春アニメ『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』水瀬いのり×佐倉綾音が中盤までの物語を印象的なシーンと共に振り返る！9話にはヒロインたちが歌う楽曲も!?／インタビュー

三つ巴の戦い、応援するなら誰？そして、2人が印象に残っているシーンとは？

――こういう三つ巴の戦いになると、やっぱり自分が演じるキャラクターに肩入れしたくなるものですか？

水瀬：あー。う～～ん、どうなんだろう……(笑)。

――そこ、悩むところなんですね(笑)。

水瀬：クロは何だろう、頑張ってください！　付いていきます姉貴！みたいな感じなんですよ。

佐倉：正直、誰にも感情移入できないんです(笑)。みんな生き方が不器用過ぎて、ここでこのラブコメは終わりだと思った告白祭で「イヤ」ですから、「はい？」ってなりますよ。

水瀬：もう黒羽にはお手上げ状態です(笑)。

佐倉：何で自ら人生をハードモードにするのか全然分からない。

水瀬：何か刺激を求めているのかな？　それともすぐに安定へ向かう現代の若者たちへのメッセージなのか(笑)。そこでその選択をするの？っていうことをするから、本当に私は声として、あなたの声帯として付いていくのでよろしくお願いしますという気持ちなんです。

佐倉：クロに引っ張られているんだ(笑)。でもそれだったら白草は応援できるかも。

水瀬：健気だしね。

佐倉：この中では一番マトモなような。

水瀬：白草には感情がスッと入るんだよなぁ……。こんな過去もあったんだねぇみたいな感じで。

佐倉：結構やり方も正攻法ですし、末晴を前にしたときのデレも非常にかわいらしいので、私はこの中だったら唯一自分のキャラを推せるキャストかもしれません。

――ちなみに、告白祭での告白を断ったところは僕もよく分からなくなって、台本を何度も読み返しました(笑)。

水瀬：そうですよね！

佐倉：しかもその後の記憶喪失のくだりとかも怖いもん(笑)。こんな子が近くにいたら縁を切るでしょう。

水瀬：そーう？(急にクロの肩を持つ)　いろんな面を知ってたら大丈夫だったりしない？

佐倉：だって急に「私、記憶喪失になっちゃったんだけど」とか言ってくるんだよ？

水瀬：あははは。でも面白い子だとは思います！　ただ、超人的な思考回路をしているだけで(笑)。

――ほかにここまでで印象的だったシーンはありますか？

水瀬：白草がボクっ娘だったときは、「これ、佐倉綾音じゃん」とみんなが思ったと思いますけど、言っていいか分からない爆弾がきた感じでした。

佐倉：あははは(笑)。しかも体調を崩したりして学校に行けていなかったのも同じだったし。

水瀬：だから金スマ(『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』)を見ているような気持ちになっちゃって。あの過去編は白草というより、佐倉綾音の過去を見ているようで、今すぐ抱きしめたくなりました。

佐倉：でも私も印象に残っているところといったら、白草の過去が思い浮かびました。今やグラビアなんかもしている白草にあんな過去があったのにびっくりしましたし、自分の境遇に似ていたのにも驚いたので、私の過去、見られていたかなと思いました(笑)。

――アフレコで思い出に残っていることはありますか？

水瀬：これは9話以降になってしまうんですけど、10話で私たち兼役をしていて、末晴の子役時代のドラマに出てくる共演者役を、沙織も含めた3人で演じたんです。

――それは声で分かりそうですね。

佐倉：男性陣も兼ね役がある回はあったのですが、その時はおじさん役だったので分かりづらいかなと。私たちは子供の役だったから。

水瀬：シロは普段落ち着いた声だからもしかしたら分からないかもしれないですけど、私と沙織は結構元の役を高めで演じているので、子供っぽくすればするほどクロが出ちゃうなと思って、リアルな幼児みを出そうとテイクを重ねていました。

佐倉：あと、「上手すぎる」「下手すぎる」でテイクを重ねていたよね？　塩梅が難しいって。

――劇中劇になるので、そこの調整が必要なんですね。

水瀬：演技が上手いと天才子役のようになってしまうので、末晴が天才に見えるようにしなければいけないんですけど、むずーって感じでした(笑)。なので、ここのシーンについては、私たちを見つけてくださいというより、もう隠れられていないと思うので、楽しみにしていてください！