【忖度なし】沖縄完全再現だって!?　夏アニメ『白い砂のアクアトープ』を沖縄出身のオタクライターが現地民として素直な気持ちで観てみた感想

03「いのちは、海から」

□夏アニメ『白い砂のアクアトープ』第3話あらすじ＆先行カット公開

彼女はどうして「がまがま」を

アバンタイトルで、くくると両親ががまがま水族館で過ごした回想シーンが描かれます。第1話でも母子手帳を手にするくくるがいたので両親とはなんらかの事情で別れてしまったと思われます。

気持ちのいい沖縄の朝。風花ががまがまにやってきてからはくくるの家の朝ごはんは風花が作っているようですね。それなら丁寧な食卓にも納得です。

学校などでもがまがま水族館の閉館の噂は広まっている様子。そんなくくるちゃんを応援している友達がいて非常に微笑ましい！

しかし、沖縄では名字で呼ばれることはほぼ確実に無いんですよ。よほど珍しい名字である場合や、逆に名字で呼ぶことがあだ名化してるときなんかに使われます。おかしな話ですね。みんな下の名前で呼ぶ習慣になっています。

閉館ムードと「ファーストペンギン」

くくるの奮闘を尻目に、正式館長であるおじいは着々と閉館の準備を進めています。朝早いのもあってお客さんもまばらです。

出勤してきた風花はくくるが作った「ファーストペンギン」キーホルダーについて尋ねます。

野生のペンギンは餌を取るために海に潜りますが、その場所が安全であるかどうかは潜ってみないとわかりません。最初に海に潜って餌があるのか、安全かどうか確かめる最初のペンギンのことを「ファーストペンギン」と呼び、先駆者の苦悩や偉大さを伝えるちょっとした小話にもなっています。

くくるはそのペンギンたちに思い入れがあってキーホルダーを作ったようです。

そして、先週約束したとおり、海の男カイくんが合流！　風花とともに仕事を開始します。くくるとペンギンの体重測定に向かいますが、その1羽がしりゅう症（おできみたいなもの）を発症。

何かあっては遅いと、くくるは産休中であるかかりつけの獣医に連絡するといいますが……。

くくるの決意と、新たな生命!?

そんな中、風花はカイと共に、水槽の清掃へ。そこで彼からくくるの事情を聞きます。もしかしたらネタバレになってしまうかもしれないんですが、カイくんは絶対にくくるが好き。俺でなきゃ見逃してしまうところですが、オタクなのですぐわかりました。

冗談はさておき、くくるが幼い頃に両親を亡くしたこと、その両親との大切な場所が「がまがま水族館」であることを知りました。くくるのことが少しづつわかってきましたね。そんなくくるを支えるカイくん……推せるな。

そこに獣医さんが到着します。キャストに影響されていそうなキャラクターデザインですが美人な獣医さんでしたね。

ペンギンを診てくれて一安心なくくる。それにしてもこのお腹の大きさはもう少しで赤ちゃんが生まれるのではなんて思っていたら……

くくるお前、やったな？？

がまがま水族館、妊婦を救え！

視聴者の予感は的中！

妊婦の獣医さんが破水してしまうまさかの事態が発生です。館内は大パニック！　かと思われましたが、館長として冷静を取り戻したくくるはテキパキと指示。

命を守る場所である水族館。先生とお腹の赤ちゃんの生命も守ることを決意します。

そこで先生も、キジムナーのいたずら？　で不思議な体験をします。妊婦さんって意外と不思議な経験をすることあるらしいですよね。幻覚なのか生命の不思議なのかわかりませんが！

水族館メンバー総出で、なんとか先生を病院まで送り届けることができました。先生も無事に出産できたみたいで何よりです。しかし、くくるはおじいにこっぴどく怒られてしまう。

水族館のことばかり考えてしまって、周りにいる人間にまで手が届いていませんでした。従業員やそれに関わる人達だって水族館の一部ですからね。女子高生に対して求め過ぎかもしれませんが、仮にも館長なので責任は重大です。

母と子の無事を見届けて、自分自身の親に思いを馳せるくくると風花。ファーストペンギンを手に取り、勇気と無謀は違うことを理解した2人。一層覚悟が決まって、自分の境遇や夢と真剣に向き合い始めた2人です。

これからも前途多難なことでしょう！　しかし、来週もなんくるなるよ！

本日の沖縄方言まとめ

・だーるさ～
先生がくくるに発した一言。「だーる」は相槌などによく使われる言葉。「そうだよ」などの肯定の意味がある。劇中ではくくるが「おじいが高校は卒業しておけって！」と先生に伝えると「だーるさ～」と返している。「そうだよ、卒業はしたほうが良いよ」という意味である。

だーるぜ（そうだぜ）、だーるよ（そうだよ）など語尾変化することもアリ！

・なまから～
おじいが出張に行く際に「なまから福岡」と発言している。これは「今から」の意。ちなみに沖縄県民の「なまから行く～」は待ち合わせ場所に出発することではなく「今からシャワー浴びる」ということである。