変なことになったという感触でしたね、最初は。

ただ、僕も競馬はあまり詳しくなかったのですが、幸い世代的に知っている名前の子が多かったので入りやすくはありました。どういう風に受け入れられるのか不安要素はありつつも、現場の空気がすごく良く楽しそうに作っていたので、この空気が伝わるといいなと思って放送を迎えました。大きな反響をいただけて、すごくびっくりしました。

――Twitterなどのプロフィールにも、アイドル好きと書いていますね。

椛島:そうですね。競馬などの本格的なところは(競馬に詳しい)スタッフやプロデューサーにお任せして、自分はとにかく可愛く、アイドル要素を足していくことに務めました。あとは芝居ですね。芝居をトータル的にコントロールしていくところに集中してやらせていただいています。

――増尾さんは第2期からアニメーションプロデューサーを担当されています。これまで『ウマ娘』とはどのように関わられてきたのでしょうか?

増尾将史さん(以下、増尾):僕はもともと椛島さんと別会社で一緒に仕事をしていたんです。

椛島:その時に、彼が『ウマ娘』をすごく好きだという熱をバンバン受けて。できれば自分で進行を回したいというので、実現したのが第1期のEXTRA R(「BNWの誓い」/第1期Blu-ray BOX 第4コーナーに収録)です。

その頃から第2期の話は浮上していて、好きならやってもらおうと増尾くんにプロデューサーをお任せしました。第2期を作っていて、それが功を奏していると実感しています。

 

 

――増尾さんは、『ウマ娘』のどのようなところに惹かれたのですか?

増尾:やっぱり、もともと競馬が好きだったことが大きいです。名前を知っているウマ娘たちが、史実をしっかり追いながらすごくドラマチックに描かれているというか、物語も王道系で熱さのベクトルを青春に振っていて。競走馬って実際にどういう気持ちなのかわからないじゃないですか。でも、ウマ娘ならどういう気持ちで挑んでいるのかわかりますし、そこがすごく感動的で惹かれました。

――及川監督は第1期のときに「スポ根」と話されていたように、やはり「スポ根」「青春」といったところは意識して作られたのですか?

及川:そうですね。かなり意識しました。基本的には史実を追っていきつつ、スポ根を上手く表現することによって、視聴者の共感や支持を得られたらいいなと心がけて作っていました。

――その第1期はスペシャルウィークをメインとした物語が展開されました。そして今回は、トウカイテイオーとメジロマックイーンをメインとした物語となります。これはどのようにして決まったのでしょうか?

及川:第2期をやるにあたり、(第1期のメインである)スペシャルウィークは史実にある引退前最後のレースまで描いているので、スペシャルウィークの続きをやる選択肢はさすがにないなと。

じゃあ誰を主軸に持っていくか、という議論から始まったんです。いろんな案が出ましたけど、僕も自分なりに(過去の競走馬の)映像をひたすら見た中で、やっぱりトウカイテイオーを主軸にしたらすごくドラマチックなストーリーが作れそうだなと。メジロマックイーンなど同世代のウマ娘をたくさん出して盛り上げることもできますし、「トウカイテイオーで行きたい」と僕が言いました。

――椛島さんと増尾さんは、その場にいらっしゃったのですか?

椛島:僕は出ていなかったですけど、無責任に(第2期は)トウカイテイオーにしたいと言い続けていました(笑)。

増尾:僕と椛島さんはトウカイテイオー最推しだったんですよ(笑)。

椛島:もちろんみんな好きですけど、ハナ差ぐらいでトウカイテイオー最推しだったということで。

増尾:なので、監督の意見に賛成でしたね。盛り上がる世代であるのは間違いないと思いました。

――ティザービジュアルでは、トウカイテイオーと並んでメジロマックイーンが描かれています。メジロマックイーンがどのような役割を果たすのか、言える範囲でお聞かせください。

及川:メジロマックイーンは、第1期でのサイレンススズカのようなポジションに似ているかなと思います。彼女は彼女でレースにたくさん出て活躍していきますし。ただ、スペちゃん(スペシャルウィーク)から見たサイレンススズカより、もっと“ライバル同士”という感じにはなりますね。

――スペシャルウィークとサイレンススズカは、最初の頃はライバルというよりも憧れが強かったですからね。

及川:そうですね。それに比べてトウカイテイオーとメジロマックイーンは第1話からライバルというか、切磋琢磨するポジションで進んでいくと思います。

増尾:メジロマックイーンは強者感がやっぱりすごいので、トウカイテイオーと並びつつ、お互いがお互いに憧れて……そんな関係性を描いていけたらと思っています。

椛島:確かに、スペちゃんとスズカさんよりは(最初から)距離感がグッと近くなっているというか、そういう関係性が描けている気はします。

(C) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
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