『進撃の巨人』堂々完結!最終回を含めたこれまでのあらすじを簡単にまとめてご紹介! 怒涛のラストを見逃すな!【最終回までのネタバレあり】
【物語終盤】エレンVS人類
巨人の力という強大なパワーによって巻き起こった闘争は、さらに激化の一途をたどります。
エレン出生の秘密が明らかにされたり、戦争の行く末が無残にも描かれていくことになるのです。
エルディア人安楽死計画の失敗
物語終盤では、エレンの異母兄弟であり、名誉マーレ人であるジーク・イェーガーが重要なキーパーソンとなります。
ジークはエレンの父であるグリシャ・イェーガーとエルディア人の王家の血を継ぐ女性との間に生まれた子供でした。ジークは幼い頃からエルディア復権派のスパイとして名誉マーレ人になることを両親に強いられていました。
そのことに嫌悪感を持ったジークは両親を密告。グリシャを除くエルディア復権派はマーレ国の手によって全て知能を持たない巨人へと変えられてしまいました。
グリシャはその後壁内に逃亡し、記憶を失った医者として生活。その中で生まれた子供がエレンなのでした。エレンが兄弟であることを知ったジークは自身が長年抱いていた“エルディア人安楽死計画”を実行に移そうとしていました。
エルディア人安楽死計画とは、エルディア人から生殖能力を奪い、エルディア人に対する差別をなくそうとするものでした。この計画を成功させるためにはジークが持つ王家の血筋とエレンが持つ始祖の巨人の力が必要でした。そのためジークはエレンに協力を要請します。
これにエレンも一度は賛同したかに見えましたが、突如ジークを裏切り、エレンは自身の自由を得るために進撃を開始します。
エレンが目指すものとは
エレンが自由を得るために選んだ行動、それは壁外人類全てを滅ぼすことでした。自身が持つ巨人の力を使い、大量の巨人を操り、マーレ本土へ進行、文字通り世界中を「地ならし」していきます。
調査兵団の仲間たちも全人類を滅ぼすという方法には賛同せず、エレンの説得を試みます。しかし「俺を止めたいのなら俺の息の根をとめてみろ」とエレンは無情にもそう告げ、エレンの仲間たちはエレンと闘う覚悟を決めるのでした。
戦いはエレンがその力で終始圧倒していましたが、ついに……。
ここまでが最終回までのあらすじです。
人との争いの中で描かれるもの
ここまで読んでいただいてお気づきかもしれませんが、『進撃の巨人』は物語の後半になるにしたがって登場人物の思いが混ざり合い複雑な構造になっていきます。
それこそが『進撃の巨人』が連載開始から時間がたった今でもファンの心を離さない要因だと筆者は考えます。
主人公のエレンだけではなく、登場人物それぞれに考える「自由」や「正義」があり、それを実行するためにぶつかり合う。人類が天敵である巨人に立ち向かう勇敢さを感じられた序盤とは違う魅力を提供し、最後最後のまで読者の心を離さない、本当に素晴らしい作品であると言えます。
それでは、衝撃の最終回を次ページで振り返ります。