内田彩さんに新曲「∞リボンをギュッと∞」について聞いたら、ぐんまちゃんへの深すぎる愛が返ってきた話【インタビュー】

ぐんまちゃんとみんなの歌です。

――今回、内田さんの歌い方や声の雰囲気はこれまでの楽曲とは全然違うのも印象的でした。普段は可愛さの中にもどこか切なさを感じさせる歌声ですが、この曲はそれがいっさい無くて。ただひたすらに可愛く明るいものになっていました。

内田：「ミンナノグンマ」のように、楽しそうな雰囲気を出したいな、老若男女に親しみをもってほしいなと思って、意識しました。

そして、ぐんまちゃんのことを考えながら歌ってました。なので、可愛らしさ100％の雰囲気に仕上がったかなと。

――「特にここに注目してほしい！」といったポイントはありますか？

内田：そうだなあ……ぐんまちゃんを思って歌っている歌詞というのがポイントだと思います。私が「こういう歌詞にして」と言ったわけではなく、作詞家さんが私の気持ちを汲み取って書いてくださったのが伝わってきて嬉しかったです。

ぐんまちゃんへの思いがあふれてる曲で、「君に見てほしいんだ　いちご色のリボン」というように、ぐんまちゃんとおそろいのリボンをどこかに付けて「ぐんまちゃんとおそろいにしたよ！」と言いたいんだよ！とか。

――ファン心を歌っているというか。

内田：そうなんです！　ぐんまちゃんはしっぽもめちゃくちゃ可愛くて。動くとすっごい揺れるんです。そういった風に、歌詞全部にぐんまちゃんの姿が見えるというか、ちらつくようにできてます。一種のラブソングみたいな（笑）。

――なるほど（笑）。

内田：「ミンナノグンマ」は “群馬県の歌”で、名産や地名がたくさん入っているんですけど、「∞リボンをギュッと∞」は“ぐんまちゃんそのもの”をイメージしているので、その違いも感じてもらえたらと思います。

――“リボン”はタイトルにもなっていますし、タイトルの最初と最後にも登場します。

内田：「作詞家さん、天才だな」って思いました（笑）。

――このタイトル付け（∞）は初めて見ました。凄いですよね。

内田：ちゃんと曲のタイトルにこの記号「∞」が使えるかまでスタッフさんが調べてくださって。

――左右どちらが内田さんで、ぐんまちゃんなのか、とかは決まっているんですか？

内田：（考えて）なかったー！

――MVでは内田さんが左でしたね。

内田：じゃあこっちかな。頭のほう！

MVは実質、内田さんプロデュース

――ここからはMVのお話も伺えたらと思います。今回はMVも可愛いですね！

内田：はい、可愛いんですよ！ぐんまちゃん！ホントに可愛くて！一日に「可愛い」を何回言ったのかカウントしてほしかったくらい、朝から晩まで言ってました（笑）。いや、可愛かった……（しみじみと）。

――ぐんまちゃんとガッツリ撮影を一緒にするのは、2回目？

内田：そうですね。以前私のMVに登場してくれたので2回目です。でも、前の「So Happy」のときはちょっとだけぐんまちゃんと動いたシーンがあったんですけど、今回は全編に渡って踊ったので、ぐんまちゃんもあんなに一日ずっと踊ったのは初めてじゃないかな（笑）。

――ぐんまちゃんとしても初めてなくらい、踊りまくりだったんですね（笑）。

内田：踊りが上手で！　誰よりも一番上手でした。振付は出口たかしさんが担当してくれたんですけど、私が「ぐんまちゃんはこういう動きが可愛いから、こういうのを入れてほしい！」とめちゃくちゃオーダーしまくって（笑）。

「ぐんまちゃんが踊れないところは周りの人間が頑張る」、「うっちーが踊ったときに可愛いものに」というふうに、いろんな意見があったんですけど……。

私は「ぐんまちゃん単体で見たときにぐんまちゃんが可愛く見えないとイヤだ！」と、ずっとぐんまちゃんファーストの姿勢でした（笑）。

――愛が強すぎる（笑）。

内田：あとは、「踊って！」とその場にいたスタッフみんなで一緒に踊って、できるかどうかをみんなで検証したり。「ここは難し過ぎるかなぁ？」といったやり取りを何回もしました。

そうやってできあがった振りを群馬県の皆さんにお届けしたら、「ぐんまちゃんもっと踊りたいみたいだよ」とお返事がきて。

――うちのぐんまちゃんはこんなもんじゃない、と（笑）。

内田：「うちのぐんまちゃんはもっといけるんだ！」という熱意を受けて、もっと動きを増やしたりしました。

――今のお話を聞いて、もう一度MVを見たくなりました。

内田：撮影当日も実際にぐんまちゃんにやってもらって、「こっちのほうがいいんじゃないか、あっちのほうがいいんじゃないか」と相談したりもして。

人間とぐんまちゃんで振りが違うと見ている子どもが混乱するだろう、ということで細かい指の動きも見直したり…。めっちゃ事細かに「すみません！　私はぐんまちゃんに合わせたいです！」って。

――以前の取材で「来たものに対してベストを尽くします」といったことをお聞きした気がするので驚きです。

内田：こんなに意見を（スタッフや群馬県の方と）ディスカッションしたのは今まであんまりなくて。ライブの制作とかも、意見があったらもちろん言うんですけど、演出家さんが持ってきてくれたものの中でどうやろう、とか、プロにお任せして、ということがほとんどだったので。

――半分、「内田さんプロデュース」というようなところまで来てる関わり方ですもんね（笑）。

内田：私、ぐんまちゃんの新たな可愛さを引き出すことに全力だったので（笑）。