【まるでアニメのような戦いがここ＜現実＞にもある】格ゲー初心者よ、立ち上がれ！約7年動画勢だった私が、今『ストリートファイターV』を始めたワケ

アニメイトタイムズ読者のみなさんこんにちは。

アニメファンのあなたが今これを読んでいるということは、格闘ゲームや『ストリートファイターV』※以下『ストｖ』（ストファイブ）に少しでも興味がお有りかと想います。

昨今話題を集めている「eスポーツ」界隈。その中でも熱い格闘ゲームが『ストV』なのです。本稿は「ストｖ始めてみたい」、「大会動画は観ているけど難しそうでプレイできないかも」など迷っているいるあなたの背中を、そっと押したい……という思いを綴った記事になっています！

そんな私もずっと格ゲーシーンを指をくわえてみてきた人間でした。プレイはせず、動画サイトで対戦動画や大会の生配信をみる「動画勢」だったのです。

どうしても敷居が高い、難しいイメージのある「対戦格闘ゲーム」。そしてこのジャンルの始祖であり、今なお高い人気を誇っている伝統的なシリーズが『ストリートファイター』です。

ですが私は『ストリートファイター』というゲームの面白さと、そこで活躍するプロ選手や格闘ゲーマーたちが対戦を通して繰り広げる「ドラマ」の虜になりました。

本稿ではアニメファンのあなたなら、必ず熱くなる少年漫画のような名試合とその試合に隠された「ドラマ」をご紹介！

そしてそのような「ドラマ」が何故生み出されているのか。『ストｖ』の魅力とそれを支える「格闘ゲームコミュニティ」について、動画勢からプレイヤーになった私の実体験を交えて綴ります。

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シーズン1－4の追加キャラクターも使用可能ですので、是非この機会に遊んでみてください！#SFVCE pic.twitter.com/vXnoAd8Ptr

— ストリートファイター / STREET FIGHTER (@StreetFighterJA) November 24, 2021

目次

• 『ストリートファイター』ってなに？
• 観るものを魅了する少年漫画のような熱い戦い！
• 『ストｖ』の魅力、そして今更始めた私の話。
• 「俺より強い奴に会いに行く」いざ、闘いの道へ！

『ストリートファイター』ってなに？

日本が誇るゲーム会社の1つである「カプコン」が制作し、1987年にアーケードゲームとして稼働した作品が『ストリートファイター』になります。

その後に次回作として発売された『ストリートファイターII』はゲームセンターだけでなく「スーパーファミコン」でも発売され、高水準のグラフィックとシンプルながら奥深い対戦を繰り広げることができ、現在の「格闘ゲーム」の基盤となったシステムが話題となり社会現象を起こします。

誕生から約30年後の2016年に発売されたのが、『ストｖ』です。今作は「リセット」を開発コンセプトに上級者から初心者まで幅広い層がプレイできる用に作られたゲームになっています。

eスポーツタイトルとしても有名で、日本やアメリカなどの世界中の国で大規模な大会が開催され、プレイヤーもプロ選手として活躍しています。

日本では後述する「ストリートファイターリーグ」（以下SFリーグ）と呼ばれる国内最大級のチーム戦の大会が開催されたり、オンラインが主軸になった現在では有名な配信者や格ゲー仲間内でも盛んにオンライン大会が開かれるなど盛り上がりを見せています。

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観るものを魅了する少年漫画のような熱い戦い！

ここからは百聞は一見に如かず！ということで実際のプロ選手の大会動画と、その対戦に至るまでの熱いエピソードをご紹介します！

今回は『ストｖ』「現在」の盛り上がりに注目してほしいため、今年開かれた大会からピックアップしていきます！

現役大学生ｖｓ格ゲー5神

この試合は『CAPCOM Pro Tour 2021』日本大会２の決勝戦になります。カプコンカップと呼ばれる世界大会への出場権をかけた日本でのトーナメント大会の決勝です。

そこでぶつかりあったのは、弱冠20歳のプロゲーマーであるひぐち選手と「格ゲー5神」と呼ばれるプレイヤーの1人であるsako選手となりました。

格闘ゲーム界のレジェンドプレイヤーvs若手注目株プレイヤーでの決勝戦です。

数多くの格闘ゲームで伝説を残してきたsako選手は並み居る強豪を倒し無敗で決勝戦へ進出します。

対するひぐち選手は一度敗れてしまうも（誰でも1回負けることができるルール）、敗者側のトーナメントを勝ち抜きsako選手に挑戦する形。

しかもひぐち選手は自分自身をプロ選手として育ててくれた師匠であり、所属するプロチーム「忍ism」の代表も務めているももち選手に2度勝利しての決勝戦となっています。

中学生時代に入門した師匠を打ち破り、格闘ゲーム界のレジェンドにして親子ほどの年の差がある「神」と決勝戦で戦うという熱い展開。

しかもsako選手は無敗なためひぐち選手が優勝するには、3本先取を2回勝たなければならない状況です。

そんなプレッシャーの掛かるなか、ひぐち選手は3対1でリセットに持ち込み、死闘の果に伝説の1ページを作ったのでした……。

負けられない”レジェンド”ウメハラの闘い

こちらもカプコンカップ出場をかけた『CAPCOM Pro Tour 2021』日本大会３の決勝戦での闘いです。またしても若手vsレジェンドの組み合わせになりました。

日本人初のプロ格闘ゲーマーとして日本のゲーム界を牽引してきたレジェンドであるウメハラ選手と、そんなレジェンドの元で育ってきた若手ナンバーワンの実力を持つカワノ選手の対戦です。

カワノ選手が上京して間もない頃から交友があり、大会でも普段の練習でも何度も対戦してきた2人です。師弟対決と言ってもいいでしょう。この2人が世界大会への出場権をかけて闘います。

カワノ選手は近年最も注目されていた選手で、直近の大きな大会を複数制しており優勝候補の一人でありました。「人間を辞めた」と言われる超精密&超反応のプレーで魅せる人気の高いプレイヤーです。私も歳が近いこともあってカワノ選手は推しのひとりです。

対するは、格闘ゲーム界の生きる伝説。説明不要のウメハラ選手。カワノ選手を側で見守っていた本人でもあります。

しかしウメハラ選手はカワノ選手と対照的に直近の大会での成績は奮わないものでした。また40歳という年齢も相まって、一部では「世代交代」という言葉も囁かれていました。

そんな2人は大会2日目の初戦でも対戦しており、カワノ選手がウメハラ選手対策として出したキャラクターをウメハラ選手が破って勝利。先程のひぐち選手とsako選手と同じ様に、若手が無敗のレジェンドに挑戦する形に。

この日二度目の対戦となり、カワノ選手はメインキャラクターに変更。カワノ選手の精密かつ冷静なプレーにより試合はリセットに持ち込まれます。後がなくなったウメハラ選手にカワノ選手が容赦なく襲いかかり、誰もが新時代の台頭を予感しました。

――しかしウメハラ選手は、勝利したのです。

完成された精密機械のようなカワノ選手をしのぎきり、格闘ゲームの奥深さと面白さを存分に見せての勝利でした。

かつて背水の逆転劇と話題になった、あの動画のような超絶的なプレー。

またセオリー度外視ではあるものの「それしかない！」という度胸が必要な太い選択肢をみせ勝利したのです。

これぞ格闘ゲームの醍醐味だ、と言わんばかりの知識・経験・反応・読み・度胸とすべてが含まれたレジェンドらしいとプレー。これまで言われてきたことをすべてひっくり返して、レジェンドが頂点に返り咲いた瞬間でした。

勝利後のインタビューでは、カワノ選手を讃えながら「自分の大好きな格闘ゲームの世界が長く事を願い、自分も最前線に居続けたい」と語り、

最後に一言お願いします。と尋ねられたウメハラ選手は「こんな年齢（40歳）でも勝てる素晴らしいゲームです。みなさんぜひプレイしてください」とはにかみながらウメハラ選手らしいセリフを残しています。

SFリーグで波紋を呼んだ衝撃の一戦

今年は「STREET FIGHTER LEAGUE:PRO-JP 2021」というタイトルの下、14週間にわたって熱戦が繰り広げられる「SFリーグ」。毎週月火木曜日の20時から生配信されています。

今大会は日本の有名企業がプロプレイヤーで構成されたチームを結成し、ホームアンドアウェー形式で総当たり戦を2周行うというルール。

アウェーの選手は先鋒・中堅・大将の選手と使用キャラクターを事前に宣告し、ホームのチームは相手の選手やキャラクターに合わせて有利な組み合わせを作ることができるルールになっています。

その第3週目のDay2大将戦が『ストｖ』界隈をざわつかせる試合となりました。組み合わせはウメハラ選手のメインキャラクターである「ガイル」と、東大卒プロゲーマーとして有名なときど選手の操る「バイソン」というキャラクターです。

ときど選手は世界を制したその実力もさることながら、勝利のために手段を選ばないプレイヤーとしても有名です。ときど選手はメインキャラクターである「ユリアン」ではなくウメハラ選手に勝つために練習を重ねていたバイソンをぶつけてきたのでした。

これは格ゲー用語で「被せ」と呼ばれる戦法で、ホームアンドアウェールールだからこそ効果のあるものです。

試合の結果はときど選手の圧勝。ウメハラ対策バッチリでガイルを寄せ付けずに勝利したのです。ときど選手は自身の生配信などでバイソンを使用していたものの大会に出すのは初めて。それなのに完璧にウメハラ選手を封じてしまうというときど選手らしいやりこみが見えた恐ろしい試合となりました。

これからもまだまだ熱い試合が盛りだくさん！

ここで紹介した名試合たち以外にも、様々なドラマが生まれた試合が積み重ねられてきたのが『ストｖ』というゲームです。そしてこれからもまだまだ楽しみが盛りだくさん！

「SFリーグ」は後半戦に突入し闘いはさらに激しくなっていきます。14週のリーグ戦が終了しても優勝を決めるプレーオフもありますし、その先には世界大会も控えております。

また『CAPCOM Pro Tour 2021』日本大会4も来年に開催され、日本からカプコンカップへ参加する最後のプレイヤーがそこで決定します！あなたも『ストｖ』の熱い試合を共に観戦しませんか？！

【SFVフォールアップデート🌟】#CapcomProTour の最新情報もSFVフォールアップデートでお届けします！

🗓 11月24日(水) 午前8:00
📺 https://t.co/tHw9hUyl9v#SFVFallUpdate #SFVCE pic.twitter.com/e0b0DMFF7K

— ストリートファイター / STREET FIGHTER (@StreetFighterJA) November 19, 2021