音楽
LiSA『劇場版 SAO -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』主題歌「往け」インタビュー

LiSA 『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』主題歌「往け」インタビュー|アスナのようなしなやか女性の歌を作りたかった

約10年間の軌跡がここに! 「LiSA×『ソードアート・オンライン』 主題歌 MUSiC CLiP集」が公開中!

――そして現在、LiSAさんがこれまで歌ってきた『ソードアート・オンライン』主題歌のMUISIC CLIPがすべてダイジェストで見られる「LiSA×『ソードアート・オンライン』 主題歌 MUSiC CLiP集」が公開中ですね。

LiSA:改めて見てみると、たくさん『ソードアート・オンライン』の曲を歌ってきたなと。

――1つのアニメからロックやバラード、ポップなど様々なジャンルの楽曲で世界観や想いを表現してきたLiSAさんも、それができる『ソードアート・オンライン』のすごさも再確認できました。

LiSA:ありがとうございます。これほど長くご一緒できる作品に出会えたことも本当にありがたいです。ずっと寄り添っていけるように想いを込めて作り、歌ってきたし、前回があったからこそ、今回も託していただけたのかなという喜びや自身にもつながるし、信頼関係も回を増すごとに強くなっている気がします。そしてこれからも頑張らないといけないなという想いも強くなります。

――またこの映像集を見ると、LiSAさんの音楽性の広さの一端に触れることができるいい機会ですよね。

LiSA:確かに。MUISIC CLiP自体も振り幅が大きすぎて。「No More Time Machine」(『ソードアート・オンラインⅡ』《マザーズ・ロザリオ》ED曲)から「ADAMAS」(『ソードアート・オンライン アリシゼーション』オープニングテーマ)を続けて見たらきっとビックリしますよね(笑)。

最後には「往け」が少し聴けますし、主題歌MUISIC CLiP集はダイジェストで全体でも5分ないので、気軽に見ていただけるのではないかなと思います。この主題歌MUISIC CLiP集を見て、これまでのシリーズを振り返ったり、映画を見るモチベーションアップにつながってもらえたらいいですね。

前シングル「HADASHi NO STEP」は人気ドラマタイアップ。でもLiSAさんらしく等身大に

――さて近況ですが、先日9月8日にシングル「HADASHi NO STEP」がリリースされましたが、どんなシングルなのかご紹介をお願いします。

LiSA:TBS系火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』の主題歌ですが、「往け」同様に誰かになって歩いていくというよりも、自分らしく生きていく、等身大の気持ちで歌いました。

 

 

――軽やかなポップチューンで、TVなどのセット室っぽいカラフルなセットでダンサーさんたちと楽し気に歌い踊るMVも含めて、こんなLiSAさんを久しぶりに見聞きした感じがしました。

LiSA:リリースのインタビューの時、カップリングについて「何でこんな曲に?」と驚かれることが多いんですけど、私の楽曲の幅広さを、ソロアーティストとしての10年で広げに広げてきた感覚があって。この曲も私のポップ軸のたどり着いた場所の1つと思っています。この曲を気に入って下さった方は他にもポップ枠の楽曲もたくさんありますので、ぜひ聴いてみていただきたいです。

――せっかくなので、カップリングのお話も。

LiSA:それこそ、ビックリされる曲ばかりなんですけど(笑)。収録されている3曲共、田淵智也さんの作曲で、私が作詞した表題曲以外の作詞も田淵さんなので、田淵さんシングルになっています。

カップリングは「田淵先輩が好きなように遊んだな」と感じてもらえる2曲です。まず「rapid lady ハレーション」はこれまでのLiSAを好きでいてくださった、ポップ枠の真骨頂の曲を田淵先輩とアレンジの(堀江)晶太君に作ってもらいました。

「た、い、せ、つ Pile up」は先輩がアレンジのtofubeatsさんと本気で遊んでくださって、ポップ軸があったからこその延長線上で新たな扉を開いてくれました。3曲とも違う、おもしろいシングルになっているので、よろしかったら聴いてみてください。

テレビアニメ「鬼滅の刃」 無限列車編のオープニングテーマ「明け星」が先行配信。11月11日にはLiSAさん参加のトリビュートアルバム『SPEED SPIRITS』も発売!

――今後のご予定ですが、まず10月18日にテレビアニメ「鬼滅の刃」 無限列車編のオープニングテーマ「明け星」が先行配信されますね。

LiSA:原作や映画をご覧になって、物語を知っている皆さんも知らない皆さんにも『鬼滅の刃』のダークサイド、きれいごとだけでは済まない物語を感じてもらえる楽曲になっています。詳しくは先行配信で聴いてください。

――そして11月11日発売のSPEED25周年を記念したトリビュートアルバム『SPEED SPIRITS』にも参加されています。

LiSA: 初めてSPEEDさんと出会った時、「こんなふうにカッコよく、歌って踊りたい!」と思いましたが、今それをLiSAとしてやらせてもらうのであれば、「生音って楽しい!」とか「バンドっておもしろそう!」「バンドってカッコいい!」と思ってもらえるようになればと思って、バンドサウンドにしてみました。

――今回はどの曲をカバーされたのでしょうか?

LiSA:「Wake Me Up!」(1997年発売、4thシングル)を選ばせていただきました。「ALL MY TRUE LOVE」(1998年発売、8thシングル)や「Breakin' out to the morning」(1999年発売、10thシングル)などの曲が特に大好きでした。自分が歌うとなると「Wake Me Up!」か「Go! Go! Heaven」(1997年発売、3rdシングル)で悩みましたが、「Wake Me Up!」はバンドでやったらすごくカッコよくなるだろうなと思って決めました。

アレンジは「往け」と同じく、江口さんにお願いしました。多少シンセは入っていますが、いつもの私のライブでやるようなバンド編成になっています。

――ではご自身のライブでも披露する日も?

LiSA:ライブでやったらバンドのメンバーは大変だと思います(笑)。私がSPEEDさんに感じた気持ち、楽曲のよさに加えて、LiSAらしいバンドのカッコよさを「Wake Me Up!」で感じていただけたらいいですね。他の参加アーティストの方々も素晴らしい方々ばかりなので、SPEEDさんというアーティストのすごさを改めて感じていただきつつ、新たに生まれ変わる名曲の数々を堪能してください。

10周年を飾るツアー『LiVE is Smile Always〜LADYBUG〜』の追加公演は日本武道館!

――現在行われているツアー『LiVE is Smile Always〜LADYBUG〜』も残すは11月13日と14日のサンドーム福井公演のみの予定でしたが、追加公演として日本武道館でのライブが決定しました。

LiSA:今回はミニアルバムのタイトル名『LADYBUG』を冠しているように、『LADYBUG』の楽曲を中心にしつつ、ソロ活動10周年イヤーなので、10年を感じていただけるツアーになっています。

武道館公演は2018年の『LiVE is Smile Always〜ASiA TOUR 2018〜[eN]』以来、4度目約3年ぶりです。私にとって大切なタイミングのたびに武道館でやらせていただいてきた想い入れが強い場所で、ただ大きい会場というだけではない意味があります。

――毎年、ツアーをやりながら新曲の制作とレコーディングをされてきて、更にご自身でもタイアップの作詞もされていることに驚きですが、例年よりも更に今年はすごいですね。

LiSA:LiSAであることも、お仕事も好きなので。1つのお仕事ごとに、目標として走っていけるのでありがたいです。

またライブをやるたびに皆さんにインスパイアされたり、パワーをもらえることも多いですし、みんなの反応や空気感が新しくやりたいこと、歌いたいことを増やしてくれるんです。

今回のツアーは久しぶりの有観客でのライブだったので、喜びもひとしおでした。ライブをすることで完成する曲も多いし、たくさんの方に10周年をお祝いしていただけて嬉しかったです。

まず11月に福井の皆さんとお会いできることを心待ちにしています。そして追加公演の武道館はこのツアーのゴールなので、11年目を走っているんだなと感じてもらえるライブにできたらいいなと思っています。

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