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『ルパン三世 PART6』次元大介役・大塚明夫インタビュー

50年次元大介役を演じてきた小林清志さんからバトンを受け取る葛藤と決意――夏アニメ『ルパン三世 PART6』大塚明夫さんインタビュー│「次元と言えば小林清志さん。僕自身の新しい次元を作ろうとは思ってない。それは自分自身が許せない」

次元はダンディ そこに秘密がある

──次元を演じていく上で小林清志さんから受け継いでいきたいものというのは、どんなものになるんでしょうか。

大塚:次元を清志さんがどうやって作っていったのか、あの手紙でとてつもない宝物をいただいたなという思いがあります。どっちに進めばいいのか分かったところがありまして。

だから2クール目はそれを頼りに次元大介の“コアになるところ”をマスターしたいなと。今は早く2クール目をやりたくてウズウズしています。

──今おっしゃってた “次元のコアとなるところ”というお話にもつながると思うのですが、大塚さんにとっての次元はどんな存在ですか?

大塚:とにかくカッコいいんですよね、次元大介は。それこそ初代から観ているので、次元大介のカッコよさっていうのは、50年分蓄積されています。

「何がカッコいんだろう?」って考えると……次元大介ってダンディだなって。よく僕は「ダンディってなに?」って聞くんですけどね(笑)。ダンディが何かは分からないけど、次元大介はダンディだなと感じる。そこに次元大介の秘密があるのかなと。

──確かにダンディですね。大人の色気がある。

大塚:大人ですよね。大人なんだけど、照れと恥じらいも内包している。だからカッコつけても、嫌みにならないし、ルパンに対して「ルパン、俺をフォローしろ」とは言わない。立場を弁えている感じが次元のカッコよさなんだなぁと。

──大塚さんと次元、共通点を感じるところはありますか。

大塚:僕の中で次元大介はほぼ清志さんなんです。清志さんと自分に共通点があるのかと考えると……なにかなあ(笑)。思い当たりませんね。

──それは今後もしかしたら見つかっていくかもしれない?

大塚:そうですね。でも、共通点を探していくというより、清志さんが50年かけて作ってきた次元大介像に僕がどう近づいていくかという作業になっていくとは思います。僕自身が次元大介のファンで、次元は次元であって欲しいから。ただ、僕自身の要素も絶対に出てくるとは思います。

そこで、できることは何かといえば……次元だったら「こう考える」「こういう風に感じる」と思うところをトレースしていくのが、その第一歩かなと。モノマネをしようということではなく、僕の中の次元大介を守るっていうのかな……。清さんが作ってきた次元大介を踏襲していきたいなという思いがあります。

ただ、トレースしていく作業の中でシンクロできない部分は出てくると思います。ハマリきらなくてはみ出したり、欠けていたり……超えられない壁といいますか。それが僕の個性としてにじめば良いなって。だから僕自身の新しい次元大介を作ろうとは思ってないですね。思えない、というか。それは自分自身が許せない。

時にはルパンのように、五ェ門のように。でも一番は……

──ところで大塚さんはよくハットを被られているイメージがあるのですが、今日もハットを被られていますね。

大塚:いつもハットを被っていて。たまに野球帽も被ってますけど。

──いろいろなお姿を拝見してきましたが、今日は黒いハットに黒いお洋服で、特に次元っぽいなと感じていたんですが……。

大塚:ルパンの収録に行くときは、黒ずくめの洋服に黒いハットで行ってるんです。意識はしてます。形から次元に入るのもありだなと思っていて。いい歳してコスプレじゃないんだからやめておきなさいって思うんですけどね(笑)。でも大事だなと思っています。

──そう思います。大塚さんは著書などで、よく “生き方”について触れられています。大塚さんが生きかたとして影響を受けているキャラクターはいますか。

大塚:どうだろうな……。ルパンのようでありたいし、時には次元のようでありたいし、五ェ門のようでありたい。不二子のようでありたいと思ったことはないです(笑)。でもいちばんカッコいいと思っていたのは次元ですかね。

[取材・文/逆井マリ]

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TVアニメ「ルパン三世 PART6」作品情報

2021年10月より日本テレビ系全国放送開始!
日本テレビでは10/9(土)24時55分より放送開始
※各局の放送日時は公式 HP でご確認ください

配信:Hulu 他配信サイトで配信予定
※配信先情報は、公式 HP で順次公開

 

イントロダクション

その男の名はルパン三世。怪盗アルセーヌ・ルパンを祖父に持つ大泥棒。

宝石、美術品、隠された財宝、不老不死の秘密、はては可憐な少女の心まで、彼に盗めぬものは何ひとつない。

相棒は凄腕ガンマンの次元大介。そして、居合抜きの達人・石川五ェ門。類まれな美貌と頭脳を持つ魔性の女・峰不二子。

執念で地の果てまでルパンを追い続ける銭形警部。

そんな個性豊かな面々とルパンが繰り広げる、ハードボイルドで、スリリングで、コミカルで、エキセントリッ
クな物語――。

モンキー・パンチが生み出したコミック『ルパン三世』は、それぞれの時代の空気を取り込みながらアニメーションで展開され、世界中のファンを虜にしてきた。

そして2021年。アニメ化50周年を迎える今、ルパンがまた、動き出す!

新作アニメーション『ルパン三世 PART6』は、ルパンを紐解く2つのキーワードでストーリーを展開。

1クール目は、〈ミステリー〉! 王道かつ斬新な、謎多き物語が幕を開ける。

そのシリーズ構成を務めるのは、映像化作品多数の推理小説家でありアニメ・特撮の脚本も手がける、大倉崇裕。そして各話脚本にはゲストとして、辻真先、芦辺拓、樋口明雄、湊かなえ、押井守が参加。

小説界・アニメ界を賑わす、豪華な顔ぶれが名を連ねる。

エメラルドグリーンの背広に身を包んだルパンが繰り広げる、新世界のための〈原点回帰〉ーークール&ミステリアスな冒険を見逃すな!!

 

ストーリー

舞台はロンドン。

ルパンのターゲットは、英国政府を影で操る謎の組織・レイブンが隠したお宝――

その手掛かりとなる一枚の絵。

立ちはだかるスコットランド・ヤードやMI6。ルパンの動きを察知して現れた銭形警部。そして、ルパンの前に現れた探偵――その名はシャーロック・ホームズ!

シリーズ構成・大倉崇裕のメインストーリーと、豪華脚本陣のオムニバスエピソードが絡み合う、謎多き〈ミステリ・ルパン〉が今、幕を開ける!

 

スタッフ

原作:モンキー・パンチ
監督:菅沼栄治
シリーズ構成:大倉崇裕
キャラクターデザイン:丸藤広貴
美術監督:松宮由美、備前光一郎、小倉宏昌、西澤 航、李 凡善、竹田悠介
色彩設計:宮脇裕美
撮影監督:佐々⽊明美
編集:吉武将人
音響監督:清水洋史
音響効果:倉橋裕宗
音楽:大野雄二
メインテーマ:「THEME FROM LUPIN III 2021」
作曲:大野雄二、編曲:大野雄二、演奏:Yuji Ohno & Lupintic Six with Friends
制作:トムス・エンタテインメント
製作:ルパン三世PART6製作委員会

 

キャスト

ルパン三世:栗田貫一
次元大介:大塚明夫
石川五ェ門:浪川大輔
峰 不二子:沢城みゆき
銭形警部:山寺宏一
八咫烏五郎:島﨑信長
アルベール・ダンドレジー:津田健次郎
ホームズ:小原雅人
リリー:諸星すみれ

 
公式サイト
公式ツイッター(@lupin_anime ハッシュタグ:#ルパン6)

原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV
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