声優・関智一さんが5年半ぶりのフルアルバム!! 様々な愛の形を描いた究極のラブソング集「LOVARIOUS」リリース記念インタビューをお届け!!

関智一さんが12月19日に5年半ぶりのフルアルバム『LOVARIOUS』をリリースした。タイトルは“LOVE”と“VARIOUS”を掛けた造語で、内容も様々な愛の形を描いた究極のラブソング集。ロック＆バラードを根本とした、多様なサウンドが繰り広げられている。

関さんが「ふと歌いたくなった」ことから始まった今回のアルバム制作。声優としても人間としても円熟期にある関さんが、詞や曲から感じた世界観を思いのままに歌っているが、時にメローで、時に激しく歌い上げる歌唱力と表現力の豊かさはさすが。これから寒さが本格的になるシーズン、誰かに片思いをしている人も、今大切な人がいる人もぜひ聴いて、関さんが奏でる愛のストーリーの数々を味わってほしい。

2009年には同時期に初のソロアルバム『Silly Walker』をリリースしたPOAROの鷲崎健さんとのジョイントイベントが行われる。現在、募集が始まっているので早めに応募して関さんに会いに行こう！

大人な雰囲気のアルバムにしたくて“ラブソング”をテーマに

――ご自身の名義でCDをリリースするのは久しぶりですよね

関さん：オリジナルとしては約5年半ぶりで、『仮面ライダー』の記念盤からは2年ぶりくらいでしょうか。


――今回、どのようなきっかけでアルバムを作ることになったんですか？

関さん：今年の春くらいに僕の気まぐれで、「歌が歌いたいな」と。そんな気分に突然なって、申し出てみました（笑）。


――実際にアルバム制作が始まったのはいつ頃ですか？

関さん：夏あたりですね。僕もアルバムの話を忘れていた頃、「どんなアルバムにしましょうか？」と言われてスタートしました。


――制作はどんな感じで進んでいったんですか？

関さん：まず候補として提案していただいた曲を何曲か聴きながら、こちらからもある程度の希望を伝えて、そこから曲と詞が同時進行みたいな感じで進んでいって、微調整をしながら完成した曲をレコーディングしていきました。


――最初の話し合いの時点ではアルバムコンセプトも決めていたんでしょうか？

関さん：この前に出したのが企画ものだったので、今回は大人っぽい雰囲気のアルバムにしたいと話しました。その流れからラブソングとかいいんじゃないかと。


――タイトルがアルバムの内容とつながっているようですが、タイトルの由来は？

関さん：“LOVE”＋“VARIOUS”の造語です。収録曲すべてが様々な愛の形を描いたラブソングなので、ピッタリのタイトルかなと思っています。アルバム制作中に「タイトルどうしましょうか？」ということになって、みんなでアイデアを出し合った中で、最初の候補はアルバム公式ブログの名前になった『超愛台風～LOVE TYPHOON～』でした。結局、今までのタイトルとは違う雰囲気のものがいいだろうということになり、『LOVARIOUS』に決まりました。

シンプルに心に届くロックとバラードでまとめた作品

――全体的にどんなサウンドや詞の世界観になっているんでしょうか？

関さん：全体のサウンド感は、ロック＆バラードで統一しました。詞はわかりやすく、ストレートに心に届くシンプルなものになっていると思います。


――詞を書いたのがほとんど男性作家陣というのも意外でした

関さん：女性が聴く場合は男性がこんな風に愛について考えているんだと参考にするのもいいかもしれませんね。


――1曲目の「Hello」と10曲目の「I'll be here」は、サウンドが疾走感のあるロックチューンだったり、ハードなビートなのに、詞は失恋のせつない内容になっているのがおもしろいなと思いました

関さん：そうですね。公式HPでは視聴もできるんですけど、「I'll be here」はアルバムの公式ブログの中でも人気が高い曲です。あと「ROSE」も人気がありましたね。この曲はアルバムの象徴的な曲なのでうれしいです。


――恋人を失った喪失感や抑えられない感情がギタービートに表れているみたいで印象的でした。全体的にタイプは違えど、歌うのが難しい曲ばかりだなと。歌い方や声色も曲ごとに違いがあって、いろいろな表情や表現が見られるのはさすが関さんですね

関さん：レコーディングではアルバムのコンセプトからはずれないように、ディレクションが細かく入りましたね。


――甘くメローな歌い方の曲はファンにはたまらないでしょうね

関さん：自分ではわかりませんが感想は聞いてみたいですね。


――年齢や経験を重ねたことで歌に対しての理解や表現力が高まったということはありますか？

関さん：自分では年齢や経験による変化は感じませんが、以前よりはゆとりを持って歌えた曲もありました。昔はただ一生懸命に、力任せに歌っていた部分もあって、「聴いてる人が疲れちゃうかも」と感じることもありましたが、その頃に比べるとリラックスして歌えたかなと思います。


――まとまった曲をレコーディングするのは久しぶりだと思いますが、順調に進みましたか？

関さん：そうですね。あっという間でした。最初に録った曲……「祈りのうた」だったかな……1曲目をレコーディングしてからは意外に順調でした。歌っていても楽しかったです。


――アルバムを通して聴くと日常生活の中で愛する人と暮らす幸せや、ちょっとアダルトな愛、失恋をひきずる男の姿、前向きな別れや悲しい別れなどいろいろな愛の形、愛し方があり、11編のラブストーリーを読み解くような楽しみ方がありますね

関さん：ありがとうございます。それぞれの曲を自分の中でつないでひとつのストーリーを作ってみるとおもしろいかもしれませんね。


――ラブソング集ということはどの曲にも「男と女」と「I＆YOU」しかいないので一人で聴くにはピッタリのアルバムかも

関さん：そうだといいですね。今、恋をしている人や失恋した人は感情移入しやすいと思います。もちろん好きな人と二人で聴いてもいいと思います。「Ring～約束～」はプロポーズのような曲なのでぜひ告白する時や結婚式で歌ってください。僕も知人が結婚する時に歌おうかな（笑）。


――ジャケットもインパクトがあって、かなりかっこいいビジュアルになっています

関さん：これはスタイリストさんがアルバムのコンセプトにしたがって、頑張ってくれた結果です。いい衣装をそろえてくれました。普段、なかなかこんなにキメた表情で写真を撮ることが少ないので恥ずかしかったです。ブックレットの裏表紙の物憂げな表情も意味深でいいかなと思っています。

来年にはジョイントイベントも――　お楽しみに！

――来年、同じ事務所の鷲崎健さんとのCD発売記念ジョイントイベントもあります

関さん：鷲崎さんとは長い付き合いになりますが、二人でイベントをやるのは実は初めてで。今回のイベントで鷲崎さんのことをより深く知りたいと思います。僕のアルバムと、鷲崎さんのアルバム『Silly Walker』の両方を購入してくださった方が来てくださるのでそれぞれのアルバムの感想や好きな曲など聴けたらうれしいです。楽しみに待っていてください。


――皆さんへメッセージをお願いします

関さん：僕がまじめに、大人っぽく歌ったラブソング集をぜひ聴いてほしいです。以前よりゆとりを持って歌えているところが、自分でも気に入っています。昔はうまく歌わなきゃという意識が強かったんです。でも今回は、スタートも自分が歌いたいというところからだし、制作スタッフも親しい人ばかりだったので、カッコつけずにいれたのがよかったのもしれません。今まで僕の曲を聴いてくださった方は、驚かれるかもしれないし、新鮮に感じてもらえる1枚になったと思います。興味を持ってくださった方や、買おうか迷っている方は、公式HPでまずご視聴ください。一度聴いてもらえれば、11曲の中のどれか1曲でも自分自身を投影したり、感情移入できる曲があると思いますので、聴いてくださった方は感想や好きな曲を教えてください。鷲崎さんとのイベントも楽しみにしています。

関智一『LOVARIOUS』＆鷲崎健『Silly Walker』発売記念イベント

＜2009年2月22日（日）アニメイト池袋本店＞
12:00開場　12:30開演
14:30開場　15:00開演

＜3月8日（日）＞
アニメイト名古屋店
12:00開場　12:30開演
14:30開場　15:00開演

全国のアニメイトにて2枚のアルバムを購入の際、配布される応募券を往復ハガキに貼付して応募。抽選で上記のイベントへご招待。応募締切は2009年1月26日必着。

関智一「LOVARIOUS」CD情報

発売日：2008年12月19日発売
価格：3150円（税込）
発売：アトミックモンキー