音楽
水樹奈々「DELIGHTED REVIVER」インタビュー

水樹奈々さん14thアルバム「DELIGHTED REVIVER」発売記念インタビュー! あらためて音楽に向き合えた2年半、その熱量を1枚に。

7月6日、水樹奈々さんが約2年半ぶりとなるアルバム「DELIGHTED REVIVER」をリリースしました。「ダブルシャッフル」や「Get up! Shout!」、「FIRE SCREAM」などのタイアップ曲のほかに、新曲10曲を加えた全15曲が収録されます。

「喜びいっぱいで復興させる人」の意味を持つこのタイトルには、コロナ禍の2年半の間に水樹さんが感じたエンターテインメントへの強い想い、世界への祈りが込められているのだそうです。

水樹さんがこの2年半の間に感じたこと、アルバムに懸けた想い、そして7月16日よりスタートした夏のライブツアー「NANA MIZUKI LIVE HOME 2022」への意気込みをたっぷり語っていただきました。

アルバムタイトルに込めた想いは「停滞したエンターテインメントを活性化していきたい」、「日常を取り戻すべく未来へ進みたい」

――約2年半ぶりのアルバムリリース。「DELIGHTED REVIVER」には、「喜びいっぱいで復興させる人」の意味があるそうですが、どのような想いで制作に向き合ったんですか?

水樹奈々さん(以下、水樹):前作のアルバム「CANNONBALL RUNNING」をリリースした直後に世界中がコロナ禍に突入して、皆さんを元気づけて笑顔にするためのエンターテインメントが禁じられ、苦しい状況だからこそ音楽を届けたいのにできない、そのもどかしさを痛感した2年半でした。

徐々に活動を再開できるようになり、音楽を届けたいという想い、歌える喜び、皆さんへの感謝がどんどん強くなっていって。あらためて音楽というものに向き合えた2年半でもあり、自分ひとりでできることは本当に限られているんだなと思い知らされた時間でもあります。

当たり前というものはなく、毎日が奇跡の連続なんだとチーム全体が同じ想いを持ってアルバム制作に臨んだので、ものすごい熱量のアルバムになりました。

――アルバムタイトルにはどのような想いを込めたのでしょうか?

水樹:「停滞したエンターテインメントを活性化していきたい」、「日常を取り戻すべく未来へ進みたい」という想いを込めています。

いつもタイトルは収録曲の半分くらいができあがったときにつけるのですが、今回のアルバムは最初にタイトルをつけたんです。「DELIGHTED REVIVER」という旗印の元に集まってきた候補曲から作り上げたので、今までのアルバム以上に統一感のある1枚になりました。この2年半、我慢した分の気持ちが爆発的に乗っています!

――非常にメッセージ性が強いアルバムなんですね。

水樹:はい! 私のシングル曲はハードかつクール、そしてマイナーアップ(テンポ)の激しい楽曲が多いので、聴かれる方が疲れてしまわないようにバランスよく並べるのですが(笑)、今回はそうしてしまうとメッセージが薄れるような気がして、ライブのセットリストを組むように構成しました。

イメージとしては「Stand by you」が本編ラストの曲で、「全力DREAMER」からがアンコール。「全力DREAMER」では「飛ばしていくよー!」と叫んでいる自分が想像できます(笑)。

――新曲はどういった順番で制作されていったんですか?

水樹:最初に制作したのは、スマホゲーム『鋼の錬金術師 MOBILE』の主題歌「スパイラル」です。ゲームの制作は進行が早いので2年前にレコーディングしていました。
 
その後アルバムリリース日が決まり、本格的に制作がスタートし、初めに録ったのは「全力DREAMER」です。
 
NHK松山のディレクターさんから、「ひめDON!」という情報番組のテーマソングとして「POP MASTER」や「SUPER GENERATION」のような前向きになれる明るい曲をお願いしますと、オファーをいただきました。ストレートな応援ソングで、歌詞には「またここから走り出すぞ」ともう1度ギアを入れ直すような気持ちを込めています。
 
愛媛にいた頃の自分を回想しながら書いた詞でもあります。夢を追いかける気持ちってどこか恋にも似ているなと思って。夢も恋も、どうやったら目標に到達できるか自分を高めたり、いろいろな情報を集めるじゃないですか(笑)。
 
「知りたい」という気持ちは、情報番組のテーマソングのキーワードにもフィットしますし、そこに地元を思うノスタルジックな気持ちも乗せ、さまざまな要素を組み合わせながら書きました。

1曲目「MY ENTERTAINMENT」は、「声への想い」、「自分にとっての声」がテーマ

――どの新曲も強いテーマ性がありますが、とりわけ1曲目の「MY ENTERTAINMENT」と最後の「Go Live!」は、タイトルからも強いメッセージが伝わってきました。

水樹:1曲目は「ここから立ち上がるんだ!」という決意に溢れた楽曲、皆さんの元へエネルギーを注入しにいくような楽曲が必要だと感じて、コンペではなくヨシダタクミさん(saji)に「このアルバムを象徴するような曲を書いてほしい」とお願いしました。

テーマは、“声”。集まって演じること、ライブで声を出し合うことを禁じられ、今もマスクをして声がシャットアウトされた状態が続いています。私にとって声は命。この2年半で改めて感じた「声への想い」をテーマに書いていただきました。

イントロはラジオボイスの加工と私の歌の逆再生から始まるんです。未知なるものとの戦いのなか飛び交うさまざまなニュースを加工した声で表現していて、そこから掛け声へ繋がっていきます。混沌とした世界を打破したいと立ち上がった者たちが声を上げ、大きな合唱になっていくのをイメージしました。

そこからは怒濤の展開です!(笑) 息継ぎがとてもタイトな構成で、「ここから攻めていくぞ! 平穏を取り戻すぞ!」と自分自身を鼓舞しながら、みんなの背中を押し大きなムーブメントを起こすような気持ちで歌いました。

――アルバムリード曲にしてアルバムの締めくくりとなる「Go Live!」についてはいかがでしょうか?

水樹:とてもドラマチックなサビに、チーム一同ひと聴き惚れして。このパワーあるメロディに負けないよう、Aメロ、Bメロをもっともっと花開かせたくなって、作編曲の加藤裕介さんに何度もリテイクをお願いした楽曲です。加藤さん、本当にすみませんっ!!(笑)

「DELIGHT」という言葉には突き抜ける華やかさや、輝きがあると感じていて。この2年半、ネガティブな気持ちになることが多かったけれど、流されずに自分のできることを模索し続けたい、苦しいときこそ笑顔を忘れずに進んでいきたい、そんな想いを「Go Live!」に込めたかったんです。

作詞のヨシダさんには「痛みも経験し夢に向かってがむしゃらに突っ走る、いい意味での青さを入れた歌詞にしてください!」とお願いして、ラストにふさわしい楽曲が完成しました。

――「Go Live!」はMVも撮影されたそうですね。どんな内容になったのでしょう?

水樹:一面ピンク色の世界の中で、大はしゃぎする水樹奈々を見ていただけると思います!(笑) “ワルかわいい”を目指しました(笑)。
 
「Go Live!」は「自分の人生を生きろ」というテーマで制作した曲なので、主人公の部屋の中というミニマムな空間から大きなムーブメントを生み出すイメージで、コミカルな要素も入れた振り切ったMVにしました。
 
「自分らしくいこう」というメッセージを込めているので、ファッションやメイクもかなり奇抜です(笑)。笑顔になっていただける映像に仕上がったと思います。

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