音楽
TRD最新シングル「Cozy Crazy PARTY!」から広がる世界/インタビュー

軽やかに内包された“また会える”というメッセージ。TVアニメ『吸血鬼すぐ死ぬ2』EDを飾る、近藤孝行さんと小野大輔さんによるユニット・TRDの「Cozy Crazy PARTY!」インタビュー

近藤孝行さんと小野大輔さんによるユニット「TRD(トラッド)」が2ndシングル「Cozy Crazy PARTY!」を2月15日(水)にリリースする。

タイトル曲はTVアニメ『吸血鬼すぐ死ぬ2』ED主題歌を彩るダンスチューン。ソウル、ファンク、ディスコなどをベースとした洒落たサウンドにポジティブなメッセージが詰め込まれた「Cozy Crazy PARTY!」、さらにシティポップやフュージョンの香り漂う「Hope Step」をパッケージ。懐かしさと新しさの折衷感がたまらない、TRDならではの作品となっている。特に「Hope Step」は、自分たちの中で「大事な曲になりそう」という予感があったそうで……本作にたどり着くまでの道のりや、新曲制作のエピソード、そしてこれからのことをうかがった。

感謝の1年を経て

――(インタビュー時点では)年の瀬の迫ったタイミングなので、2022年を振り返るところからはじめさせてください。改めてどのような1年でしたか?

近藤孝行さん(以下、近藤):有観客のライブやイベントができて。今までは当たり前でしたけど、お客様の前でパフォーマンスをするということができて、とても感謝の多い一年だったんじゃないかなというのが1年でした。来年に向けての地固めという感じもあったような気がしますし。

小野大輔さん(以下、小野):いわゆるコロナ禍という時代に入ってから、我慢の時を僕たちエンターテインメント業界に携わる者たちは強いられまして。いろいろなことを考え、悩み、そして試してみる。試行錯誤の中で進んできたこの2年だったと思います。そういう意味で2022年はコロナ禍に入った当初に撒いた種が、やっと芽が出て、花が咲き始めたような、そんな年だったような気がしています。個人的にも有観客イベントをたくさんやらせていただきましたが、TRDの活動としても、イベントがあり、新曲があり、11月に有観客のライブができました。

TRDはコロナ禍のはじまりのときに誕生したユニットなので、自分たちが何をできるか、考えて考えて……。時には迷いながらも、ここまでスタッフさんたちと一緒に楽曲を作り続けてきて良かったなと思える1年でした。

――2023年は育ててきた花がさらに咲き誇っていく1年になるのではないでしょうか。

小野:でもそればっかりはわからないところで(笑)。自分たちの楽曲を改めて振り返ってみると……僕らって希望の曲しか歌ってきていないんですよ。

――それは今作で改めて感じました。聴いていると自然と笑顔になるというか。

小野:そうなんです。どこまでもポジティブなんですよ。だからこんなご時世ではあるんですけど……こんなご時世だからこそ生まれたユニットですし、明るい未来につながっていくような楽曲をこれからも歌っていこう、って思えましたね。

――そのポジティブさってユニットを組まれる時点で決められていたコンセプトでもあるのでしょうか? それともおふたりのお人柄が自然に出ているのでしょうか。

近藤:そうやっていこう、というコンセプトが芯にあったかというより、自然とそうなっていったような気がします。僕はよく作詞もしているのですが、「聴いてくださる皆さんに、ポジティブで、良い影響を与えられるようなものを提供できたら」という想いは強いです。それは持ち続けてきたものがあります。そして、TRDは小野くんが言った通りコロナ禍の中での始動となったんですけども、立ち上がる、立ち上がっていこう、というスローガンを掲げたいということも彼は話していました。

それは僕の基本理念でもあると言いますか。小野くんと同じ気持ちだったものですから、自然とそうなっていったのかなと思います。打ち合わせとかでも、ふたりから出てくるテーマはポジティブなものばかりだったと思うので。

タイアップをもらえることは「当たり前ではない」

――では今回の「Cozy Crazy PARTY!」ではどのような話し合いがあったのでしょうか。

近藤:今回はアニメの監督さんからご希望を踏まえた上で曲は制作されたとうかがっています。

小野:週1のレギュラーで放送される作品のエンディングテーマになるので、その週楽しかったなという幸福感に包まれて、また来週も会えるということを伝えたいなと。すごくシンプルなのですが。「また会える」というのは、毎週見るアニメーションのエンディングテーマという意味でもありますが、コロナ禍で人に会うことすらままならない状況の中で「また会える」ってすごく尊いことだと感じています。それをあまり重くならずに、楽しく表現できたら良いなって話はしていました。もちろん一番は、作品が持っている作品に寄り添っていくことです。それはアーティストとしても、演者としても、大切にしているところです。

――『吸血鬼すぐ死ぬ』の主題歌のお話を再びいただいたことに関しては、どのようなお気持ちでしたか?

小野:素直に「やったぜ!」と(笑)。

近藤:シンプルにうれしかったです。2期は別の人が歌うって珍しくない話だと思うんです。もう一度任せてもらえたことに関しては僕も「やったぜ!」という気持ちでした。小野くんがよく「タイアップ!」って言うんですよ。

小野:やっぱりタイアップをもらうということは簡単なことではない。自分のソロでもすぐにいただけたわけでは無かったですから。

近藤:小野くんがタイアップの大切さを教えてくれるんです。「これは本当にありがたいことなんだ」と痛感します。有り難いという字は、有り得ることが難しい、と書いて有り難いですから。

――確かに……! 今言われてハッとしました。

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