音楽
声優・岡咲美保 デビューシングル発売記念インタビュー

声優・岡咲美保さんが「ハピネス」でアーティストデビュー! リリース直前の岡咲美保さんにインタビュー!!|「初めて聞く曲なのに以前から歌ってきたような感覚がありました」

 

自分の在り方を肯定してくれる歌詞とアッパーかつキャッチーなロックチューン

――聞いてくれる方を励ますようなチアソングにも聞こえます。

岡咲:そうですね。「調子を振り絞って無敵になろう」という歌詞もありますが、ただ押せ押せなわけではなく、「いつも通りがつらいならいつものきみをやめてみようよ」や「また戻りたい時に戻ればそれでいいよ」など、自分の在り方を柔軟かつ前向きに肯定してくれるところが素敵で。私の理想とする考え方でもあり、心を温かくしてくれるメッセージが詰まっているので大好きです。

――最初から元気で明るく歌っていたのに、Dメロで急に包み込むような優しい歌い方に。

岡咲:1行目の「いつも通りがつらいならいつものきみをやめてみようよ」には衝撃を受けましたし、ここは表現の見せどころだなと感じてこだわりました。

ずっと笑顔で、幸福感を大切に歌ってきましたが、Dメロではまっすぐ相手の目を見つめる感じで、真剣にメッセージを伝える気持ち、目には見えないまなざしを意識して歌いました。

また、「私はそれまでここで待ってるから」という詩は、聞いてくださる皆さんの近くで見守っているよという気持ちで歌っています。

同じ歌詞ですが見方を変えてみると、曲の中の私から現在の私へ「ここで待っているから行っておいで」というメッセージや、未来の私がいるのが「ここ」であったりといろいろなとらえ方ができるんですよね。どんなシチュエーションにも寄り添ってくれている素敵な歌詞だなと思います。

――サウンドはアッパーだけどかわいいロックチューンです。

岡咲:明るく元気なイメージの曲ですよね。メロディの展開もとってもおもしろいなと思っております!キャッチーで覚えやすいフレーズはありつつも、2Aでいきなり転調したり。

キャラクターソングを歌う中で、声優として歌を表現する楽しさを勉強してきましたが、アーティスト活動では、自分自身と向き合って歌の表現を突き詰めることができて。

はじめの一歩でもあるハピネスは、3分ちょっとの曲の中でいろいろなこだわりを詰め込んでいるので、何度でも新鮮な気持ちで聞いていただけると思いますし、どんな感情の時に聞いても幸せな気持ちになれると思います。

――2Aはかわいいニュアンスもありつつ、声にエフェクトが入るところはジャケット写真でメガフォンを持っている岡咲さんにも通じているような。

岡咲:確かに。ここもこれまで培ってきた表現の見せどころだなと思いましたし、“あれでもないしこれでもない”では表情豊かに、いつの間にかポーズを取りながら歌っていたりして楽しかったです。

 

 

いろいろな笑顔が見られるMV。Dメロパートは倍速撮影をスローで!?

――CMで「ハピネス」の制作過程が放送されていたり、公式サイトにもレコーディングしているシーンが見られますが、本当に楽しそうに歌っていますね。

岡咲:まさに、あのまんまです(笑)。今まで歌っている姿を撮影していただくことはなかったのでちょっと恥ずかしくもありますが、お届けできる嬉しさも……やっぱり恥ずかしいかも(笑)。でもホッとする気持ちもあって。

完成したMVで皆さんを幸せな気持ちにできたらいいなと思っていましたが、あの映像で等身大の私を見ていただいたり、歌に向き合う姿を知っていただけるのは嬉しいです。

――レコーディングはどのように進行したのでしょうか?

岡咲:DECO*27さんも立ち会ってくださって、素敵なディレクションもいただけました。今までのレコーディングではその都度ディレクションをいただきながら進めていきましたが、今回は最初に自由に歌わせていただいた後、皆さんがいる部屋に戻って、歌詞の1つひとつについて説明しながら、「こうするともっと良くなると思います」とアドバイスしていただいて。

私の歌声や表現を聞いて、私の「ハピネス」を肯定した上で、より素晴らしくなる方向を一緒に探しながら教えてくださったので、1つひとつの言葉が染み込みましたし、それを受けて歌った2回目はすごく良くなりました。私が表現したい「ハピネス」により近づけることができて、考えることや共有することは、大切になんだなと改めて実感しました。

――「ハピネス」のMVはどんな撮影&どんな映像になったのか、教えて下さい。

岡咲:お花をイメージしたダンスを踊らせていただき、いろいろな笑顔の私を撮っていただきました。どアップのカットも多いですし、語り掛けるようなシーンでは見てくださる方と目が合うような距離感で撮影していただいたりと色んな撮り方をしていただきました。Dメロのところで背後に花びらが舞うシーンは実は倍速で撮影した映像をスローで戻しているんです。

リップシンクのところは早送りの曲に合わせて早口で歌いながら、しっとりした表情を作るのに集中していました。瞬きをすると目を閉じる瞬間がスローになっていまうので、瞬きNGで大変でしたが、花びらがゆっくりと舞ってすごくエモい演出になっていたので嬉しかったです!

また、2Aの「集めたマルとバツとサンカクで」のところは画面上に3人の私が共存していて、「マル」「バツ」「サンカク」のポーズをしています。改めて映像で見ると岡咲美保が同時に3人存在する初めての世界線を見ることができて気に入っていますし、皆さんにもクスっとしていただけたら嬉しいです。

 

 

――お気に入りのフレーズは?

岡咲:全部がお気に入りではあるのですが、デビューシングルらしく明るさは念頭に置きながらも、せつなさが随所に散りばめられているところが新鮮であり、好きなポイントの1つです。

曲中に何度か登場する「終わらせないように」は、デビューした私へのメッセージにも聞こえますし、一度つまずいたけどリスタートした人の背中を押しているようにも思えて。

他にも「失くしたくないと思っちゃったの」からは、真っ直ぐな乙女心だけでなく、決心の強さも感じて。「笑顔だけどいろいろな経験をしてきたんだな」と感じてもらえたらいいなと意識しながら歌った部分でもあります。

 

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