音楽
近藤孝行&小野大輔「TRD(トラッド)」初ライブBD&DVD発売記念インタビュー

近藤孝行さん&小野大輔さん『TRD Special Live 2021-TRAD-』BD&DVD発売記念インタビュー|曲順通りのセトリは試行錯誤を重ねた上での最適解な前半、シングル2曲を披露した後半戦のキーポイントは「ハモり」

トーク&バラエティコーナーは前半戦と後半戦をつなぐブリッジ的な役割。思わぬ豪華声優からの映像コメントも!

――前半の5曲見ただけでもライブ1本分見たくらいの満足感と充実感があって。その後に、トーク&バラエティコーナーになるという構成も良かった気がします。お客さんも行きつく間もないステージに集中していたし、マスクを着けたままだと疲労感も普段より大きいと思うので、イスに座ってゆっくりできるコーナーというのは理に適っているのかなと。まさに「緊張と緩和」みたいな。

小野:なるほど。朗読は発散するものでなく、受け止めるものですよね。みんな肩に力が入ったと思うし、でもしっかり受け止めてくれたんでしょうね。実はトークコーナーは尺が足りないと思って作りました。ライブが始まる前にどんな話をしようかけっこう考えましたね。

トークコーナーの前に、パンフレットの撮影をした時のメイキング映像がブリッジとして流れましたが、アレで僕たちも我に返って。「ああ半分終わった。ライブちゃんとできている」とホッとした瞬間でもありました。

――素晴らしいパフォーマンスを見た後で、近藤さんと小野さんのまったりトークを聞くと、「あっ、いつものTRDだ」と安心できたかも(笑)。

小野:近藤くんは口からCD音源で、歌がブレないなといつも思っています。だからトークの緩さも相乗効果的に見せられたのかなと。前のユニットの時はむちゃくちゃカッコいい曲をやっているのに、俺たち話すと台無しだなと言ってました。「ゆるふわなんていらないよ!」って(笑)。

近藤:緩くしようなんて思ってないのに。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

小野:今はそれがむしろいいと思えるけどね。

――サプライズで、下野 紘さんと森久保祥太郎さんからの映像コメントもありました。どれだけ声優仲間からお二人が愛されているのかと、小野さんは近藤さんのいないところでもほめていることがわかるエピソードもあって。小野さんはどれだけ近藤さんのことが好きなんだろうと(笑)。

近藤:僕も小野くんのこと、別現場でもほめますけどね。ほめることに遠慮なんていらないし。

小野:出た。近藤孝行の格言です。僕はフェスなどで他の方と共演する時は、他の方のリハーサルも見るし、気付いたことがあれば伝えます。他の人のパフォーマンスを見ると刺激になるし、勉強になるし。あと自分もほめてほしいから(笑)。

あとゲストの方のサプライズメッセージはすごく嬉しかった。下野くんは同じレーベルメイトなのでメッセージをくれたのもすぐ理解できましたが、まさか森久保さんまで!

近藤:好きな人たちだったので、嬉しかったです。

後半戦はシングルの2曲を披露。キーポイントは「ハモり」!?

――持ち歌の中で残っているのはシングルの2曲で、ミニアルバムとは同じ雰囲気と世界観の曲だったので、トークコーナーは空気や気分を換える意味でも良かったと思います。

近藤:小野くんの構成の賜物ですよね。それに僕はのっかっただけで。

小野:正直、そこまで意図していませんでした(笑)。だって、ミニアルバム→トーク→シングルという、いたってシンプルな構成ですよ。

近藤:いやいや。1回ほぐしたうえで、そこに行き着いたわけで、いわば「破壊と創造」ですよね。

小野:そう言われてみれば、ミニアルバムとシングルを続けて聴いても、このライブの世界は見えてこなかったかも。

――「Clock Hands」のポップな曲調も相まって、お二人のパフォーマンスも軽快で。ここまでの肩に力が入った状態から解放された感じで、個々のパフォーマンスをじっくり見られました。

近藤:意識して出たものなのかはわかりませんが、舞台経験からそういうものが出せていたのなら嬉しいです。

――そして「Strangers」は、会場を盛り上げるキラーチューンですが、お二人のハーモニーの美しさも堪能できました。

小野:後半戦のキーポイントはハモりでした。前半戦はそれぞれが、それぞれのいいところを出して、ユニットだけど対バンをしていた感覚。だから緊張感もあったし、ソロパートでもそれぞれの良さを出し合ってましたね。そして「Game Changer」で1つの世界を創造して終わりました。後半戦はハーモニーで「ライブを多幸感で満たしたい」という想いでパフォーマンスできました。楽曲で1つになれたかなと。

でも難しかったです。生でのハモりは難しすぎて、他のライブでもこれまで避けてきました。でも「TRDでやりたい」と思ったんですよね。近藤くんはブレないと信頼しているからこそ「自分がしっかり低いほうに行ければ、絶対きれいなハモりになる」という確信もありました。だから後半戦はとにかく気持ち良かったです。

ライブ映像を見た感想は「コンディションが良かったな」!?

――ライブ映像を改めてご覧になった感想をお聞かせください。

近藤:率直な感想は「思ったよりもコンディションが良かったんだな」です。ライブの日がピークになるように逆算してきましたが、声は生ものなので、その時になってみないとわかりません。でもライブの日はお互い、いいコンディションで暴れられているなと思いました。

小野:それは新しい見解だね。後になってみないとわからないことだしね。

近藤:本番よりもリハーサルの時の映像のほうがたくさん見ていて、「こんなにハズしてるんだ?」とか「ちょっと声が出てないかも」と思ったところもあったりして。

でも本番の映像を見ると、お客さんや演出のおかげもあって気持ちがのっている分、リハーサルのクオリティを超えるものができたし、「良いコンディションでできているな」と感じました。

小野:あと映像チームがすごくいいところを使ってくれているなと。当日に会場や配信で見てくださったものがライブそのものだとすれば、パッケージ化される時は映像を作る人の演出が加味された、ライブ映像としてのクオリティが求められます。完成映像を見てみたら本当に素晴らしかったです。

近藤:これがポニーキャニオンクオリティです(笑)。

――すごく凝った舞台演出の全体像を、会場ですべて見ることは難しいですから。更に配信とは違う映像も使われている、まさにこのパッケージはディレクターズカット版ですね。

小野:パッケージは後にずっと残っていくものなので、「いいものを作ってもらえたな。これは残していきたいな」と思えたのが良かった。会場や配信でご覧いただいた方にも、もう一回見ても楽しんでいただけるものができたと思います。

ライブパッケージでは凝った衣装と、「Clock Hands」のパフォーマンスに注目!

――ちなみにリリース日が1stミニアルバム『TRAD』発売から1周年というタイミングなんですね。

小野:(宣伝担当へ)このタイミングは計算ですか?

宣伝担当:実は「Strangers」をリリースした頃に、この辺で出しましょうかという話はしていました。

近藤:しっかりプランニングされていたんですね! 

小野:あのタイアップも計画?(笑) 思い起こせば、去年の6月にデビューして、半年も経たないうちに『吸血鬼すぐ死ぬ』のED曲というタイアップがあって。僕のソロ活動ではタイアップの話が来るまで結構時間がかかったので、こんなに早く決まったのは驚きでした。そしてライブをやって、活動1周年のタイミングでパッケージがリリースというのは運命的なものも感じます。そう、ポニーキャニオンが作った運命ですね。

――このパッケージライブの見どころや注目ポイント、オススメの楽しみ方などご紹介をお願いします。

近藤:今回、衣装も凝ったものを作ったし、TRDがお見せしたい世界観が衣装にも反映されているので、注目していただきたいです。ジャケット写真を見ていただくとおわかりなっていただけると思いますが、小野くんはフォーマルで大人っぽく、渋カッコいい衣装で、僕はやんちゃな感じで。

あと「Clock Hands」の時はあえて動線を決めずにパフォーマンスしています。歌詞がお互いの性質が違うから最初は衝突することもあるけど、段々と距離が縮まっていくという内容だったので、最初2人はシンメトリーに離れた位置にいて。歌いながら自分たちの感情で交差してみたり、近づいてみたりしていますが、本番中に小野くんと「どっちにする?」みたいにやっているところが生っぽいし、歩み寄っていくところも空気感や感情で動いているので、演出的にもおもしろかったので、じっくり見ていただきたいです。

小野:メイキング映像も含めて、裏側も知った上で、もう一度見直してほしいです。あと振り付けですね。「Strangers」ではみんなも一緒にできるような簡単な手振りをダンサーさんが作ってくれて。宣伝担当が急に「これはお客さんにも一緒にやってほしいんで、振り付け動画を撮ります」と言い出して、僕らもドキドキしたり、ちょっと間違えたりしながらリハーサルスタジオで撮影したことを覚えています(笑)。

会場で恥ずかしくてできなかった方、配信を見ていたけどおうちでできなかった方も改めて画面の前で体を動かしてもらえたら楽しいのではと思います。そして次のライブの時に一緒に踊ってもらえたら嬉しいです。

 

次のライブでやってみたいのは「プロジェクションマッピング」の演出! 僕らが今の時代に生きた証となるパッケージをぜひお手元に!

――次のライブの時にやってみたいことや演出などはありますか?

近藤:プロジェクションマッピングです。

小野:うちの演出家は他のアーティストでやってるから可能じゃないかな。

近藤:乃木坂46のライブ映像で、「命は美しい」という曲でサブステージでメンバーが踊り始めたら、床がモニターになっていて、美しい映像が映し出されて。ステップごとに映像が変化していったり、「すごい時代になったな」と驚いたり、めちゃめちゃ感動しました。あのレベルまで望まないけど、近いものができたらいいですね。

小野:今、魅せるライブとしては可能性がある演出だと思う。今はお客さんの声をもらうのが難しいし、クラップだけだとできることも限られる。そうなったら、こっちが圧倒的なものを見せるしかないんだよね。

プロジェクションマッピングの演出を見ると圧倒される。きっとそれをやるのはドームだな。ライブでも言ってたもんね。近藤くんが夢を語る時、必ずドームを挙げるんです。スケールが大きな男なので。

まずは皆さんを引き込んで、圧倒するライブ、エンターテインメントをお見せできるように頑張ります。

――皆さんへメッセージをお願いします。

近藤:まずライブを会場や配信でご覧になっていただいた皆さん、ありがとうございました。今回のライブは挑戦でしたが、今後もいろいろな挑戦をしていくので、決して二人共、若くはないですが(笑)、成長していくさまをお見せしていきたいです。

またこれまで作っていただいたどの曲も素晴らしくて、僕らは楽曲運にも恵まれていると思うし、これからも生まれていくと思います。

TRDは去年走り出した、まだ新しいユニットなので、これまで触れてこなかった方もまだ間に合います。その入門編としてもこのライブパッケージはオススメです。TRDの全曲入りですから。ぜひTRDの世界に足を踏み入れていただき、一緒にTRDの歴史を作ってください。

小野:この『TRD Special Live 2021-TRAD-』では集大成的なライブができたと思っていますし、TRDの1年のすべてがこのパッケージに詰まっています。今は配信も多くなりましたが、僕らとしては一生懸命作り上げたライブがBDやDVDという形のあるものとして、ずっと残っていくことはありがたいですし、大切なことだと思っています。

エンターテインメントの性質上、消費され、忘れられていくのは仕方がないことかもしれない。でもこの時代に生まれたユニットで、この時代に歌っているからこそ、自分たちがやったことをこの先の未来にも残していきたいんです。

だからパッケージ化されて、皆さんのお手元に届いて、何度もご覧になっていただけるのは幸せです。僕らも人生の中で何度か見返すことがあると思いますので、皆さんにとってもそんな宝物みたいな作品になったら嬉しいです。

商品情報

BD/DVD『TRD Special Live 2021-TRAD-』
2022年6月15日発売

●通常版 BD/DVD共、8,250円(税込)

 
●きゃにめスペシャル限定版BD/DVD共、10,450円(税込)

 
発売:ポニーキャニオン

INDEX

-Opening-
M1.Vermillion Phoenix
M2.Take You Higher
-MC-
小野大輔・リリックモノローグ「Just the Two of Us」
M3. Just the Two of Us(小野大輔)
近藤孝行・リリックモノローグ「Baby,Can’t Let Go」
M4. Baby,Can’t Let Go(近藤孝行)
M5.Game Changer
-トーク&バラエティー-
M5.Clock Hands
M6.Strangers
-Ending-
En. Take You Higher
※実際の公演とは一部内容が変更になっています。予めご了承いただけますと幸いです。
※一般流通版ときゃにめ版のジャケットや仕様に関してはそれぞれ異なる絵柄となります。
※特典・仕様は予告なく変更となる場合がございます。

特典

●アニメイト特典:缶バッジ(56mm)

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

●アニメイト特典:2L判ブロマイド

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

●メーカー特典:告知ポスター(「TRD Special Live2021 -TRAD- Blu-ray/DVD」ポスタージャック キャンペーン)

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
【2022年6月19日(日)23時59分】までにご購入いただいた方が対象となります。
※期間内であっても、特典はなくなり次第終了となります。

『TRD Special Live2021 -TRAD-』パネル展&ポスタージャック キャンペーン開催

期日:6月14日(火)~6月19日(日)予定

パネル展実施店舗

アニメイト池袋本店、アニメイト名古屋、アニメイト横浜ビブレ、アニメイト梅田

イベント情報 (6/16追記)

♯♯♯TRD Visual Live Event2022
日程:2022年11月6日(日)時間未定
昼夜公演予定
場所:赤羽ReNY alpha(東京都北区赤羽1-7-9 赤羽第一葉山ビルB2)
価格:8,250円(税込)
応募方法:6/15リリース「TRD SpecialLive2021-TRAD-」Blu-ray&DVDに封入の
イベントチケット優先販売申込券より応募
※詳細は公式HPをご覧ください

♯♯TRD結成1周年記念グッズパーカー 発売情報 (6/16追記)
♯♯♯TRD 1周年記念パーカー
金額:8,250円(税込)
サイズ:S・M・L・XL
特典:パーカー1点お買い上げごとに、ポストカード2枚セットを1つプレゼント

【販売日時】 2022年6月15日(水)21:00〜7月3日(日)23:59まで
【お届け予定】 22年8月下旬
【販売URL】 https://canime.jp/TRD/
※商品は販売開始時間より表示されます
※ご購入の際は『きゃにめ』への会員登録が必要です
※通販に関するご質問は、こちらからお問い合わせください

TRD公式サイト
https://trd-music.com/

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