陛下にも幸せになって欲しい。苦しさマックスだったあのセリフーー冬アニメ『プリンセスコネクト！Re:Dive Season 2』キャル役・立花理香さんインタビュー【連載第11回】

Cygamesが贈るアニメRPG『プリンセスコネクト！Re:Dive』（以下、『プリコネR』）。そのアニメ第2期となる『プリンセスコネクト！Re:Dive Season 2』（以下、第2期）が好評放送中です。

個性豊かなアニメ初登場ギルドやキャラクター、圧巻の戦闘シーンなど、コミカルさでもシリアスさでも盛り上がりを見せるアニメ第2期もいよいよ終盤戦に突入。第9話、第10話は衝撃的な展開や、たくさんのギルドのメンバーが登場する胸アツなシーンの連続となりました。

アニメ第2期の放送を記念して、アニメイトタイムズでは毎週スタッフやキャストへのインタビューを実施。第11回に登場するのは、キャル役の立花理香さん。キャルにとって辛いシーンも多かった第9話や第10話をどのような思いで演じたのか、カイザーインサイトへの思いなど、様々な気になることを伺いました。

みんなが立ち向かうその先にキャルがいて……本当につらかったです

――第10話、キャルにとってはかなり辛く苦しい回だったんではないかと思います。ゲームでも辛いシーンはありましたがアニメではこう来るのかと。まずは、第10話の感想からお聞かせください。

キャル役・立花理香さん（以下、立花）：来たか……と思いましたね。アニメでは【美食殿】の日常パートが丁寧に描かれているので、そのぶん余計に苦しかったです。そんな第10話でした。

――最初に台本を読んだ時はいかがでしたか？

立花：これ、やるんですか？って。でも、苦しいのは苦しいんですけど、完全に落ちきっていないというか。ラストの方にある自問自答や陛下（カイザーインサイト）に対して訴えるところも、これまで築いてきた【美食殿】の絆があって、丁寧に日常を描いてきたからこそのキャルの訴えなんだろうなと思いました。

――そうですよね。ラストでキャルがペコリーヌにあんなにハッキリ助けを求めたのはちょっと驚きました。

立花：意外ですよね。でも、あのキャルが素直にペコ（ペコリーヌ）に「助けて」って言うなんて、ちょっと成長したなと思いました。第2期を通して、キャルもペコもボロボロに泣くことが多くて、それだけお互いにちゃんとぶつかってきたからなんだろうなって。

――それに対するペコリーヌの返しも格好良かったです。

立花：格好いいんですよ。王子様！って感じで。姫ですけど（笑）。

――第10話全体で言えば、第9話からの流れがあって、あの仮面を被ったキャルが出てきたのも衝撃でした。

立花：被っちゃったんですよね……。この回は多くのキャラクターが登場して、みんなが協力して立ち向かっていく、その先にキャルがいるんです。本当につらかったなぁ。

――そういった衝撃的なシーンがたくさんあった中で、特に印象的なセリフを挙げるならどこでしょうか？

立花：後半でキャルが「進んだ針は戻らない」と言うシーンがあるんですけど、『プリコネR』のアニメにおいて“針が進む／戻る”って結構キーになっていると思っていて。そこでペコリーヌを1回拒絶するんですが、かなり苦しいと思いながら演じていました。進んだ針は戻せないし戻らないけど、それならばどうするのか？といったことに繋がるので、このセリフはすごく印象に残っています。

――ペコリーヌの必死の呼びかけに対して、その言葉ですから。刺さりますよね。

立花：いや〜、ごめんなって。

――この2人のやり取りも胸に来るものがありましたが、ほかのギルドのメンバーがそれぞれの場で活躍しているのも熱かったです。

立花：めちゃくちゃ熱かったですね。でも、みんなで立ち向かっていく熱い展開の先にキャルがいて、本当に申し訳ないなと。第2期では第1期で登場していなかったギルドも登場して、その分たくさんのキャラクターとのコミュニケーションがあり、いろんな思い出ができたからこそ、みんなが立ち向かって来るのは一層しんどいものがありました。

――そのしんどさの一方で、ユニがカスミに依頼していたことが描かれるなど、ギルドを横断しての展開もワクワクしました。

立花：こうやって一緒に立ち向かっているシーンを見ると、みんな仲間というか。街の人たちもすごくキャラの濃い人たちが登場していましたし、みんながこの街、この国を守るために立ち向かっていて。そう思ったら、本当にいい国だなと感じましたね。