【連載】『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season後半クール：スバル役小林裕介さん&エミリア役高橋李依さん対談｜スバルの騎士叙勲や踊るシーンに2人は涙！　報われた気がした2nd season最終回

40話のスバルとエミリアのキスシーン。2人の受け取り方に違いも？

――今話題に上がった40話のスバルとエミリアのキスシーンですが、小林さんは「整理はついていないけど純粋な想いを、エミリアは受け止めてくれたことは伝わったので、僕自身は迷いなくパスは投げられたかなと思っています」とおっしゃっていましたが、高橋さんは「まだエミリアは100%咀嚼しきっていない気がするんですよね。スバルからいっぱい言葉を言われて、一歩踏み出さなきゃと気付いた程度で」と。

小林：1st seasonの25話「ただそれだけの物語」でもエミリアに告白して、「ゆっくりじっくり好きになってくれればいい」と伝えていたし、すぐに返事や結論が出なくてもいいと思っていて。それでもなお「自分のことをどうして好きなのかわからない」と言われて、まだ自分の気持ちをわかってくれないからダメ押しの告白のつもりでやっていたので、今度こそは通じたんじゃないかという淡い期待でとどまっていても全然大丈夫かなと思っていました。結果的には25話の時よりは心が近づいた実感がありましたね。

高橋：エミリアにとって、40話は整理ができただけで、自分に折り合いがついたわけではなくて。あくまで目の前の扉が開いただけ。その扉の方へ自分の足で踏み出したのが41話でしたね。そこから試練を重ね、47話「水面に映る幸せ」では、違う世界線でのアーチに「ここでなら幸せでいられるのに」と言われた時、「あの人たちにカッコつけられる私でいたい」と胸を張って言えるようにもなった。40話が起点となって、しっかりと成長を刻んでいけたのかなと思います。

スバルとエミリアの関係は恋愛とは違う次元？

――50話で、墓所の外で2人きりで話しているシーンでは、エミリアが顔を赤くしながら「男の人と女の人がチューしたら赤ちゃんができるんでしょ？」と言ったところなど、いい雰囲気だなと思いました。

高橋：ただ、キスしたから好きだとは思わなかったんですよね。好きとか愛してるとか、そういう表現で、スバルとエミリアの関係を括れないような気がしていて。

――思えば、1st seasonの頃からエミリアはスバルに恋愛感情がないと思うとおっしゃっていましたね。

高橋：長月先生にも、エミリアはその認識で大丈夫ですと言っていただいたこともあって。なので今のところ、恋愛感情を意識しようとか、抱こうとも思っていないです。

小林：スバルもエミリアが急に好き好きオーラを出してきたら、ひいちゃうかも(笑)。また40話の掛け合いの時に言っていたように、エミリアが面倒な女の子だということもわかっているし、彼女にとって今は一番大切なのは王選だとも理解しているし。25話では恋する男としてエミリアに想いを告げたけど、50話のラストシーンは騎士と王選候補者としての会話だと思っていて。でもちょっとムードを出してしまったところはありますが、気持ちは騎士として演じていたし、想いが通じるのはまだ先でもいいのかなと思っています。