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ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2012年編】|『PSYCHO-PASS サイコパス』

ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2012年編】|『PSYCHO-PASS サイコパス』槙島聖護の忘れられない言葉と宜野座伸元の黒髪メガネ

黒髪メガネに恋をして見始めた、『PSYCHO-PASS』の面白さ

『PSYCHO-PASS』に惹かれた理由はいくつかありますが、見始めた最大の理由は黒髪メガネのキャラクターが出ていたから。無類の黒髪メガネ好きな私は一気に心臓を鷲掴みにされ、頭の中では『ラブ・ストーリーは突然に』のイントロ(トゥクトゥーン)が流れ出します。一目ぼれをしたキャラクターの名は、宜野座伸元。彼を見たい一心で『PSYCHO-PASS』を真剣に見始めるのでした。

 
こんな不純な動機で真剣に見始めるようになったわけですが、作品としてめちゃめちゃ面白いじゃありませんか。というか、スタッフが豪華過ぎでは!?面白くないわけないだろ、これ……とズブズブ『PSYCHO-PASS』の沼に落ちていきます。

最初に私が大きく引き込まれたのは「世界観」と「主題歌」でした。

世界観が面白い!

『PSYCHO-PASS』で最も重要な存在と言っても過言ではない「シビュラシステム」が本当にすごい(小並感)。人間の精神状態を科学的に分析・数値化したデータ「サイコパス(psycho-pass、精神の証明書)」をもとに、人々の職業適性ややりたいことを実現するための手段、相性の良いパートナーなどを提示してくれる。

さらには、このシステムで“犯罪者予備軍(潜在犯)”を洗い出すことも可能ときました。幸福と平和を実現してくれる万能の神がこのシビュラシステムなわけです。

シビュラシステムが選ぶ職業やパートナーってどんなだろうな~とか、そもそも自分の犯罪係数っていくつくらいなんだろうとか。ストレスを溜め込みやすい人間は色相が濁ってしまうのだとしたら、もしかしたら潜在犯になる可能性もあるな~とかそんな妄想を膨らませていました。

話しは逸れますが、色相が濁るって『まどか☆マギカ』のソウルジェムが濁るのと似ていますよね。さすがストーリー原案・虚淵さんだな、やはり面白いと思ったりして。

話は戻り、シビュラシステムに羨ましさを感じるとともにちょっと恐怖も感じます。自分で選択せずに未来が決められていく世界、それを当たり前として生きるのって当たり前のように自分で選択して未来をつくっていく生き方しかしてこなかった人間にとって異常な光景ですよね。

まあ、この違和感は後に物語の大きな議題となっていくので、間違ってはいなかったわけですが。

また、『PSYCHO-PASS』世界でのホログラム技術がすごい。映画『ブレードランナー』やアニメ『攻殻機動隊』では街中の広告をホログラムで立体表示されていますが、『PSYCHO-PASS』では街全体の外装から建物の内装、さらには服装や外見の隅々までホログラム技術が利用されています。

第2話『成しうる者』でヒロイン・常守朱が“立体ホログラム表示サポート人工知能・ホームセクレタリー・アバターユニットシステム”(な、長い……)を使用するシーンが個人的にとてもお気に入り。

「部屋の模様替えして」と言えばホログラムでチャチャッと模様替えできちゃうし、「今日はこういう服着たいな」と言えばホログラムでパパっとコーディネートを決められちゃう。ホログラム便利過ぎでは?と思わざるを得ません。『ブレードランナー』や『攻殻機動隊』に登場するキャラクターはちゃんと布を着ているので、ホログラム技術の新しい活用方法を見た! という感覚でした。

ほかにも、今でこそAmazon AlexaやGoogle Homeなどのスマートホームがだいぶ普及してきましたが、当時はおしゃべりできるAIなんてSiriくらいしかなかったですよね? そんな便利なAIコンシェルジュにワクワクが止まらなかったのです。

主題歌がカッコいい!

私は「凛として時雨」が高校生の頃から大好きで。中毒性のある歌詞とメロディ、TKさんと345さんのハイトーンボイスとそれに負けないくらいかき鳴らされるギターの音、対照的なベースとバスドラの重厚感……たまらなくカッコよくてヘビロテして聴いていました。よくカラオケで『COOL J』とか『DISCO FLIGHT』とか歌っていたな……。

邦楽ロックバンドがアニソンを歌うこと自体、2012年ではすでに普通になっていたはずですが、時雨の音楽がOPで流れてきたときは「あの時雨がアニソン!?」と驚きました。『abnormalize』は凛として時雨らしい中毒性のあるサウンドに加えて、シビュラシステムのある世界へ違和感を訴えているような歌詞が印象的です。

 
第1期1クール目のあと、第2期と劇場版でも主題歌を担当しています。先日も舞台の主題歌として新曲が発表されました。後にも先にも「凛として時雨」名義でのアニメタイアップは『PSYCHO-PASS』だけ(「TK from.凛として時雨」名義では結構アニソンやっています)。

このタイアップが実現したのは本作のチーフプロデューサーを務める山本幸治さんからのオファーがキッカケです。時雨の楽曲は作品にもピッタリですよね。私の中では『PSYCHO-PASS』=「凛として時雨」のイメージが定着しているほど、作品の世界と楽曲の相性の良さを感じます。

そして、EDテーマの『名前のない怪物』もまた良い。アニメ『ギルティクラウン』で登場した架空のアーティストEGOISTがまさか別のアニメでも主題歌を担当するなんて!とこちらも驚きでした。OPにしても違和感のないほどクールで疾走感の溢れる曲調の中に、意味深なメッセージが込められている歌詞。誰目線の歌詞なのかによって解釈が大きく変わりそうで考察が捗ります。

 
最初の透き通るような歌声も素敵ですが、「目を逸らさないで」からの力強い歌声にグッと引き込まれます。サウンドと歌声に緩急が強いため、一つの物語を聞いているような感覚になる一曲でもあります。

こうやって少しずつ『PSYCHO-PASS』の沼に浸っていくのですが、そんな中で宜野座とは全く別の角度からとあるキャラクターが徐々に気になり始めていきます。

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