映画
『プリプリCrown Handler』第1章 チーム白鳩声優インタビュー【ネタバレあり】

『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第1章 古賀 葵さん、関根明良さん、大地 葉さん、影山 灯さん、古木のぞみさんインタビュー│新たなイケオジの登場に色々な意味でドキドキ!? TVシリーズの魅力を引き継いだ今作ならではのポイントとは?【ネタバレあり】

 

新たなイケオジの登場に色々な意味でドキドキ!? 『プリプリ Crown Handler』ならではの魅力とは

ーー続編は一度公開延期となったのですが、2月11日から無事に公開されました。このことについては、どう感じていますか?

関根:正直、ホッとしたところが大きいです。2度目の公開ももしかしたら……と思っていたところがあったので、みなさんにやっとお届けできる!という嬉しさがありました。早く私も劇場で観たいですね。

大地:完成した映像はすでにみんないただいているんですけど、やっぱり大きなスクリーンで観たいなって思うし、観たら絶対に良いと思います!

関根:映画館に合わせて音声を調整したり、すごくこだわって作られているんです。

※岩浪美和音響監督が自ら調整を行ったCボールサウンドが味わえる映画館が4館ある(2/19現在。詳細は公式サイトへ

影山:イケオジたちのイケてるボイスを大音量で聞きたいです! きっと重みが違うと思うので。真面目な話をすると、TVアニメシリーズはすっきり終わってはいたけど、今後どうなっていくんだろうと気になる要素も残していたので、視聴者の方も続きが気になる状態で待ってくださっていたと思うんです。それがまだ第1章ですけど、観てもらえるようになったことが嬉しいです。

ーー第6章まで予定していますからね。でも公開が延期している間に、あらためて観直してくれたファンや新たに観てくれたファンも多かったと思います。

関根:ファンの方からしたら、舞浜アンフィシアターのイベント(18年4月29日)での続編公開発表の時からだから、すごく待っていただいたと思うし、何度も観直してくれたり、一挙放送も観てくれたりしたと思うので、公開できたことが本当に嬉しいです。

古木:待っていてくれてありがとうございます。

大地:でも、待ってくれていた分、今回の情報量も尋常ではないから、すごく幸せな気持ちになれるはずです!

関根:浴びてほしいね!

ーーまさに待った価値のあるクオリティだったと思うのですが、第1章を観てみて、ここがすごかったというシーンはどこですか?

古木:もう、全部好きなんですけど、冒頭からすごくない?

大地:私も言おうと思っていたけど、冒頭は、帰ってきたー!って感じがしたよね!

古木:そうそう! 『プリンセス・プリンシパル』やるなぁ!って。

大地:しかもBGMやSE含めて最強なのよ!

影山:盛り上がるよね。

古木:冒頭って、アンジェとちせのアクションがガーーーってあるじゃない。でも私、台本の19ページ目からやっと台詞なの(笑)。

大地:あははは(笑)。あんなにいたのに!?

古木:最初からずっといて、ずっとアクションをしているのに! Vチェックをするときも、ここは息がいるのではないかと思ったりしたけど、最終的にいらないよねっていう。

大地:息を入れないほうが強さを表現できるところがあるからね、ちせって。

古木:そう。だからあの一連のカッコいいシーン……途中でドロシーと合流してからもしばらくカッコいいんだけど、ちっともしゃべってない。それにしても19ページ目って!(笑)

関根:あと、オープニングもカッコよかったよね! ライブで聴いていたし、どういう曲かも知っていたけど、「プリプリはこれ!」って感じだった。

古木:おしゃれだよね~。

影山:曲がカッコいいからスパイ感が出るし、音楽が入るとできる感がアップする(笑)。

大地:うん! 助けられてるね(笑)。

古木:音楽にも映像にも助けられていて、ありがとうございますって感じです。

古賀:マッチし過ぎていて、こだわって作ってくださっているのがすごく伝わってきました。何度でも何度でも観たくなる。

大地:それと監督がおっしゃっていたことですけど、音楽のタイミングを絵に合わせてもらっているから、めちゃめちゃタイミングがピッタリなんですよ。

ーー劇場作品などではよくあるフィルムスコアリングという手法ですね。

古木:映像をもらったときはその事実を知らなかったから、とても気持ちいいなぁと思っていて(笑)。

大地:これも劇場作品だからこそなので、観る価値しかないんです!

ーーベアトリスの表情も、すごく細かったですよね?

影山:そうなんですよ! 侍従長のビショップとプリンセス(アンジェ)がチェスをしているシーンは、うしろではわはわしていて(笑)。

大地:顔に出すぎでしょ!って思った。

影山:今まで何度となく顔に出ていると言われているんですけど、ビショップにも言われてましたね(笑)。

関根:カメラワークがカッコよくて、チェスのシーンで歩いて会場に向かうところの髪の流れもきれいだし、TVアニメ第2話の舞踏会のカメラアングルを思い出して、もう一度TVアニメを見ようってまた思いました(笑)。

影山:カメラワークだけで緊張感が変わるしね! カメラワークにも助けられてる(笑)。あと衣装が本当にかわいかったので、そこにも注目してほしいです。

関根:アンジェが冒頭でロングスカートだったのが新鮮で! ドレスじゃないロングスカート穿いてるー(♡)って思いました!

ーー先程少しお話に出たイケオジ話はどうでしょうか。

大地:今回はビショップさんという新たなイケオジが登場するので!

関根:見ているとカッコいいんだけど、収録中は本当に怖くて。チェスのシーンはアンジェ扮するプリンセスとして一生懸命演技をしているんだけど、その後ろから、ノルマンディー公(CV.土師孝也)が来て、もう助けてくれ!と思っていました(笑)。

大地:本人が緊張していたのだから、リアルな声が乗っているんだろうね(笑)。今はコロナの影響でみんなでアフレコができないですけど、この時はベテランの方々と一緒に収録できていたので、本当に良かったなぁって思います。

古賀:それをTVシリーズで毎週やっていたと思うとすごい! 私は1回だけでもめちゃめちゃ緊張して、本当に四方から圧がくるような感じだったから、すごい緊張感の中でやっていたんだなぁって思いました。

関根:でも、収録外ではすっごく優しくて現場を盛り上げてくださるんです。ただお芝居が始まった瞬間にオーラがぶわーってくる。

古賀:もう、背もたれに背中を付けられない感じでした(笑)。

古木:それも今思えば、贅沢な時間だったよね……。

古賀:今だからこそすごく思います! 本当にありがたかったなって。

古木:また一緒に収録したいね。

影山:この作品は、良い人が死んでいってしまうところがあるんですけど、「この作品は良い人は死んじゃうからなぁ」って言うと、土師さんが「悪かったな」って言うという。

(一同大笑)

大地:本当にそのエピソード好きだよね!

古木:でも、そこで悪かったなって言えるのがカッコいい! 笑っちゃうもん。

影山:しかもあの声で言ってくださるから、すごく気さくな方なんです。第1章の収録でも土師さんの隣の席が空いてて、「誰も座らないのか。怖いか~?」っておっしゃっていて(笑)。

ーー本当に良い現場ですね。今回は飛田さんが本当に素晴らしい演技で引っ張ってくれていました。

大地:本当にカッコよかったし、優しさが滲んでいる感じが、わーってなりました。

影山:これまでの侍従長の人生の味が台詞のひとつひとつに出ていたところが素晴らしかったです。

古木:私は、アンジェと侍従長の会話で、ちせたちの尾行がなっていないって怒られるシーンで、アンジェが「あなたがファームで教鞭を執ればいい」って言うところのやり取りがすごく好きなんです。私もそう言おうと思ってたー!って感じで(笑)。

関根:私は最後に「あなたは本当に素晴らしいプリンセスです」と言ってくれるところが好きです。アンジェとの関係性はもちろんだけど、プリンセスに対してもすごく愛情を持ってくれていたというのが分かるので、あそこだけでも泣いちゃいます。でもああ言ってくれる人は……。

影山:本当に、味方になってくれよ!って思うよね。

ーー古賀さんは好きなシーン、印象的なシーンはありますか?

古賀:私はアンジェがプリンセスとして潜入するシーンは、どこも好きで、声を当ててくださっているのは関根さんなんですけど、そこにいるのはアンジェなので、ずっとドキドキしながら見ていました。

ーーふたりが入れ替わるというのが特徴的な作品ですからね。

古賀:最初に台本に「Aプリンセス」と書いてあったときは、「きた!」と思いました(笑)。自分でもしっかりチェックをして、関根さんのプリンセスの声をめっちゃ再生し、準備をして現場に行き「これはどちらが言うんでしょうか?」って確認をしたんです。

関根:聞かれたけど、私も(岩浪音響監督から)聞くまで分かりませんから、聞きましょうと。

ーー準備はどちらもしていくんですね。

関根:基本的にアンジェはプリンセスの真似が100%できるので私が演じるのですが、プリンセスはアンジェの真似が完璧には出来ないので、アンジェになる時でも私が演じることがTVアニメでは少しありました。

ーーあとは、作画や美術も劇場版ならではのクオリティでした。

影山:本当に細部まで素晴らしく、小物ひとつひとつまで細かく作られているし、先程言ったチェスをしているうしろのベアトリスの表情はいいなぁと思いました。

古木:毎度ベアトには癒やされるよね。

ーーでは最後に『プリンセス・プリンシパル』のファンへメッセージをお願いします。

古木:ようやくお届けできたということで、待っていてくれてありがとうございます。すごく楽しみにしてくれていたと思うので、何度でも観てもらって、Crown Handler最高!となっていただけたらと思います。続きが気になると思うんですけど、私たちも気になっているので、第2章もワクワクしながら待っていてください!

影山:長い間待っていていただいてありがとうございます。私もファンとして楽しみにしていたので、この日が来て本当に嬉しく思います。『プリンセス・プリンシパル』といえば、おしゃれな世界観で、腹のさぐりあいをする会話もおしゃれだったりするので、ノルマンディー公はどこまで分かっているのかなど、ドキドキしながら楽しんでいただければと思います。そして第6章までお付き合いいただけたら嬉しいです。

大地:アニメの放送が17年で、アフレコはもっと前で、TVアニメシリーズを観ると懐かしい気持ちになるのですが、ファン目線で考えたとき、その年数って実はあまり関係なくて、好きな方は何度も見てくださっていると思うんです。その人たちにとっては久しぶりに会えたという感覚ではないのかもしれないと思ったので、約3年半の時間をみなさんに感じさせないようなお芝居ができればと心がけてやらせていただきました。

時間が経つごとに我々も変わっていくものですが、変わらないところは変わらずに情熱を持ってこの作品に向き合っていけたらと思いますので、今後ともよろしくお願いします!

関根:みなさんの応援のおかけで続編が決まり、公開延期でお待たせしていた時間もたくさん感想という愛をいただいていたので、そのお返しができる、楽しんでいただけるものがお届けできてとても嬉しいです。いろいろな壁を乗り越えて公開になったので、すごく楽しんでいただきたいのですが、手洗いうがい消毒をしっかりとして、映画を楽しんでいただければと思います。

古木:プリンセスはやっぱり民のことを思ってくれている!(笑)

大地:視野が違うよね(笑)。

(一同笑)

古賀:情勢的にいろいろな変化がありましたが、ずっとずっと前向きに、続編を楽しみにしてくださっていたファンの方が本当に多いなと感じていて。私が続編からアンジェを担当させていただくことを発表したときも、すごく多くのファンの方から「受け継いでくれてありがとうございます」という声をいただいたんです。

こんなに温かいファンの方がいるのであれば、私も全力で頑張らなければという気持ちで挑みました。観終わったあとは立って拍手をしたくなるような作品になっていると思いますので、何度も観てほしいし、考察をして、第2章に続くことを楽しみにしてほしいです! 

[取材・文/塚越淳一]

作品情報

「プリンセス・プリンシパル Crown Handler」第1章

2021年2月11日(全国46館)劇場公開
上映時間:53分

新宿バルト9他、全国46館で絶賛上映中!!
詳細はこちら:https://pripri-anime.jp/theater/

■第1章あらすじ
19世紀末ロンドン。共和国のスパイ集団であるチーム白鳩に新たな任務が課せられた。

それはとある古本屋店主の共和国への受け渡し。王国により拘置所に拘束されていた古本屋店主をアンジェとドロシー、ちせの連携で奪還に成功する。一方その頃、王国では女王暗殺未遂事件を契機に“スパイ狩り”が激しさを増し、共和国側のコントロールでは緊張が張り詰めていた。

コントロールは、王国王室に派遣しているスパイが“二重スパイ”である可能性があると推測。真相を探るため、チーム白鳩に王室内に送り込んでいるスパイ、コードネーム“ビショップ”との接触を命じる。

果たして、新たな任務の行方は。そして“ビショップ”とは何者なのか―。

【スタッフ】
監督:橘 正紀
シリーズ構成・脚本:木村 暢
キャラクター原案:黒星紅白
キャラクターデザイン:秋谷有紀恵、西尾公伯
総作画監督:西尾公伯
コンセプトアート:六七質
メカニカルデザイン:片貝文洋
リサーチャー:白土晴一
設定協力:速水螺旋人
プロップデザイン:あきづきりょう
音楽:梶浦由記
音響監督:岩浪美和
美術監督:杉浦美穂
美術設定:大原盛仁、谷内優穂、谷口ごー、実原 登
色彩設計:津守裕子HOA(Head of 3D Animation):トライスラッシュ
グラフィックアート:荒木宏文
撮影監督:若林 優
編集:定松 剛
アニメーション制作:アクタス
OPテーマ:「LIES & TIES」Void_Chords feat. Yui Mugino
EDテーマ:「Nowhere Land」アンジェ(CV.古賀 葵)、プリンセス(CV.関根明良)、ドロシー(CV.大地 葉)、ベアトリス(CV.影山 灯)、ちせ(CV.古木のぞみ)/配給:ショウゲート

【キャスト】
アンジェ:古賀 葵
プリンセス:関根明良
ドロシー:大地 葉
ベアトリス:影山 灯
ちせ:古木のぞみ
L:菅生隆之
7:沢城みゆき
ドリーショップ:本田裕之
大佐:山崎たくみ
ノルマンディー公:土師孝也
ガゼル:飯田友子
ビショップ:飛田展男

◆「プリンセス・プリンシパル」とは
2017年7月~9月、TV放送されたオリジナルアニメーション。19世紀末、東西に分裂したロンドンを舞台にスパイとして暗躍する5人の女子高校生を描いたハードなストーリーと、スチームパンクを基調とした世界観が多くのアニメファンを魅了した。それを彩った梶浦由記による劇伴音楽、Void_Chords(高橋 諒)による主題歌、キャラクターソングも好評を博した。2018年4月に舞浜アンフィシアターで開催されたイベントで、TVアニメのその後を描く完全新作の続編が全6章構成にて劇場公開されると発表された。

公式サイト
公式ツイッター(@pripri_anime)

(C)Princess Principal Film Project
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング