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『新世紀エヴァンゲリオン』ネタバレ|シリーズを総復習『エヴァ』の物語を履修しよう!

【ネタバレあり】日本を代表する”ロボットアニメ”『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズを総復習! 今さら聞けない『エヴァ』の物語を履修しよう!

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に』

TVシリーズでは描ききれなかった部分を盛り込んで制作された劇場版アニメーション作品『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に』。この作品は後に新シリーズの劇場版が作られた際に「旧劇シリーズ」と呼ばれるようになりました。

本作は複数公開された旧劇場版シリーズを再編集し1つにまとめた完全版といえる作品になっております。実際にも『DEATH (TRUE)2』と『Air / まごころを、君に』は分割され、あいまに休憩時間も存在していて、筆者も映画館で再上映を見ましたが、今の映画にはあまりないシステムなので新鮮に感じました。ここではこの作品を2つに分割しストーリーの概要や、リメイクなどの仕様についてまとめます!

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2』

本作は劇場版『エヴァ』で最初に公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の前半部分を2度リメイクした作品です。

少々ややこしいですよね。この『シト新生』は「死と新生」との掛詞になっており、TVシリーズの総集編を『DEATH編』とし新規のエピソードを『REBIRTH編』として2分割の作品です。

その総集編部分を後にリメイクし『DEATH (TRUE)』となり更にリメイクされ『DEATH (TRUE)2』となりました。(正確には少し違う)

ちなみに『REBIRTH編』は描ききれなかったTVシリーズの続きを描いておりますが、『REBIRTH編』だけでは完結せず、数カ月後に公開された『Air / まごころを、君に』に繋がる(重複する箇所アリ)物語になっています。

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2』はTVシリーズの総集編なのでストーリーに大きな変更はありませんが、度重なるリメイクも含め追加のカットやセリフが存在します。

そして特筆すべき点が単なる総集編では終わらないということです。劇場版アニメで総集編を制作することはその他の作品にもよく見られるのですが、本作の『エヴァ』のまとめ方が常軌を逸したものになっています。

物語を時系列順に追いかけ重要なエピソードやシーンを厳選して、「初めての人でもわかる」ようにするのが総集編の役割ですが、『DEATH (TRUE)2』では時間が進んだり戻ったりしながら、カットもじゃんじゃん変えてこれまで起きたことをより鮮烈に切り抜いていくというもの。

一応、キャラクターごとのエピソードなどのふんわりとした区切りはあるものの、物語のすべてを知っているからこそ味がわかる斬新な作品になっています。映像の美しさ、独特なカットなどなど改めて『エヴァ』の世界観に浸ることのできる作品です。

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air / まごころを、君に』

TVシリーズの第25、26話を作り直すというコンセプトの本作品。描かれていなかった「人類補完計画」「サード・インパクト」の様子やシンジが選択した結末などを描いた作品になっています。この作品でも人気キャラへのグロテスクな描写や物議を醸したラストシーンなど賛否両論になっています。

シンジがカヲルを握りつぶし、すべての使徒を殲滅したネルフ。しかしゲンドウの狙いを察知したゼーレはついに動き出します。その間ミサトは真実に近づいており、セカンドインパクトも槍を用いてアダムを胎児の状態にまで戻した際に起きたことだと知ります。ゼーレはエヴァを使ってサードインパクト、つまり人類補完計画を発動させ人類を単一的な生命体にしようと画策していましたが、ゲンドウはアダムに偽装したリリスと魂を持ったレイ、そして胎児になったアダムを使って自らが神に近い存在(別の生命体)となり、初号機の実験で消えてしまった碇ユイと再会することを目的としており、ゼーレとゲンドウは決裂。

ゼーレは総力を尽くしてネルフ本部の無力化および武力による制圧を始めます。次々と制圧されていくネルフ本部の。職員たちには無条件発砲が認められており無情にも射殺されていきます。

最も危険であるエヴァパイロットを優先的に避難させたミサトは、カヲルを手にかけて腑抜けになっていたシンジを連れ出し最後まで面倒を見ます。項垂れるシンジを叱咤するミサト、彼女は自分の命と引換えにシンジを初号機の元へと送り届けます。

弐号機内に避難していたアスカも精神的なダメージから立ち直ることが出来ず、怯えるばかりでしたがそのさなかに、弐号機の中に自身の母親の魂が残されていることに気づき、いつも自分を見守っていてくれたことを感じ覚醒。

ゼーレがよこした軍事勢力を看破します。しかしゼーレは量産型のエヴァを9体送り込んでおりアスカを足止め。数で負けているにも関わらず本来の力を取り戻したアスカは量産機を次々に撃墜します。

しかしこのエヴァは使徒のような体を再生する機関を持っており再生。槍の模造品を使って弐号機を見るも無残な姿にしてしまいます。鳥のようなくちばしをもった量産機は弐号機の体を喰い荒らし、最後の力を持って暴走する弐号機をも沈黙させます。

一方、初号機にたどり着いたシンジは物理的な細工により機動することができない初号機を前にして絶望に伏していましたが、そんなシンジを見た初号機は自ら起動。アスカのいる地上へ向かいます。しかし目撃したのはアスカと弐号機の無残な姿。追い詰められたシンジはその状況で叫ぶことしか出来ませんでした。

ここまでが『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air』で描かれているエピソードです。ここからは『まごころを、君に』で描かれたもう一つの『新世紀エヴァンゲリオン』の結末をご紹介。

武力攻撃にギリギリまで反抗するネルフ本部。ゲンドウはその指揮を冬月に任せ、レイとともにセントラルドグマの最深部へ向かいます。そこにはリツコの姿がありました。ゼーレによるMAGI(ネルフを管理するスパコン)へハッキングを阻止する際に、ネルフを自爆するコマンドを仕込んでいたリツコは、自爆コマンドを使ってゲンドウの目的であるユイとの再会を妨害しようとします。

しかし母親の意思が移植されたMAGIはゲンドウを守る選択肢を選び自爆は未遂に終わり、その隙きにゲンドウはリツコを射殺。ゼーレに隠していたアダムを腕に移植していたゲンドウは第2使徒であるリリスの魂を持つレイとの融合を試みますが、失敗してしまいます。

レイはゲンドウの腕にあるアダムのみを取り込んでリリスと融合その後、シンジの元に向かいます。レイの魂にはかすかにシンジとの記憶や彼に対する思いが残っていたのです。しかしシンジの絶望が引き金となり、彼を乗せたEVA初号機が反応し、ゼーレが意図する形でのサードインパクトが始まってしまいます。

NERV本部が位置するジオフロントは、その真下に埋もれていた「黒き月」(リリスが入っていた卵のようなもの)ごと浮上。レイと融合したしたリリスの元へ導かれます。そしてリリスから人の心の壁であり、個人として形を保つために必要なA.T.フィールドを消す、アンチA.T.フィールド世界に放たれ次々と人々の形を無くし1つの液体のようにしていきます。

初号機はそのままリリスに取り込まれ、TVシリーズの最終話のように人類が補完された概念的な世界で、自分自身やアスカ、ミサトなどの精神世界と向き合います。すべての人間の記憶や思想が全員にフィードバックされ、他人という概念が無い不思議な世界になります。

そこでは自分の意思を勘違いされることもなく、相手にどう思われているのか気にする必要も無い楽な世界です。そこでシンジは最後にレイとカヲルと再会します。レイはこの人類の補完の結末をシンジに委ねます。

シンジは様々な思考や人間の言葉を受け入れていく中で、人類が単体の生命となることを望まず、いつもどおりの他人が存在する世界で自分の意志で生きていく道を選択します。そこでサードインパクトは中断され、リリスから現れた初号機は、ロンギヌスの槍と共に宇宙へと飛び去っていきます。シンジは初号機の中に宿るユイの存在を感じ母親との別れを告げます。

元の世界に戻ったシンジ。砂浜にアスカとともに横たわっています。アスカに気づいたシンジは彼女に近づき、泣き崩れながら首を絞めていきます。苦しむアスカは抵抗すること無くシンジの頬をそっと撫でる。シンジはアスカの首を絞める力を緩め手を離します。

そしてアスカはシンジを見つめ「気持ち悪い」とつぶやくのでした。

物語の裏設定、語られることのなかった謎、そして衝撃のラストシーンの意味はぜひご自身で鑑賞して解釈してみてはいかがでしょうか?

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